January 20, 2018

朝日カルチャーセンターでアドラー心理学講座

 定期的に開催している朝日カルチャーセンター湘南教室でのアドラー心理学講座、なぜか私が担当することになって3年目になります。
 
 3月にまたあります。
 
 アドラー仲間の橋口さんがブログで告知してくれていました。ありがとうございます。
 
 毎回テーマを絞ってお伝えしていて、今回は人の行動の理解の仕方について思うところをお話ししたいと思います。
 よろしかったらご参加ください。
 
 日時:2018年3月1日 午後3時~5時半
 
(内容)
「アドラー心理学」とは、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler、1870-1937)と後継者たちが築き上げた心理学のことです。人間の主体性と勇気を重視し、人間を過去に縛られるのではなく、未来の目的に向かって生きる存在とみなす心理学です。
 アドラー心理学の基本的な考え方のひとつに、「目的論」があります。
 人は人生や対人関係において何を目指して行動しているのかがわかると、自己理解と対人関係に大変役に立ちます。
 特に目的論の考え方は、子育てや教育に、大いに役に立つといわれ、これまで多くの成果を出してきました。また、自己実現や幸せに生きるためにも重要な考え方です。
 当日は、簡単な実習を交えて、わかりやすく説明していきます。
 
 

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January 16, 2018

霊性修行としての武術

 
 武術・武道の目的には健康や養生、護身、心の鍛錬などいろいろな表現がありますが、著者は本書に登場する武術家のたぐいまれな体験を通して、現代の武術・武道に欠けているのは「霊性」への着目であると主張したいようです。
 武術・武道は明治維新後の近代化、第二次世界大戦の敗戦とGHQの占領によってそれが、徹底的に失われてしまいました。
 
 身体の稽古や心の稽古は、武術を志す者なら誰もが多かれ少なかれ実践している。ところが、もう一つ、霊性の稽古となるとどうだろうか。かつての武術家にとって、霊的な修練、霊性の修業は、おそらく当然のことだった。それは、身体や心の稽古を積むことと同様に、武術と呼ばれるものの不可欠の一部を成していた。ところが、時代を下ると、合理主義の隆盛もあって、武術における霊的な側面はわすれられていくことになる。
 この傾向は近代武道にあっては甚だしい。・・・・  p4
 
 武術はそもそも神霊や異界の存在を前提としていたのだ。となれば、そのような文化的文脈のなかで師範の経験を眺めてみてはじめて得らえる知恵があるかもしれないではないか。 p23
 
 霊媒を介した神霊や異界との関わり。そして、それに伴って経験される複雑な感情。私たちはそうしたあれこれにけして無縁ではない。何十年か前まではまことにありふれた事象だったのだし、それ以前に気が遠くなるほど長い伝統もあったのだ。私たちにはもともと、そのように経験したり感じたり理解したりする傾向が内在しているにちがいないのである。
 何が非科学的といって、この事実を無視することほど非科学的なことはない。少なくとも心的な現実としては、神霊や異界は厳然として存在していた。いや、今でも存在している。私たちは神霊や異界に畏れと期待を抱くではないか。素直に注意を向けてみれば蠢いているのがわかる。私たちの感覚や気持ちのなかにあるものを、あたかも存在していないかのように無視してはならない。未知なるXの存在を否定しない態度こそ、真の科学的態度だろう。 p24
 大変重要な指摘だと思います。
 
 ここでさらに考えるべきは、霊性とは何か、ということですが、著者はユング心理学の「個性化」という概念を軸にしていきます。全体性への回復、という意味ですが、心の奥底にある「集合的無意識」「類心領域」からの働き、あるいはそこへのアプローチが重要になるようです。
 
 深層心理学の真骨頂です。
 
 ただ、私としては、下へ下へ深堀りしていくようなアプローチだけでいいのか、長年疑問を感じていたところでもあります。そうしたい気持ちはわかるけど、果たして「深層」が「霊性」に至る道かというと難しいかもしれないという思いがあります。
 
