August 19, 2018

『イラスト版子どものアドラー心理学』

 学校は早いところだともうすぐ二学期になりますね。スクールカウンセリングも始まります。

 子どもとのカウンセリングで、アドラー心理学を使いたいときに使える副読本が出ました。

 岩井俊憲監修、菊池典子・池田彰子著『イラスト版子どものアドラー心理学 勇気と自信ががつく45のスキル』(合同出版)

 アドラー心理学の考え方を、イラストとワークで理解できるように工夫されています。見たところ、勇気づけのセミナーELMをもとにつくってあるようです。目的論とか認知論などの諸理論が子ども向けに説明されていますが、けっこう網羅されていて本格的です。

 全部で45のスキルとあるので、現場では必要なところを使えばよいでしょう。レベル的には思春期、中学生くらいの子ども向きですかね。

 本書は先日、著者の一人である菊池さんにある飲み会でお会いした時に贈呈を受けました。菊池さん、そして池田さん、岩井先生ありがとうございます。使わせていただきます。

 本書を見て、一般向けのアドラー心理学のワークブックは岩井先生が既に出していますが、よりカウンセリングやセラピー向けのワークブックがあってもいいと思いました。アドラー心理学を勉強するためというだけでなく、解決志向ブリーフセラピーや認知行動療法、精神医学を統合させたようなものが浮かんできます。誰か志のある方いませんかね。

 

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August 16, 2018

サザン、我らの思春期を歌う

 テレビでもCMで一部流れたサザンオールスターズの新曲「壮年JUMP」のMVがいいですね。

 さわやかな夏の曲かと思えば後半、完全に下ネタです。観ててすごく楽しくなる。

 一応メタフォリックに表現されているけど、このくらいは精神分析を知らなくてもわかるよね?

 と思ったら、うちのオフィスのお姉さま方は「なにそれ?わかんなーい」とカマトトぶっておりましたが。

 サザンオールスターズー壮年JUMP

 最近はこういう下ネタぶっこんでくるポピュラー・ミュージシャンはいるのだろうか、いないだろうな。昔は桑田さんとか忌野清志郎とかいたけど。

「絆」とか「感謝」とか、もうどうでもいいよ(アドレリアンらしくないが)。

 まあ、あの時期はこんな感じだったな。

 ちなみに私のおかずは・・・(自粛)。

 ラストの、アイドルに頭撫でられている少年が、まさに思春期の心象風景ですね。

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August 14, 2018

受験票届く

 来月9日実施予定の公認心理師の受験票が来ました。

 全国で相当な人数が受けるので、東京だけでも数か所でやるみたいで、私は拓殖大学でした。茗荷谷ですね。

 認知行動療法の高名な先生がなぜかはねられたという情報に、SNSの心理臨床開業クラスタは動揺しました。あの先生がだめなら、私なんかとても認められないんじゃないか、と思ってしまうのも無理ありません。私もその情報を知ってなんか嫌な気持ちになりました。

 取りあえずは届いてよかったです。

 その違いは書類上のちょっとした表記の違いのようです。私は税務署の開業届の事業欄に「相談・研修」と書いただけですけどね。他にオフィスのパンフとHPのコピーを入れましたが、公的な証明書とは違うので、どの程度判定に役立ったかはわかりません。チラシ類は関係ないと聞いてましたけどね。

 キャリアにかかわらず書類審査は厳格ということかもしれませんが、釈然としないところも残ります。今回は初めて国家試験ということで、おそらくいろいろな混乱、あるいは判断ミスが事務方にはあるかもしれません。ただ、受験者には大きな影響を与えるので、次回はもっと明確な判定基準を出してほしいですね。

 さて、そろそろ勉強を始めるか。少しエンジンがかかってきました。まあ、2、3年内に取れればいいくらいの気持ちでいますよ。

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August 12, 2018

サッカー監督・羽中田さんに会う

 先日、車椅子のサッカー監督として知られる羽中田昌さん(JFA公認S級コーチ、現在関東リーグのブリオベッカ浦安監督)ご夫妻のお招きを受け、韮崎市のご自宅でランチをいただきました。

