誰の課題でしょう
「誰の課題でしょう」というのはアドラー心理学のペアレント・トレーニングSMILEやカウンセリングで出てくる言葉で、専門的には「課題の分離」といいます。
大体親は、時には教師やカウンセラーも、本来相手のやるべきことを(良かれと思っても)、手や口を出して無用な葛藤やトラブルを招くことが多いものです。
だから支援の最初には、「そもそもその問題は誰の課題なのか」を明確にするプロセスが必要になることが多いのです。それがカウンセリングの場合は治療目標の設定につながっていきます。
昨日は月1で仲間とやっているアドラー心理学の原書講読会「英語でアドラー」で、その辺をやりました。
アドラー心理学による子どものプレイセラピーを解説したTerry Kottmanの「Partners in Play」には、親や教師へのコンサルテーションのやり方を説明しているところで、
Defining problem ownership(p40) という節として出ています。直訳すると「問題の所有者を定義する」というところでしょうか。
そのために、Whose prblem is it?(それは誰の問題か)、Who is experiencing difficulty with whom?(誰が誰に対して困難を経験しているのか)、Whose purposes are not being met?(誰の目的が満たされてないのか)と問うてみることを勧めています。
カウンセリングや支援は「問題の定義」で始まるといっていいし、うまくいかないのは問題の定義が不一致だったり不十分であることに気づいていないことが多いので、大切なところです。
本書はこの後、アドラー心理学お得意の「不適切な行動の目的と対処法」に進みます。
学んだことを違う言語で(元ネタですし)学び直すのも楽しいものですね。
著者もいい感じの人みたいだし、翻訳して出版してもいいんじゃないかな。日本にはまだアドラー派の臨床本は皆無同然だし。協力しまっせ(自分がやるとは言わない)。
次回は6月22日(金)午後7時、心理臨床オフィス・ルーエでやります。
アドラー心理学だけでなく、プレイセラピーに関心のある方はご参加ください。










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