 トランスパーソナル心理学のケン・ウィルバーが昔、「カテゴリー・エラー」と呼んだ、深層心理と霊的なものを混同しているとユング心理学に対して批判したことを思い出します。私は、その批判はけっこう妥当だと考えてきました。
 
 身体と深層心理と自我(心理)と霊性の関係は、マインドフルネス瞑想が流行った後、ユング心理学以外でも臨床心理学のトピックになるといいと思います。私もいつか、アイデアを出せるようになりたいです。
 
 

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January 13, 2018

『武術家、身・心・霊を行ず』

 武術、武道と心理学を絡ませるなら昨今はマインドフルネス瞑想ですが、これはユング派からの真逆のアプローチです。
 
 
 これは大変面白い。
 面白いけど、ある意味で臨床心理学のみならず武道系の数ある書籍の中でも「奇書」と呼ばれるかもしれません。
 
 ある古流の武術を修める極めて優秀な老武道家が極限的な修行の過程で、驚くべき神秘体験を重ねていく、その記録を著者が託され、報告したのが本書です。
 
 ただの気の感覚とか、マインドフルネスな気づきなんてものではない。憑依、念写、ポルターガイスト、幽霊などが例え話ではなく、本当の体験として堂々と次から次へと出てきてます。
 
 極めつきは、その武道家の修する流派の江戸時代の先達(流祖)の霊がなんと稽古仲間に憑依して、直接に失われた武術の奥義を伝授したというのです。夢の中に登場して極意を授かった、なんて話はよく聞きますが、これはすごい。いや、そんなこと、あり得るのか。
 
 これは普通の心理学者なら絶対に触れないか、言わない領域です。そこをさすが、ユング派の老松先生は老武道家の報告に戸惑いながらも、その人の「心的現実」に入り込んで丹念に追いかけ、ユング心理学的な解釈を試みていきます。その内容もユング心理学の勉強になって面白い。
 
 一言で言ってしまうと、武術を通しての「個性化」の過程ということになるのですが、本書の魅力はそこからもあふれ出るような老武道家の存在感、圧倒的な神秘のエネルギーにあります。
 
 著者の老松先生とは、2010年の東北大学であった心理臨床学会の自主シンポジウム「武術と心理臨床」で、ご一緒させていただきました。私はシンポジストで、先生は指定討論者でしたかね。その頃先生は杖道をされていたように覚えています。
 
 その時以来お会いしていませんが、今度その機会があったら、絶対本書の話をうかがいたいです。
 
 武術・武道家兼心理屋さんは、絶対に読むといいです。立場によっていろいろな思いや解釈がわくでしょうけど、それも思考の訓練になるかもしれません。
 
 私は、心理臨床家としてではなく、武道修行者、神秘主義者として素のままに、解釈よりも体験世界に共感しました。きっとこういうことはあるのだろう、と。日頃、なまくら稽古しかしてないから、こんな体験は絶対ないでしょうけどね。
 

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January 10, 2018

今年のアドラー心理学シーン

 もう1月も半ばになりますが、年の初めに抱負というか希望も兼ねて今年のアドラーシーンを占ってみましょう。自己啓発的にはアファーメーションといいますか、古神道では予祝というらしいけど、起きてほしいことをあらかじめ言祝ぐことがいいらしいです。言霊思想ですね。
 
 主に心理臨床分野に限りますが、アドラー心理学未開拓分野だから、広がる余地が大きいと思うのでやりがいはあります。子育て、教育、産業・ビジネス分野は他の方がデザインしてくれるといいです。
 