 羽中田さんに出会ったのは20代半ば、お互いに県職員として働いていた時期でした。彼は行政マン、私は児童相談所の職員でした。

 ただ県職員としてより、気功法の仲間だったのですけどね。奥さんのまゆみさんが鍼灸・あんまの免許をお持ちで、当時山梨で奥さんの仲間と主催していた「樹林気功の会」というのに私が出入りしていたのが出会いのきっかけでした。

 その後昌さんは車椅子生活の障害者にもかかわらず、プロサッカーの監督になる夢を実現するべく県庁を退職してスペインのバルセロナに奥さんと一緒に旅立ち、数年後見事にJリーグの監督資格をゲットしたのでした。もちろん、身体障害者初の快挙です。

 羽中田昌―Wikipedia

 その後私も県庁を脱サラして開業臨床に踏み出して、お互いフリー同士、折に触れてお会いして近況を伝え合っていました。

 この日は奥さんの美味しい手料理をいただきながら、ワールドカップのことからサッカー界の問題、指導者としての楽しみと苦労話などを語り合いました。

 とりわけ、ご夫妻は最近関心を持っている精神世界やスピリチュアリティのことを私に尋ねたかったらしく、私も知っている限りの情報をお伝えしました。他にはない私独自の話ばかりなので、喜んでいただけたようでした。

 現在、日大アメフトやアマチュア・ボクシングなどスポーツ界のパワハラ問題が世間をにぎわしています。いまだに縦関係の支配-被支配関係が横行する世界が多く残っています。サッカー界にもそういう問題はあるところにはあるでしょう。

 羽中田さんも理想のチーム、監督を目指して、いろいろと模索しているみたいです。

 彼みたいな新しい感覚と視点を持って活動できる人がサッカー界にもっと出てほしいし、羽中田さんにはそのけん引役になってほしいと思いました。

 これからも陰ながら応援し、ご活躍をお祈りします。

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August 10, 2018

夏休みではない

 小中学校が夏休み中は、スクールカウンセラーもお休みです。スクールカウンセラーだけで食っている人は、この時期旅行に出たり、アルバイトをしている人もいるようですね。私も若さとお金があれば、海外に飛び出していたでしょうね。

 今年は公認心理師の第1回国家試験が来月にあるので、絶好の勉強期間になるでしょう。勉強にいそしんでいるスクールカウンセラーも多いかもしれません。

 私も国家試験を受けるつもりですが、今一つ身に入りません。どうも開業心理士の中に、受験の申し込みをしたけど、受験資格がないと門前払いを受けた人がいるようです。「心理の仕事をしていたか証明できていない」と判定されてしまったようなのです。公的機関の証明があれば問題はないですが、開業は自己申告でしかないですからね。登記簿や税務署の開業届を出しても、「不備」と突っ返された人もいたようです。

 その中にはこの世界の第一人者と誰もが認める先生がいただけに、ネット界隈は騒然としました。

 私にはまだ国家試験実施機関からの返事が来ていないので、どうなるのかわかりません。わかってから勉強しようかなという感じです。もう遅いかもしれないが。

 そんな中、自営業の私はただ夏休みをしていると収入がないので、あちこちに出稼ぎの日々です。

 8月6日(月)は、山梨県でやっている子育て相談総合窓口「かるがも」でカウンセラーをしました。ここは子育て相談といっても、普通のしつけとかは少なく、けっこうヘビーな相談が多く、いつも終了時には疲れます。

 7日(火)は、北杜市教頭会でメンタルヘルスの研修講師。学校の教頭先生の集まりです。教頭先生って、まさに中間管理職の代表みたいなもので、子ども、保護者、教師、校長、教育委員会、地域などからのプレッシャーが集まってくるところで、すごく大変で重要なポジションですよね。
 ワークエンゲージメントと勇気づけに絞ってお話をさせていただきました。

