July 05, 2020

『不登校に向き合うアドラー心理学』電子書籍化!

 幸い好評いただいている拙編著『不登校に向き合うアドラー心理学』(アルテ)がこの度、電子書籍化しました。

 少しお安く買えますよ。

 新型コロナウイルスによる休校があり、学校が再開して1か月余り、子どもたちも先生方も大分疲れてきた人が増えてきたとよく聞きます。

 これまでのような不登校だけでなく、新しい問題も生じているかもしれません。

 学校とどう付き合うか、改めて考える材料にしていただけると幸いです。

 よろしくお願いします。

 

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June 30, 2020

古神道は密教

 前記事の続きですが、私自身かつては神道に全く興味はありませんでした。

 普通に初詣や旅先で神社にお参りするくらいで、何かを真剣に考えたことはありませんでしたね。「女の子にもてますように」なんてレベルのお祈りしかしてませんでした。普通の人はそうなんじゃないかな。

 そのような、私たちが普段接しているのは「神社神道」というそうです。これもいろいろな問題があるみたいです。

 私は、特に障害者や社会的弱者の支援に携わっていると自然にリベラルな考え方になじんでくるので、神道というと戦前までの天皇を現人神に奉った国家神道のイメージが強すぎて、街宣車の右翼も連想したりして、敬して遠ざける存在でした。

 むしろ仏教の方が高尚というか、哲学的なものに関心があると好ましく見えました。実際仏教を背景にした知識人、思想家はいるけど、神道ベースの思想家って見たことがないですね。

『古神道と古流武術』の著者たちによると、神道にもいろいろあって、一般には明治以降の国家神道の前に存在した諸々の流れを古神道と一応分類されるようです。

 そして、古神道は仏教でいう密教に相当する存在とのことです。

 本書の著者(対談相手)の一人、大宮司朗氏によると、

 古神道という概念は、太古日本の霊的な時代から現代まで、非常に秘教的、密儀的な、不可思議な古伝の行法、神道法術を伝承してきた、いわば古伝の伝承というところに眼目がおかれるわけです。ですから、一般の神社神道を表神道とすれば、裏神道と称してもよろしいかもしれません。

 これはちょうど仏教でいえば一般的な顕教に対する密教とでもいえる存在であり、密教神道、秘密神道と称してもよいかもしれません。 p15

 おもしろいですね。

 私たちが普段の生活で接する神道の他に、なかなか知られてこなかった神道の流れがあって、どうも現代においても様々な影響を社会に対して静かに与えているようなのです。

 

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June 26, 2020

『古神道と古流武術』

 久々の武術ネタですが、極めてマニアックかつ本質的な関心が最近の私にはあります。

 日本本来の思想とは何か、ということです。

 空海や禅などの仏教という意見もありそうですが、日本の仏教はインドで生まれた時の元の姿を保っていないことはよく言われており、極めて日本的な消化吸収をされた独自のものといってよいでしょう。

 平安時代に最澄によって説かれて、その後の日本の仏教の基調となった「神仏習合」とは、まさに仏教が日本化したことの象徴であり、もっというと、仏教が神道化したことを示しているといえるでしょう。

 それが日本社会全体に浸透し、今でも日本武道・武術の道場にはよく神社や神様の名前の掛け軸がかかっています。

 多くの武道家が、神仏習合の修行体系である修験道にかかわってきました。

 特に合気道の開祖、植芝盛平は古事記の研究などをしたディープな神道家であり、世界に何百万といる合気道愛好者は神道の行法の一部を楽しんでいることになります。

 そしてパワースポット巡りにいそしむ若い子たちは、まるで巫女であるかのように無意識のうちに神社やその土地に潜む神々に触れて願いをかなえようとしています。

 さらに安倍首相やその背後の勢力に、明治以降の国家神道を信奉する勢力や団体が動いていることは実際にあるようです。それがあれだけ「悪さ」や「無能」ぶりを示しても、なかなか倒れないことに資していると私は見ています。

 また、日本に一神教のキリスト教が結局大勢を占めることができなかったのも、神道の多神教的世界観や先祖崇拝を日本人が手放さなかったから、という考えを聞いたこともあります。

 実は日本人は右も左もノンポリも、神道的なものが大好きなのです。

 では、その神道とは何か。

 これがすごく難しい問いだということは、調べてみて良くわかりました。

 そこで多少馴染みのある武術の世界から、神道を調べてみようとググって手にしたのが、

 大宮司朗・平上信行著『対談 古神道と古流武術』(八幡書店)

 1996年に出た本ですが、私好みのマニアックさでなかなか面白い。

 斯界ではよく知られた神道家と武術家の対談で、文献的にも深く研究されたお二人で、かつ実践家でもあるので思い切った論説や視点があり、とても興味深かったです。

 次回に少し紹介します。

 

 