 前記事でお伝えしましたが、日本臨床・教育アドラー心理学研究会は7年も地道な活動を続けてきましたが、今年は大きなステップアップの年になりそうです。
 3月の大会の後、4月はアメリカから大物アドレリアンを招聘してワークショップをやります。
 日本アドラー心理学協会とヒューマン・ギルドとの共催です。岩井俊憲先生のブログにちょこっと発表されています。
 詳細が決まったら、ここでもお伝えしますね。
 
 日本臨床・教育アドラー心理学研究会はさらにいろいろ企画してますので、お楽しみに。
 
 9月は日本心理臨床学会で久しぶりに自主シンポジウムをします。アドラー心理学を論じ、議論する場を提供します。
 ただ公認心理師の国家試験直前で、出る人も行く人もみんな大変そう。例年は超マンモス大会ですが、今年は参加者はいるのか。
 
 私は昨年2冊の本を共著と編著で上梓しましたが、今年も1冊はいけそうです。テーマは思案中、トラウマか発達か不登校か・・・。
 アドラー心理学で臨床やカウンセリングをするということはどういうことか、こんな風にやってみたがいかに、という姿勢で開けっぴろげに世に問うことは、決定的に重要なことだという信念があります。今年も批判覚悟で出します。
 
 ヒューマン・ギルド勢の勢いは今年も止まらないでしょう。一騎当千の人たちが今年もセミナーや出版に活躍されるでしょう。さらに何人もの人がヒューマン・ギルドにとどまらず、いろいろな学ぶ場に出て研さんを積んでいると聞いています。そこから新しいアドレリアンが現れることを期待します。
 
 そして、私が昨年本ブログで提唱したアドラーリーグの方向に全体が緩やかに動いていくでしょう。
 
 身近なところ以外では、岸見一郎先生の本はさらに世界に広がる気配らしいです。東アジアから東南アジア、インド、アメリカにも翻訳されるかもしれません。日本発のアドラー心理学が世界に広がるといいですね。
 
 アドラー心理学の弱点は心理臨床分野の浸透度の低さ以外に、実証的データの乏しさがあると思います。いわゆるエビデンスですが、アドラー心理学はいいものだと多くの人が語りながら、それを根拠を持って出すのがとても難しいところがあります。
 別に認知行動療法の向こうを張る必要はないし、そもそも治療効果をうたうものでもないと思いますが、何らかの説得力のあるデータはほしいところです。
 その点、早大の向後千春先生のところからや、優秀な研究者、実践家の台頭が望まれます。
 
 私の頭じゃ無理。
 
 ちなみに向後先生は、昨年末に出した『思春期・青年期支のためのアドラー心理学入門』(アルテ) についてAmazonでポジティブな書評を書いてくれてました。ありがとうございます。
 
 そして最後に、意外に思われるかもしれませんが、野田俊作先生の新著の登場を実は心から望んでいます。
 昔の『トーキングセミナー』の復刻版みたいなのは出ましたが、「昔の名前で出ています」みたいで、あまり感心しませんでした。終わった人みたいに思えてしまいます。
 私は先生を取り巻くグループや、チベット仏教にも今さら関心はありませんが(中沢新一さんの本を散々読んだし、友人にアメリカのチベット仏教修行者が何人かいるし、多少チベット仏教の瞑想法を体験したこともあるので)、先生の理論的で先鋭的なものは読んでみたい。そして参考にしたい。
 仮にも正統派を自称し、他を否定する言辞を吐き続けているなら、内輪向けではなくて、それなりのテキストは出さなきゃね。
 
 集合的無意識を通して、応援のエネルギーを送ります。
 
 さあて、楽しみですね。
 
 今年の終わりにはどのようになっているでしょうか。

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January 06, 2018

日本臨床・教育アドラー心理学研究会第8回大会

 今年最初のお知らせは、日本臨床・教育アドラー心理学研究会のイベントです。

 

 今回は『仏教とアドラー心理学』(春秋社) の著作もあり、コスモス・セラピーを提唱している岡野守也先生をお呼びすることができました。

 共同体感覚を最も広い視野から考えるには最適な方だと思います。

 