 8日(水)は、南アルプス市北部給食センターに行って、職員の方々にやはりメンタルヘルス研修。今度は給食を作っている方々です。ストレス・マネジメントと勇気づけの人間関係についてお話させていただきました。

 その夜は、石和温泉のホテルにて、教育センターの研修に来県した赤坂真二先生(上越教育大学教授)との飲み会に、赤坂ファンの教師の皆様に交じって参加させていただきました。相変わらず元気いっぱいの赤坂先生、毎年この時期には山梨県に来て、先生方に活を入れてくれています。お目にかかれてよかったです。

 9日(木)は顧問契約をしている某研究所に出向き、新しい心理プログラム開発の打ち合わせ。なかなか難しいプロジェクトですが、とてもユニークなアプローチになると思います。いつかここでも発表できたらいいと思っています。

 その後、渋谷の本部道場に行って八卦掌の稽古に参加しようと思っていたのですが、最近膝が痛いので無理しないでおこうと、泣く泣く見合わせました。そんなんで運動不足で、肥満が進んでいると周囲から言われております。

 こう書くとなんか多忙なようですが、実際はそうでもありません。合間の時間には開業しているオフィスにひきこもっています。クーラーの部屋でYouTubeなどを見て怠惰に過ごしています。クーラーの部屋はほんとに快適。勉強したり、原稿書けばいいのにね。

 なぜかというと、連日の酷暑の中、台風接近もあったりして、面接件数も全体に少ないからです。クライエントさんも暑すぎて出たくないのかも。

 誰か来て俺の話を聴いてくれ、じゃなかった、話を聴くから来てちょうだい。

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August 05, 2018

『催眠をはじめるときに知っておきたかった101のこと』

 東京のヒューマン・ギルドでは、毎年恒例のジョゼフ・ペルグリーノ博士のWSが連日行われて、大入りのようですね。

 今年は物理的理由で参加をあきらめましたが、アドラー心理学を学んでいる人たちが本物のアドレリアンに触れてくれたのはうれしいです。来年は博士にお会いしたいです。

 私は3日(金)に山梨県中央児童相談所で、「養育里親更新研修」の講師をしました。里親さんたち10人に3時間半、発達心理学の基礎と勇気づけをお伝えしました。

 さて、この夏に読んだ本を随時紹介していきます。

 ダブニー・ユーウィン著『催眠をはじめるときに知っておきたかった101のこと』(福井義一訳、金剛出版)は、催眠を実際に臨床に使うときのちょっとした言葉の配慮や使用上のコツを、キーワードとアフォリズム的な文章で簡潔に説明してくれています。

 文字数が少ないので、すぐに読み終えるでしょう。

 普通のコミュニケーションでもそうですが、催眠をかけるときはとりわけ言葉の選び方に慎重でなければなりません。思わぬマイナスの暗示をかけてしまうかもしれないからです。本書では、手術中に麻酔を受けている患者のそばで医師が不用意なことを言ってしまって、それが悪い暗示になってしまった例を出しています。

 私は本書で、楽しく、大事なことを教わった感じです。

 著者はアメリカの外科医で、火傷の治療や、なんと手術で催眠を使うこともあるそうです。アメリカではミルトン・エリクソンに並ぶ高名な人らしいです。

 手術で麻酔の代わりに催眠なんて、私にはこわくてとてもできない。

 本書の中でフロイトのことにも触れていて興味深いので、メモしましょう。

「夢は無意識に至る王道です」(Freud, 1990)

 私は想像力(白昼夢)が催眠への鍵だと思っているので、「催眠は無意識への王道です」と書き換えましょう。フロイトは催眠からキャリアを始めましたが、キャリアの早期に諦めました。彼は誘導がとても苦手で、直接暗示だけしか使わないときの成功率に満足できなかったのです(kline, 1958)     p66

