January 24, 2017

アドラー臨床心理学入門ワークショップ

 1月21(土)、22日(日)、ここでもお知らせしたように、「アドラー臨床心理学入門ワークショップ」(やまき心理臨床オフィス日本支援助言士協会共催)が、東京・六本木の東洋女学院大学大学院で実施されました。
 
 北は北海道、南は沖縄までまさに日本中から、2日間で延べ90人の参加者を得ました。私たちにも予想以上の申し込みで驚きました。
 臨床心理士だけでなく、臨床心理学の大学院生や教育や福祉機関の相談に携わっている人、医師や理学療法士、ベストセラー作家、高名な心理学者もいらっしゃって、それだけ、現場でアドラー心理学をどう使うか、という関心、ニーズがあるということでしょうか。
 
 2日間にわたって、 『アドラー臨床心理学入門』(アルテ)の著者3人によるトーク&ワークが繰り広げられました。それぞれの個性が際立ちながらも、アドラー心理学を軸にした臨床という共通基盤があるので、幅の広さと一貫性があった内容だったと思います。講師の一人として、私自身も楽しく話ができました。なにより、信頼できる二人の先生と一緒にやれるので安心感が高いのがいいですね。困ったら振ればいいし(笑)。
 
 実に様々な質問が出たので当然、うまくいったところもあり、後で「ああいえばよかったかな」という反省点もあり、講師としての自分の刺激にもなりました。
 
 内容は、主催団体の先生方のブログでうかがうことができますよ。
 
 
 

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January 19, 2017

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』

 2011年に出版され、武道、格闘技関係者のみならず戦前・戦後文化に関心のある人たちに衝撃と興奮を与えた増田俊也著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)をようやく読みました(大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品)。
 
 700頁にも及ぶ大作なので、ここ数年の多忙の中であえて手を出さなかったのですが(読みふけってしまいそうだから)、この年末年始の休みにやっと読むことができました。
 
 やはり、素晴らしかった。
 
 もちろん、不世出、無敵の柔道家・木村政彦の個性的で、凄まじく起伏のある生涯を追いかけているのですが、木村以外の有名、無名、歴史に埋もれてしまった武道家たちにも光が当てられ、戦前と現代の武道界がいかに断絶、変質してしまったか歴史的経緯も丁寧に説かれています。私も漠然と知っていたことが明確になったり、初めて知るエピソードもたくさんありました。
 
 熊本の貧乏の家に生まれた木村政彦はどういう人物で、どう育ち、どうやって強くなったのか。彼を創り上げた戦前の柔道界、武道界はどういう人物がいて、どのような状況だったのか。
 そして昭和29年(1954年)12月22日の、あの「昭和の巌流島」といわれた力道山との一戦の真相は何だったのか…
 
 普通の人は柔道は今の講道館だけであり、しかも明治時代に古い柔術に嘉納治五郎率いる講道館が勝ったから取って代わったと思っているかもしれませんが、史実は全く違います。戦前は講道館以外にも有力、強力な団体はあり、むしろ講道館より実力、勢力があったのです。木村政彦はそのすべての柔道界の中で頂点でした。
 その彼がなぜあんな無様な負け方をしてしまったのか。
 
 いろいろ紹介したいエピソードはありますが、まとまりがなくなりそうなのでやめておきます。
 常識や物事への思い込みを相対化してくれる本はいい本です。
 
 しかも構想から完成まで18年を要し、学術論文並みに徹底的に調べ上げながらも、柔道家でもあった著者の木村政彦や無数の武道家、柔道界への熱い思いもしみ込んでいて、読者の気持ちも熱くなる名著です。
 
 遅れて読んだ私が言うのもなんですが、是非一人でも多くの人に読んでもらいたい。特に武道関係者には。
Amazonより)

内容紹介

昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と「実力日本一を争う」という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は「引き分けにする」ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。まだ2局しかなかったとはいえ、共に生放送していたテレビの視聴率は100%。まさに、全国民注視の中で、無残な姿を晒してしまった木村、時に37歳。75歳まで生きた彼の、人生の折り返し点で起きた屈辱の出来事だった。柔道の現役時代、木村は柔道を殺し合いのための武道ととらえ、試合の前夜には必ず短刀の切っ先を腹部にあて、切腹の練習をして試合に臨んだ。負ければ腹を切る、その覚悟こそが木村を常勝たらしめたのである。約束を破った力道山を許すことができなかった木村は、かつて切腹の練習の際に使っていた短刀を手に、力道山を殺そうと付けねらう。しかし、現実にはそうはならなかった......その深層は? 戦後スポーツ史上、最大の謎とされる「巌流島決戦」を軸に、希代の最強柔道家・木村政彦の人生を詳細に描く、大河巨編!!    