 これまでにない、アドラー心理学の学びの機会になるでしょう。

 

 是非、ご参加ください。

「日本臨床・教育アドラー心理学研究会第8回大会」

 

「日本臨床・教育アドラー心理学研究会」は春に研究会、秋に研修会を開催し、今回で研究会は7年目を迎えました。 

 午前は、サングラハ教育心理研究所の岡野先生から共同体感覚と宇宙意識についてご講演をいただきます。

昼食を摂りながらの懇親会をはさんで、教育臨床の現場から久保田先生による研究発表をうかがい、続いて、鈴木による学級の問題解決に使えるエンカレッジシートの実践を発表していただきます。

盛りだくさんのアドラーの一日をお楽しみください。 

 鈴木義也(東洋学園大学教授) 

 会沢信彦(文教大学教授)

 深沢孝之(心理臨床オフィス・ルーエ)

 八巻秀(駒澤大学教授、やまき心理臨床オフィス)

 佐藤丈(山梨県北杜市立泉小学校教諭)

 

1.日 時 

 201834日(日) 10001600

 

 

2.場 所 

 文教大学越谷キャンパス 12号館1階 12101教室 

 (東武スカイツリーライン北越谷駅 西口下車徒歩12分) 

 

 

3.参加費 

 ・予約参加:4,000 

  (2/25(日)までにこくちーずまたはFAXで申込んだ場合) 

 ・当日参加:5,000 

  (2/26(月)以降の申込および当日参加) 

 ※いずれも当日会場での現金払い。口座振込はありません。 

 

4.内 容 

 ・講演(10001200 

  「共同体感覚と宇宙意識」 

    サングラハ教育心理研究所主幹 岡野守也 

 

 ・ランチセッション(12101330 

  (昼食を取りながらの懇親会。昼食代は参加費に含まれます。)  

  

 ・研究発表(13401440 

  「『課題の分離』の臨床適用についての質的研究~カウンセリングで活かすために」 

     東京都石神井学園心理療法担当 久保田将大 

  

 ・実践発表(14501550 

  「学級の問題解決に用いるエンカレッジシート」 

    東洋学園大学教授 鈴木義也 

 

5.参加資格 

  教育あるいは対人援助に携わる専門職の方、もしくはその分野の学生。 

 

6.申込方法 

 このサイトからお申込みください。 

kokucheese.com/event/index/500768/

 

FAXでの申込みも受け付けます。 

 申込専用FAX 03-5256-0538

 当日参加も可能です。 

 

7.問合先 

 文教大学教育学部心理教育課程 会沢 信彦 

 〒343-8511 埼玉県越谷市南荻島3337

 TEL 048-974-8811  FAX 048-974-8877

 E-mail aizawa@koshigaya.bunkyo.ac.jp

 日本臨床・教育アドラー心理学研究会HP http://adlerian.jimdo.com

 ※ 学校心理士の方は更新ポイントB研修会(申請中)となります。

 

 

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January 02, 2018

謹賀新年

 明けましておめでとうございます。
 
 今年もよろしくお願いいたします。
 
 お正月は実家で普通に寝正月、テレビの「芸能人格付けチェック」などを見て、アホな芸能人を笑って、かりそめの優越コンプレックスを味わうという反アドラー的生活に耽っております。
 
 今年は私自身も、私の周辺も、イベントや新機軸というか、新しい方向性というか、なんかいろいろありそうです。随時発表させていただきます。
 
 まずは皆様のご健康とご多幸、そしてなにより、日本国の無事を祈っていますよ。
 
 副島隆彦先生によると、春ごろ米中による北朝鮮への攻撃があるのではないかという予想もありますからね。
 
 まあ、何があっても、それに便乗した政府などの悪だくみに巻き込まれないように気をつけながら、自分のことをやりましょう。
 
 写真は私のオフィスから撮った富士山です。
 
H2411

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December 30, 2017

2017年の終わりに

 昨日29日は東京からアドラー仲間の橋口さんが、拙オフィスを訪問してくれました。毎年年末の恒例行事となっております。
 そうか、オフィス開設年から続いていて、もう6回目になるのか。
 