 古典的な催眠の時代だったせいもあるかもしれませんが、フロイトはとても権威的な催眠のかけ方で下手だった(「眠れ!」みたいな)と私も聞いたことがあります。

 催眠への劣等感の補償として、精神分析学ができたのかもしれませんね。

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August 02, 2018

研修講師の後は吉田のうどん

 7月31日(火)は富士山麓の富士吉田市に行き、富士吉田市立教育研修所主催の「特別支援教育研修会」で講師をしました。

 高原だから避暑になるかと期待しましたが、確かに甲府よりはましなものの、やはり暑かったです。もう、うんざりですね。

 研修は、「特別な配慮が必要な児童生徒への望ましい接し方について」というタイトルをいただき、特別支援学級の先生、支援員さん30人ほどにアドラー心理学から発達障害やその特性のある子どもたちにどのように接するのかをお話させていただきました。

 研修会は午前にあり、その後はフリーだったので、楽しみにしていたランチをしました。

 といってもぜんぜんおしゃれなものではなく、富士北麓地方のローカルフード「吉田のうどん」です。

 富士吉田市の名物ー吉田のうどん

 あまりにも強い腰で箸でつまむと「うどんが立つ」と言われるほどで、全国に数あるご当地うどんの中でもユニークな存在ですが、一度はまると何度も食べたくなります。富士吉田市だけでなく富士河口湖町、都留市、大月市に至る富士北麓の広い地域に、たくさんの吉田のうどん屋があり、どこの店もお昼は満員です。

 私は若い頃、この地域の相談機関に心理職として働いていたことがあったので、お昼は毎日のように近くのうどん屋に通っていました。

 この日に入ったうどん屋はたまたま会場に近いところにあった店で初めてでしたが、典型的なスタイル(硬い麺、つゆはみそ&醤油仕立て、キャベツと馬肉が乗り、自家製の薬味付き)で、久しぶりに堪能しました。

 この地域に行かれる方は是非、名物・吉田のうどんを試してみてください。

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July 30, 2018

ブリーフサイコセラピー学会で京都へ

 先週末、7月27~29日と京都へ行っていました。

 日本ブリーフサイコセラピー学会第28回京都大会に参加のためです。場所は龍谷大学でした。この大学は著名なブリーフセラピーの先生が何人もいるところです。

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 会場の建物です。

 キャンパスは龍谷大学をつくった西本願寺のすぐ側にあり、和洋折衷の趣のある建物が多かったです。

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 この学会は効果的、話題性のある心理療法なら何でもありでとても開放的な学会です。今回もとても面白かった。

 折悪しく台風の接近中で開催を心配しましたが、無事に最後まで決行できてよかったです。

 覚えに参加したところをメモします。

 初日はワークショップ。
 「SCAT入門」というのに参加。
 SCATとは名古屋大学の大谷尚先生が開発した質的データの分析法です。サンプルが少数(1個も可)でも分析できる方法で、これはとても役立つように思いました。

 先生も大変個性的で厳しい人でしたが、微妙にユーモアがある人でした。

 2日目から発表やシンポジウム。

 ブリーフセラピーやナラティブ・セラピーのようないつもの内容に加えて、アドラー心理学関連の研究発表が2つもありました。駒澤大学の大学院生たちで、春のマリーナ・ブルヴェシュタイン博士、アーサー・クラーク博士の来日ワークショップで働いてくれた方々でした。着実に研究が進んでいるようでよかったです。

 他に基調講演「京言葉から考える日本語のコミュニケーション」で森山卓郎先生(早稲田大学文学学術員教授、京都教育大学名誉教授)の方言の伝播や京言葉の特徴の解説、シンポジウム「コミュニケーションが生み出す対人援助場面の相互干渉」での家族療法の大家・吉川悟先生(龍谷大学教授)の歯に衣着せぬ臨床の秘訣話など興味深い話満載でした。