出版社からのコメント

『ゴング格闘技』誌上において、2008年から2011年まで、約4年間にわたって大反響を呼んだ長期大型連載が、待望の単行本化です。戦前、史上最年少で「全日本選士権」を制し、1949年に優勝するまで一度も負けず、15年間、不敗のまま引退。木村政彦は間違いなく日本柔道史上、最強の柔道家です。また、力道山戦の3年前、ブラジルに遠征し、ホイス・グレイシーの父、エリオの腕を骨折させて圧勝、その技が「キムラロック」として、世界に定着しており、総合格闘技の父ともいえる存在です。「鬼の柔道」を継承した師匠・牛島辰熊、そして自身が育て上げた岩釣兼生、三代続く師弟関係を中心に、戦前から戦後の柔道正史、思想家でもあった牛島による東條英機暗殺未遂事件の真相、プロレスの旗揚げなど昭和裏面史の要素もふんだんに織り込んだ、長編ノンフィクションです。著者の増田氏は、この作品を書くために、18年もの歳月を費やし、資料収集と取材にあたってきました。ボリュームある装丁ですが、増田氏の丁寧で真摯な取材と文章が、最後まで読む人の心を掴んで離しません。ぜひ、多くの皆様に読んでもらいたいです。

 

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January 15, 2017

「嫌われる勇気」感想

 ドラマ「嫌われる勇気」を録画で観ました。
 
 制作者はアドラー心理学を本当に理解しているのか、主人公はアドラー心理学を体現していないのではないか、という感想が多分多いのだろうと推察します。真面目にアドラー心理学を学んだ人ほど、きちんとアドラー心理学の考えを一つ一つ照らし合わせて批判する人が多いでしょう。
 
 そしてアドラー心理学を知らない人に、「ふうん、ああいうのがアドラーなんだ」と思われるのを心配しているかもしれませんね。
 
 まあ、わかります、このままの展開なら(その可能性もあるが)。
 
 私は香里奈さんに嫌われたくないので、先ずは期待を込めてポジティブな感想を(香里奈さん、読んでくれないかな)。
 
 対談形式とはいえ、かなりの文章量でアドラー心理学が説明されている『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)をドラマにするには、原作のままでは難しかったでしょう。ミステリー仕立てにしたのは、ミステリーなら説明セリフが自然に入れ込めるからかもしれません。
 これがホームドラマや学校ドラマなら、ウザったくて仕方がない。ドラマも小説もエピソードで感じさせるもので、説明は本来不要です。
 
 問題は香里奈さん演じる安堂蘭子の造形です。
 
 彼女についての「ナチュラル・ボーン・アドラー」という「定義」を視聴者がまともに受け入れているところから違和感が生じているわけで、今後ここが変わるかどうかがポイントと思われます。
 
 視聴者が感情移入しやすいのは、主人公が何らかの変化、成長する姿です。未熟な姿から成長した姿へ、マイナスからプラスへ(アドラーの言葉です)、「真田丸」も「逃げ恥じ」も、古今のエンターテイメント・ストーリーの基本形はこれに尽きます。
 それがいきなり「完成形」として登場したのだから、おい、大丈夫か、という思いがわいてしまうわけです。
 
 ただ、ミステリーの場合シャーロック・ホームズ以来、最初から完成形が登場して悪を撃つ、という形も伝統的にありましたね。
 その場合、主人公の成長ではなく、何らかの「揺さぶり」があります。主人公の能力や世界観に挑戦するような難問や強大な敵の登場など。
 
 本作はどうでしょう。
「ナチュラル・ボーン・アドラー」にどんでん返しがあるか。
 
 いずれにしても、冒頭や最後のシーンで何らかの主人公の「闇」「トラウマ」が暗示されていました。トラウマ…、『嫌われる勇気』でトラウマは通常の心理学、世間の常識とは全く違う考え方が示されていました。
 
 ここを本作ではどう扱うか。
 
 初回は「謎の提示」が取りあえずされました。
 
 内容に岸見先生のチェックが入っているのか知りませんが、先ずは今後に期待します。
 
 

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January 14, 2017

アドラー臨床心理学入門WSもうすぐ定員!