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June 22, 2020

電通とは何か

 昨日、中国武術の稽古会をやりましたが、広いところでのびのびと体を動かすのはいいですね。

 体がよみがえった感じがします。

 さて、最近電通が何かと話題です。

 一般の方でマスコミを批判する人は多いですが、電通を意識できている人はあまりいません。

 しかし電通はマスメディアに多大な影響力があるだけでなく、今回の持続化給付金のことなどで明らかになったように、官邸や官庁ともずぶずぶの関係なので、マスコミを批判するということは、その奥にいる電通を批判することにつながるはずだし、それと深い関係にある安倍政権を批判しないということはあり得ないのですが、そこまで頭が回らない人が多いようです。

 まるでマスコミと安倍政権が対立しているかのようにイメージするのは間違いです。

 心理学業界にいる者としては、電通といえば心理学科卒には有力な就職先というイメージがあります。もちろん入れるのは、「フロイトだ、ユングだ、アドラーだ」、とか叫んでいるような酔狂な奴は使い物にならないので、正統的な行動科学や統計学をきっちりやっている人でしょう。実際、心理学科卒の知人が何人か、電通や博報堂、その関連会社に就職しました。今頃、彼ら彼女らはどうしているか、今回の騒ぎで少し気になりました。

 では、その電通とはいったい何者か。

 電通を語らせたら、やはり元博報堂社員で作家の本間龍さんが一番でしょう。

 最近、楽しく拝見させていただいている一月万冊という動画チャンネルに登場する本間さんの情報はとても貴重です。本間さんは広告業界を知り尽くしている人なので、とてもリアリティがあります。

 いくつも関連内容の動画があるので、見てください。社会勉強になりますよ。

 

 

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June 17, 2020

コロナ対応医療機関職員にメンタルチェック

 この新型コロナウイルスのパンデミックに私は、自粛強要や収入の減少など、一方的に迷惑を被るばかりかと思っていたら、意外な仕事が舞い込んできました。

 コロナ対策、対応に携わる医療機関の職員の面接を担当することになったのです。

 ある医療機関から頼まれました。

 ストレス度が高そうですからね。

 最近始まって、なかなかの人数ですが、一人一人にお会いしています。PCR検査の検体を採るときの様子や、感染症対策の様子を生で聴けてなかなか興味深いです。

 まさか自分が、そういう医療機関に直接出向くことになるとは思わなかった。でも、「現場にいる」という感覚はなかなか楽しいです。

 また、心理職は感染症対策にはあまり出番がないかと思っていたら、そろそろこういうニーズが出てくるのかもしれません。

 勉強させていただきます。

 

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June 14, 2020

稽古再開、アベノマスク届く

 いつもお借りしている県立の武道館がようやく使えるようになって、先日稽古を再開しました。

 やっぱり広いところで体を動かすのはいいですね。太極拳も形意拳も心地よくできました。

 ただ、会場からの要請で対人距離を2メートル、最低1メートル離れてやってくださいとのお達しで、本部道場からも当面組んでやる練習はしないように言われているので、型だけをやるということにしました。

 太極拳の長く複雑な型はゆっくり動いてちょうど良いのですが、さらに取り分け丁寧にやるというのは、それはそれで身体感覚を磨き、技を身体にしみ込ませるのにとても有効です。この機会に普段おろそかにしがちなところを、やろうと思います。

 ただ組んでやる稽古が主体の武道は、まだ大変みたいですね。会場のスタッフに聞いたら、柔道は受け身ばかりやっていたそうです。

 そして、ようやくというか、待ちに待っていなかったけどアベノマスクが届きました。ありがたや、ありがたや。

 なんと我が家だけでなく、我がオフィスにも来ましたよ。オフィスに住んでいるわけじゃないので、住民票で送るんじゃないんだね。

 このマスクはウィルスを防ぐにはまるで役に立たないみたいだから、家族には使わせられないし、使う気はないけど、内閣や与党では着けていると安倍への忠誠心を示すことができるらしい。

 したがって、職質を防ぐ効果があるかもしれない。

 東京に行くときは着けてみよう。

 人々から後ろ指指されるのは怖いけど。

 

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June 09, 2020

持続化給付金、届く

 前記事でAmazonに不満を述べたためか、『不登校に向き合うアドラー心理学』が入ったようです。定価で買えますので、よろしくお願いします(そしたら今日、6月10日時点でまたなくなってしまったみたいです。ごめんなさい)

 一説には既に経済恐慌状態ともいわれるこの状況下で、カウンセリング業界もダメージを受けているところが多いのではないでしょうか。

 オンラインカウンセリングに切り替えているところも多いと聞きます。

 うちも「やりますよ」とうたっていますが、実際の数はそれほどでもありません。他のカウンセラーが担当しているクライアントさんに数例あっただけで、私のクライアントさんはみんなオフィスにやってきます。ゼロリスクは考えない私に似て、気にしない人が多いのかな。