 今年は山梨からは私を含めて6人の仲間が駆けつけて、お昼前から6時間以上の飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ(歌はなかったか)。
 
 
 私は近所のぶどう畑で収穫された甲州種からできた白ワイン、Tさんはご自身の農園で獲れたブドウ(ベリーAという品種)からできた赤ワイン、Fさんは濁り酒、Sさんは自家製の燻製のお肉などなど、美味やおつまみを持ち寄って、この一年のあれこれをおしゃべりしました。
 
 橋口さんは先ごろ、「1項目版共同体感覚尺度の作成」という論文が日本応用心理学会で採択されました。なんとたった1項目、1問で共同体感覚を測ってしまおうという驚くべき尺度です。統計学的には問題はないようです。面白いですね。是非、使ってみましょう。
 
 その流れで、私自身の今年を簡単に振り返ります。
 
 まずアドラー心理学関連から。
 
 2017年の初めは、フジテレビのドラマ「嫌われる勇気」への日本アドラー心理学会の訳のわからない抗議に対して、はっきりと疑問と批判を表明し、多くの人の「陰からの賛同」を得ました。そしたらマスコミやネットジャーナルに注目されるという、思わぬ展開がありました。
 次の記事にまとめています。ドラマ「嫌われる勇気」修了
 
 3月には、日本臨床・教育アドラー心理学研究会の大会で諸富祥彦先生をお呼びして成功し、初夏の7月には国際アドラー心理学会に初参加、二年連続でアメリカ、ミネソタを訪れました。世界のアドレリアンの動向を知ることができました。いつか発表できるようになりたいと心に誓いましたね。
 来年もアメリカの学会に行こうかな。観光メインだけど。
 
 夏には『臨床アドラー心理学のすすめ』(遠見書房)を鈴木先生、八巻先生と刊行。遠見書房は心理系の学会に影響力のある出版社であり、心理臨床界に本格的にアドラー心理学がデビューする嚆矢となったと思います。けっこう評判いいようですよ。
 
 
 秋には、日本のアドラー心理学の未来を占うシンポジウム「アドラー心理学の過去・現在・未来」に参加しました。私は「アドラーリーグ」というアイデアを提唱しました。
 
 そして11月末に、『思春期・青年期支援のためのアドラー心理学入門』(アルテ)を編著者として出しました。先の『すすめ』が理論編としたら、本書は実践編という感じです。訪ねてきてくれた橋口さんにも分担執筆していただきました。
 
 
 さて武術の方はどうかというと、本部道場に行ける時間が若干増えて、特に太極拳の剣と八卦掌の稽古を中心にしました。太極剣の動画  八卦掌の動画
 
 その結果クンフー(武術の実力)はどの程度高まったかはわかりませんが、心身は健康を維持することができました。
 
 さらにマインドフルネス瞑想を始め、以前からやっていた我が流派伝統の気功法を継続し、そしてここでは全く表明していませんでしたがある種の瞑想法に最近取り組み始めたら、心身がすっきりして、丹田の感覚が強化され、それにつれてより脱力が進んだ体感が増しました。すると技が利きやすくなりました。
 この年になっても上達できるのは、武術ならではと思います。
 
 来年になってもこの調子だと思いますが、さらに進化していきたいと思います。
 
 果たしてどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、わざわざこんなブログに訪ねてきてくださった方々には、本当にありがとうございました。
 
 来年もよろしくお願いいたします。
 
 

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December 26, 2017

勇気づけワークショップ

 先月出版された『思春期・青年期支援のためのアドラー心理学入門』(アルテ)で分担執筆をしてくださった浅井健史先生(明治大学)から、勇気づけのワークショップの案内をいただきました。
 