 ドラマ「嫌われる勇気」は所用で観られませんでした。
 評判はイマイチみたいですね。
 大体「ナチュラル・ボーン・アドラー 生まれながらのアドラー」ってなんだよって感じでしょうか。「主体論」はどこへいった。
 
 留守録してますので気が向いたら、コメントします。
 
 1月21,22日に近づいた「アドラー臨床心理学入門WS」ですが、申し込みは順調のようです。
 既に22日(ワーク編)は定員に達したそうです。ありがとうございます。
 
 21日(理論編)はまだ若干入れるそうです。
 アドラー心理学を本で知ったけれど、実際カウンセリングや相談でどう使うかを学ぶ絶好の機会です。
 
 是非、ご参加ください。
 
 お申し込みはこちらへ。

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January 11, 2017

今年もアドラーが続く

 アドラーブームはさすがに終わるかと思ってたら、なんとテレビドラマになるそうです。
 
 
 よくやるよ、と思いながらも観てしまうでしょうね。
『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)はまだ書店のベストセラー上位にいます。誰が買っているんだろう。
 出版不況の中でこれは異例中の異例であり、この流れに乗ろうといろいろな企画が立ち上がり続くのも無理ありません。
 
 それに応じるように、日本にアドラー心理学を学んだり、実践したり、研究する団体、グループが増えて、相互につながったり離れたりしながら、地下茎のようにネットワーク化されていくような気がします。
 その中には、考え方や方向性が違って対立したり離れるのもあるかもしれませんが、それも多様性の現れです。
 
 以前、アドレリアン・マンダラ、アドレリアン・スペクトラムなんてふざけたネーミングで、多様なアドラー心理学徒を表そうとしたことがあります。いろいろ差しさわりがあるので、私が分類したそのままをここでアップすることは控えますけど、何が正しいアドラー心理学かなんて不毛な議論をするより建設的だと思います。
 
 勝手に今年のアドラー心理学シーンを希望を含めて予想すると(リンクはいちいち貼らないので関心のある方は検索して当たってください)、
 
 岸見先生は着実に研究と執筆を続けて、これからも読者層を広げてくれるでしょう。一般の人が多く読んでくれているのは間違いないのですが、意外に知識人、読書人にも『嫌われる勇気』は浸透しているようです。ホリエモン、宮台真治さんなどは賞讃してくれましたが、基本的に日本の知識人はフロイトの影響下にある人が多いので、どうとらえていいのか迷っているかもしれません。
 とにかく幅広い層にアドラー心理学を知らしめた功績は偉大です。
 
 出版はさすがにペースが鈍るかもしれませんが、自己啓発系だけでなくより専門的な本が私はもっと出てほしい。翻訳者なら出版社に私が適当な人を紹介してもいいです。
 
 アドラー心理学に関心のある人を最も多く集めて、現実の社会に最も多くの人材を供給しているのは岩井先生率いるヒューマン・ギルドでしょう。これからも活発な活動を展開するでしょう。岩井先生の深い懐と温かさ、豊富な人脈、多彩な講座は他の追随を許しません。
 
 アメリカのアドラー心理学大学院を出た平本さん率いるコーチングのチームフローも盛り上がっているみたいだし、同じくアドラー心理学大学院を修めた梶野さんが関わる日本アドラー心理学協会や日本支援助言士協会(私も協力しています)も活発に動いて、すそ野を広げています。
 アドラー心理学の正当性を問うなら、あちらできちんと学位を取ったお二人がまさにそう称されるべきです。次世代アドレリアンの代表格になるでしょう。
 ちなみに私は傍系、異端の道を行きます。
 
 野田先生の80年代に出たインパクトのあるアドラー本も最近再刊されたみたいだし、アドラーギルド、日本アドラー心理学会も注目です。私も昔会員だったけど、今の事情は知らないので様子はわかりませんが、キレッキレの野田先生ですから多くのことを学べると思います。私は思想や原理的なことを考えるには良いところという印象が残っています。
 