 実際、「家からなんてとてもできない。直接来て会うのがいい」とおっしゃるクライアントさんもいます。ありがたいですね。

 それでもやはり、5月の実績はひどく落ち込みました。正直「やばい」と思いましたが、緊急事態宣言が解除された途端に動き出した感はあり、今急速にカウンセリング予約が増え、講演依頼が続いています。みんなリアルです。第2波が来たら、延期もしくは中止という留保付きですが。

 そんな中、持続化給付金が届きました。6月1日にオンラインで申請して、わずか1週間で入金です。

 話では2週間くらいかかると聞いていたので、意外に早くて驚きました。

 きっと電通とサービスデザイン推進協議会とかの中抜き問題がかまびすしいこの頃、これ以上の汚名やクレームを避けようと、審査スピードを一気に上げたのかもしれない、と思ったりしました。

 それでも5月初頭に申請した人はまだ給付されないというので、申し訳ない気もします。

 いや、みんな本当に大変だと思う。速やかに全員支給されるようになってほしい。第2弾も必要なところも多いはずです。

 私のところは開業して8年続いているカウンセリング・オフィスで、経営も安定していたし地域の信頼も得ているみたいなので、何とかつぶれないように挽回したいものです。

 アベノマスクはまだ届きません。

 

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June 04, 2020

『不登校に向き合うアドラー心理学』在庫切れか

 前回重版をご案内した『不登校に向き合うアドラー心理学』(アルテ)ですが、Amazonでもう在庫が切れたのか、割高の中古本しかありません。まさか爆発的に売れるような本でもないから、数冊しか入れていなかったのでしょうか。

 こら、Amazon、甘く見とんのか、もっと入れんかい。

 ほしい方は、最寄りの書店などで注文していただきたいと思います。

 ところで、この本のタイトル「不登校に向き合う~」は、実は共著者の一人の佐藤丈先生の発案だったのですが、今思うとアドラーらしいな、と感じます。

 ロジャーズなどをベースにした、よくあるカウンセリング理論に拠った本だと「不登校に寄り添う」というやさしい感じのタイトルや副題、キーワードが使われるかもしれません。

 応用行動分析学や認知行動療法だと、「不登校を直す」というニュアンスが出てくるでしょう。実際本ブログでも、そういった本を何冊も紹介したことがあります。

 寄り添うのも直すのもいいけれど、そもそもこの問題にどのような考え、姿勢で臨むのか、まさにライフタスクとしての不登校というとらえ方が可能であることを本書は示唆していると思います。

 新型コロナで長期の休校を経た今、改めて学校の在り方、学校に通うことが問われています。その点でも本書は時宜にかなっているといえるかもしれません。

 不登校支援に関係する方、是非参考にしてください。

 

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June 01, 2020

『不登校に向き合うアドラー心理学』重版出来!

 先月にも同じアナウンスをしたのですが、緊急事態宣言にともなって出版業界、印刷所や取次がストップしてしまったためか、ようやくAmazonや書店に出るようになりました。

 深沢孝之編著『不登校に向き合うアドラー心理学』(アルテ)

 これまでAmazonでは在庫切れ、マーケットプレイスで1万円を超えた時もありました。やっと普通に買えます。お待たせしました。

 おりしも休校が明け、何とか始まった学校生活に、不登校の子どもたちはどのような反応をするのでしょうか。

 本書はコロナ前の昨年末に出たものですが、今でも十分に通じる内容だと思います。

 アドラー心理学らしい支援の様子をうかがうことができますよ。

 

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May 28, 2020

ソーシャルディスタンスは不要

 ソーシャルディスタンスってなんか気に食わないと思っていたので、私は職場など公の場では一応従うけれど、個人的には守る気はなかったのですが、そもそも感染予防に意味さえないという意見もあります。

 Twitterで流れてきたもので注目していた意見が、ネットに上がっていました。

 京大准教授「ソーシャルディスタンス2m必要なし」の根拠

 京都大学ウイルス再生医学研究所の宮沢孝幸准教授です。

 要するにソーシャルディスタンスは、マスクをする習慣のない欧米人向けの政策であり、過剰なまでにマスク好きの日本人には不要ということです。

 確かにソーシャルディスタンスを取ってマスクをすれば、感染リスクをさらに減らすかもしれないが、ゼロにはならない。むしろ、そんなことをすれば、経済を殺し、人を殺すことになる。そんなリスクを取ることはバカげているということです。

 ソーシャルディスタンスは、欧米のやり方だけを考えもなく輸入する日本人の昔からの習俗みたいなものではないか。

 緊急事態宣言が解除されて、多少落ち着いてきた今こそ、政府や体制側から言われたことを無批判に受け入れるのではなく、批判的に考えることが重要と思います。

 ということで、私は通常の感染対策以上のことは、普段の臨床ではやらないことにしています。

 

 

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