 単にアドラー心理学をなぞるだけでなく、先生独自の勇気づけ研究に基づいた独自の内容になると推測されます。興味深いですね。
 
 新しい視点でアドラー心理学や勇気づけを見直す良い機会になると思いますので、是非ご参加ください。
 
 
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December 24, 2017

『看護師のためのアドラー心理学』

 ここ数年、アドラー心理学の入門書はたくさん出てきたので、これからは応用、実践、各論の段階になるでしょう。
 
 私がこれまで関わらせていただいたのはみんなそのような問題意識から作ったものでした。特に心理臨床分野でやってきました。最近の『思春期・青年期支援のためのアドラー心理学入門』(アルテ)もまさにそうです。
 
 アドラー仲間が、この秋に医療職、看護師向けの本を出しました。
 
 
 著者の長谷さんは、この10月21日にヒューマン・ギルドでやったシンポジウム「アドラー心理学の過去・現在・未来」にご参加くださり、直接ご著書をいただきました。長谷さん、ありがとうございます。
 今日の時点で、Amazonの「基礎看護学」の分野で「ベストセラー1位」になっていますね。すばらしい。
 
 看護師さんが職場の仲間、上司、患者さんと関わる時の悩みに応えながら、実践的な発想、対処法を教えてくれています。勇気づけプログラム「ELM」の資料を改変して載せているところが多く、これからアドラー心理学を学ぶ人には良い予習になるでしょう。
 
 長谷さんは既に講師として活発に活動しており、私と違って明るく、華のある方のようにお見受けしました。これからアドラー心理学のよい語り部、伝承者として活躍してくれる人材の登場です。
 
 

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December 22, 2017

井伊家に再就職

 大河「おんな城主直虎」が先日終わりましたね。
 昨年の「真田丸」は全回コンプリートしましたが、今年は6、7割くらいかな、観たのは。それでも面白かったと評価しています。
 
 ほとんど実像がわからない人物だったから、1年間ストーリーを創り上げるのは大変だったと思います。その分、脚本家やスタッフの想像力を発揮する余地が大きかったでしょう。
 
 特に本能寺の変で、話題になった明智憲三郎氏の「本能寺の変 431年目の真実」を明らかに下敷きにしたのは良かったです。明智光秀と徳川家康の共同謀議説です。歴史ドラマでは、初めての試みでしたかね。ただ、全面的に採用ではなく、信長は本当は家康を殺す気はなかったという「本当はいい人」説という落ちでしたが。
 
 ラストのラストで、元服して侍大将になった井伊直政に、武田の赤備え隊が配属されたシーンがありました。武田ファン、戦国好きなら周知のことですが、武田家滅亡後潜んでいて、織田信長が倒れた直後に反乱を起こして織田勢を甲斐から追っ払った武田の旧臣たちは、かなり多くが徳川家康の配下に就きました。その数は500人とも800人にもなったそうです。
 
 つまり職を失った侍たちが再就職を果たしたのです。
 
 武田家の歴史を記した有名な史書「甲陽軍鑑」では、最後はなぜか武田の滅亡時ではなく、徳川家康と豊臣秀吉が戦った小牧・長久手の戦いで終わっています。
 
 井伊隊に属した武田の旧臣たちは、再就職後の晴れの舞台として燃えたのでしょう、直政と共に突撃、豊臣勢を蹴散らし、池田恒興や森長可といった織田家家臣で秀吉についた有力武将を次々に討ち取りました。長篠の戦い以降やられっぱなしだったから、「この野郎!」と奮い立ったのに違いありません。
 その活躍から直政は「赤鬼」と呼ばれるようになりました。
 
 つまり「甲陽軍鑑」は、滅びたとはいえあの武田軍だった侍たちが、「俺たちはここにいるぞ!」と世にアピールした書でもあったと思います。
 

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