 より研究的なところでは向後先生の早稲田大学アドラー心理学研究会や、コミュニティー心理学の浅井先生の東京アドラー心理学研究会なども堅実な研究を重ねているみたいだし、赤坂先生はじめ各地に元気なアドレリアン研究者、教育者がいます。
 岸見先生は厳密で魅力的な本を書くけれど、基本哲学者なので、現代心理学、臨床心理学との接続が弱いのは否めません。そういうことのできる人材が求められていると思います。
 
 そのためにも今年は活きのいい新しい人が登場するといいですね。探したいと思います。
 
 その中で私が一枚かんでいる日本臨床・教育アドラー心理学研究会は、しっかりした団体ではないけれど、多様なアドラー心理学徒が交わる場を提供することを目指しています。
 
 また臨床心理士や日本心理臨床学会など、カウンセリング・心理療法の専門家集団にもアドラー心理学が伝わることになるでしょう。いくつかの企画が進行中です。どうやらこれは私や私の仲間の「ミッション」みたいです(誰もやってくれないから)。
 
 これら以外にもあるかもしれないですけど、「発見」したら報告します。
 皆さんもいろいろなところで学んでみてください。

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January 08, 2017

『オープンダイアローグとは何か』

 
 北欧フィンランドで「対話の力」によって、統合失調症の治療に素晴らしい成績を上げているとして、精神医学、臨床心理学の世界に衝撃を与えているオープンダイアローグの入門書です。
 著者はひきこもりや若者文化の分析、精神分析家ラカンについての著書で知られています。正月のNHKEテレ「100分de名著」の手塚治虫特集にも出ていましたね。
 
 心理臨床の世界にも流行り廃りがあり、100年前は精神分析学、戦後はロジャーズのクライエント中心療法、ここ数年は認知行動療法であり、最近はマインドフルネス瞑想でした。その前は解決志向ブリーフセラピーだったり、家族療法だった時代もありました。アドラー心理学はこれまでもこれからもないでしょうね(笑)。
 
 知人の臨床家は、「これから(心理臨床界で)来るのはオープンダイアローグだ」と断言していました。
 本書の斎藤環氏も、「ラカンは実は治療が下手だ」と曝露までして、オープンダイアローグにかなり入れあげている感じです。
 家族療法、ベイトソンの思想がベースにあると言われるオープンダイアローグは、一読して私には親近感がありました。
 徹底的な対話によって、深刻な精神症状が変わっていくのは、カウンセラーや臨床家の理想とするところです。その実態はどうなのか。本書でオープンダイアローグのアウトラインがつかめます。
 
 私は昨年はマインドフルネス瞑想に関心を持って学び、臨床で使ってきて手応えを感じたので一段落し、今年は「対話の力」を高めたいと思います。オープンダイアローグ、ナラティブにエネルギーを向けようかな。内から外、内面志向からコミュニケーション志向へとシフトチェンジします。
 
 これでまた一つ、達人に近づいた・・・。
 

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January 04, 2017

日本臨床・教育アドラー心理学研究会第7回大会

 今年最初のお知らせは、日本臨床・教育アドラー心理学研究会のイベントです。
 
 カウンセリング界の大物、諸富祥彦先生をお招きすることができました。いまでも根強い支持者のいるフランクルの心理学とアドラー心理学を絡ませてのお話になりそうです。
 
 いわずと知れた「夜と霧」で有名になったフランクルですが、実は第2次大戦前のウィーンでアドラーの集まりに参加して学んだ、師弟のような関係だったそうですから、実は両者の基本思想と理論はとても似ているといわれています。
 約100年ぶりにアドラーとフランクルの対話が実現、というイメージで楽しいですね。
 他に小学校の先生による実践研究、産業医の先生からの実践報告をしていただきます。盛りだくさんの内容ですので、是非、ご参加ください。
 
(コクチーズから引用)
 
「日本臨床・教育アドラー心理学研究会」は春に研究会、秋に研修会を開催し、今回で研究会は6年目を迎えました。
 午前は、明治大学の諸富先生からアドラーとフランクルの幸福論についてご講演をいただきます。昼食を摂りながらの懇親会をはさんで、小学校の教育現場から岩下先生による実践的研究をうかがい、続いて、産業の現場から上谷先生によるアドラー心理学の実践を発表していただきます。盛りだくさんのアドラーの一日をお楽しみください。
                 鈴木義也(東洋学園大学)
                 会沢信彦(文教大学)
                 深沢孝之(心理臨床オフィス・ルーエ)



1.日 時
  2017年2月26日(日) 10:00~16:00

2.場 所
  文教大学越谷校舎 12号館1階 12101教室
           学生食堂2階(ランチセッション)
           (東武スカイツリーライン「北越谷」駅下車徒歩12分)

3.参加費
  予約参加(2/19(日)まで、こくちーずまたはFAXによる申込) 4,000円
  当日参加(2/20(月)以降の申込および当日) 5,000円
   いずれも当日会場で支払。ランチセッションの昼食代も含みます。途中参加や早退可能。

4.内 容
  10:00  開会挨拶
         講演「アドラー心理学とフランクル心理学にみる幸福の極意」
         (明治大学教授 諸富祥彦 氏)
  12:00  ランチセッション(昼食を取りながらの懇親会。昼食代は参加費に含まれます。)        
  13:30  研究報告「アドラー心理学との出会い──勇気づけで変わった子どもたちとの関わり」
         (山梨県甲州市立松里小学校 岩下和子 氏)
  14:40  事例検討「アドラー心理学を産業保健の現場で活かす
                 ──『患者』ではなく『社員』との関わりにおいて」
         (ヒューマンハピネス株式会社代表取締役、
                    千葉大学非常勤講師、医学博士 上谷実礼 氏)
  16:00  閉会

5.参加資格
  教育あるいは対人援助に携わる専門職の方、もしくはその分野の学生。

6.申込方法
  このサイトからお申込みください。
  FAXでの申込みも受け付けます。
  申込専用FAX 03-5256-0538
  当日参加も可能です。

7.問合先
  文教大学教育学部心理教育課程 会沢 信彦
  〒343-8511 埼玉県越谷市南荻島3337
  TEL 048-974-8811  FAX 048-974-8877
  E-mail aizawa@koshigaya.bunkyo.ac.jp 
  日本臨床・教育アドラー心理学研究会HP  http://adlerian.jimdo.com
  ※ 学校心理士の方は更新ポイントB研修会(B-16-193)となります。

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January 01, 2017

謹賀新年

 新年、明けましておめでとうございます。
 
 今年も、マイペースに好きなことに打ち込みながら、(大げさに言えば)世界に貢献したいと思います。
 
 なんかスピリチュアル系の世界でも、政治、経済の世界でも今年は根底から大きな変化の年になるらしいですが、どうでしょうか。
 
 大変なことがあるかもしれないけれど、私はワクワクしています。
 
 本年もよろしくお願いいたします。
 
Photo
 
 写真は実家の近所にあり、私が氏子でもあり、古事記にも出ている酒折宮です。和歌発祥の地らしいです。

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December 30, 2016

年の終わりに

 いよいよ年も押しつまった30日、東京よりアドラー仲間の臨床心理士、橋口さんが当オフィスを訪問してくれました。毎年末の恒例行事です。
 お昼前から5,6時間、山梨の仲間と共にお互いの近況報告や、「最近のアドラー心理学」について語り合いました。
 
 橋口さんがブログ「ねことひるね」に建物の写真入りで報告してくれています。
 橋口さんは来年度からなんと東大の大学院で哲学を学び始めるそうで、その旺盛な向学心には驚きます。きっと将来、アドラー心理学や臨床心理学を思想面で支えてくれるようになるでしょう。
 
 さてその流れといいますか、年の終わりにざっと振り返りますと、
 
 私は教職員のメンタルヘルスに関して、実践報告をしました。
 
 
 上記2冊は橋口さんも執筆しています。
 
 公刊されたのはこれだけで、今年は少し脱力的というか、力を抜いてゆっくり学んだという感じだったですかね。
 
 それも3月にこの年で大学院を卒業したからでしょう。
 一応、心身健康科学というのを修めたことになります。神経学とか心身相関について、改めて理解を深めることができましたが、昨年はその勉強と執筆が2重、3重に重なってかなりきつかったので、今年はゆっくりいこうとなりました。
 
 ただありがたいことに出版の話は続いていて、今2つの企画が進行中です。出来上がったら報告します。
 
 ゆっくりといいながらも、5月には北米アドラー心理学会に参加するために、アメリカ、ミネソタ州ミネアポリスに旅しました。初めてのアメリカ大陸、英語漬けの日々、あちらのアドレリアンたちの様子を感じ取ることができて、とても有意義、思い出深い旅でした。
 
 心理技法的にはマインドフルネス瞑想を集中的に学んで、使ってきた感じです。中学生の時の座禅会参加から数えれば瞑想、気功歴が35年の私としては、マインフルネスの名の下に、面接で堂々とその手の「妖しい技法」を実施できるので良い時代になった思いです(ほんとは妖しくないのよ。私がやればということで)。
 
 また4月にゆる体操の準指導員の資格を取ったので、これも面接などで活用させていただいています。
 
 ですから、「身体から心」系の技のレパートリーが充実しましたね。
 
 武術の方は、地道な稽古の日々ですが、思ったより本部道場に行けなくて型の進度はいまいちでした。脱サラして自営業になったら時間ができるからいっぱい道場に行けるぞ、と思ったら全く逆でした。東京の稽古に出ていくだけのまとまった時間がなかなか取れなくて、たまに道場に行って先生にお会いすると「お久しぶりですね」と笑顔で迎えられて恐縮するばかりでした。
 来年はもっと頑張って通います。
 
 ただ、やはり中国内家拳のよさでしょう。武術を30年やってきて、自分は今が一番強いと断言できます(自分にとってですよ、あくまで自己内比較です)。
 
 9月の日本心理臨床学会で「合気道と心理臨床学の接点」の自主シンポジウムに参加したのも、今まで本ブログや臨床、稽古でやってきたことをまとめるよい機会になりました。
 アドラー心理学だけでなく、こちらの方ももっとまとめて発信できるようになりたいと思います。
 
 と相変わらず同じことを続けていますが、少しは進歩、成長があったかもしれません。
 来年も頑張りたいと思います。
 
 今年も本ブログを訪ねて来てくれた方々、また紹介した本等を買ってくれた方々、本当にありがとうございました。
 
 良い年をお迎えください。

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December 28, 2016

野生の心理学

 アドラーも取り上げてくれたNHKEテレ「100分de名著」、今年最後は人文科学界の超大物、レヴィ=ストロース『野生の思考』でした。私は4回すべて視聴しました。
 
 案内人は山梨出身、高校の大先輩でもある中沢新一氏(明治大学野生の科学研究所所長)。
 長年のファンとして本ブログでも時々取り上げますし、今年は偶然地元で見かけて、いきなり道端でご挨拶させていただいたこともありました。 中沢新一先生に出会う!
 
 レヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』しか読んだことがなかったのですが、中沢氏のとても魅力的な紹介で読んでみたくなりました。やはり古典には触れないと。
 
 ところで番組とあまり関係ありませんが、以前から思っていたのですがこれを観て、「アドラー心理学って野生の心理学だなあ」と改めて思いました。
 
 アドラー心理学はほとんどの臨床心理学派のルーツでもあり、直接間接に明確な影響を与えながらも、アカデミックな心理学との関係が薄く、広く世間の生活の中で一般の人たちに実践されてきたこと。
 
 レヴィ=ストロースがいうようにアマゾンの先住民はけして未開で未熟な思考をしていたのではなく、現代人と同じく高度な数学的思考を駆使していたように、アドラー心理学を実践することは科学的とされる認知行動療法やポジティブ心理学など現代心理学を自然に実践するのと同様の行為になること。
 
 先住民と同じく、その高度な心理学的実践は日常の中で使われるので、抽象的な概念の操作ではなく、中沢氏のいう「具体の科学」といえること。
 
 そしてレヴィ=ストロースのいう先住民の「プリコラージュ」(ありあわせの道具材料を用いて自分の手で物を作る)は、まさにアドラーのいう「使用の心理学」「大切なのは何を持つかではなく、持っているものをどう使うか」という精神と通じること。
 
 どうですか。
 
 先住民の神話や呪術というところは神話を大事にするユング心理学とつながりやすいと思う人もいるかもしれませんが、レヴィ=ストロースはユングは特に意識していなかったと聞いたことがあります。中沢氏は河合隼雄氏と仲良かったみたいですけど。
 生々しい生活の中で生きる「野生の思考」は、アドラー心理学の方が近いかもしれません。勝手に私が思っているだけですけど。
 

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