 そしてシンポジウム「おもてなしの教育」での西尾久美子先生(京都女子大学)の舞妓さんの教育システム、京都花街の社会学の話が抜群に面白かったです。初めて祇園や先斗町の仕組みを知りました。

 そして夜の懇親会には、先斗町の舞妓さん、芸妓さんの4人が舞台に登場、素晴らしい舞を披露してくれました。会場は大盛り上がり。

 私も、舞台を降りて参加者にお酌をしたり歓談中の舞妓さんたちにここぞと近づき(すり寄り)、お話させていただきました。

 といっても何話していいかわからないので、踊りのすばらしさをひたすらコンプリメントして、武道家らしくどうやって体幹を鍛錬しているのかを質問しました。マニアックな質問にも舞妓さんは嫌がらず(内心は不明)、「踊りの型を通してどす(そんな言い方してないか)」などと日頃の様子を教えてくれました。

 しかもこの舞妓さん、たかさんというお名前(芸名?)と知り、同じタカつながりとうれしくなってひたすらそれを強調したりして、傍からは見苦しかったことでしょう。

 ツーショット写真も撮らせていただきましたが、ここではとても見せられない表情なので、FBにだけ上げました。

 ここは日本一楽しい学会なのではないだろうか。

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July 25, 2018

精神テクノロジーと臨床心理学

 人類の心、精神、意識を操作する技術(精神テクノロジー)の歴史は古く、古今東西無数の方法が開発されてきたと思います。多くがシャーマニズムや宗教の中で洗練され、伝承されてきました。時には武術や医術の中にも流れていたものもあったでしょう。

 それらが近現代の合理主義的精神、科学的態度でスクリーニングされ、あるものは否定され、リフォームされ、時に復活したものが心理学、とりわけ臨床心理学を構成しているように見えます。

 よく言われることですが、キリスト教の告解はカウンセリングにつながるでしょうし、ソクラテスの問答から始まる思考や判断を大切にする西洋哲学的伝統は、アドラー心理学や認知療法などがその系譜に連なると言えるかもしれません。

 日本人が好きなユングは、中世ヨーロッパの錬金術やグノーシス主義の影響を強く受けているのはよく知られています。と思ったら河合隼雄先生に影響を受けた日本のユング好きのほとんどの臨床心理士やカウンセラーはろくに知らないようですが。大体みんな、宗教やオカルティズム、神秘主義を知らなすぎるんだな。

 また、最近のマインドフルネス瞑想は仏教に直結しているのは言うまでもありません。

 それらの中で、最も古い歴史があり、世界中に存在していたのがシャーマニズムです。いわば人がトランスに入る、人をトランスに入れる技術だと思います。

 それを現代で細々と引き継いでいるのが催眠だと思います。ただ、元々あった部族的な、民族宗教的な趣とは全く違った形になっているのはもちろんです。霊や神が下りてきて、託宣を述べるわけではありません。ただ、神の代わりに無意識が、本人の意識から遠いところからメッセージを伝えるというようなことはしているので、構造は似ています。

 ごく大雑把に言うと、瞑想という気づきと目覚めの道、催眠トランスという意識変容の道、この2つが精神テクノロジーの王道であるといえるでしょう。 

 ただ密教のようにそれらが交錯、混じり合っているものもあり、マインドフルネス瞑想と催眠も重なるところがあると研究者は言っているので、まるで対立、矛盾するというものではありません。

 臨床心理の世界では、コミュニケーションと行動の科学の有効性が高まり、催眠なんかなくても心の治療ができるという説が優勢でした。そうなれば、エビデンスもあいまいで、そもそも実態のわからない催眠なんて誰も相手にしません。

 公認心理師の現任者講習会のテキストにはユングのユの字も出てこないし、精神分析もほんのさわり程度です。力動系心理療法と共に、消え去る運命に催眠はあるかのようです。

 でも、果たしてそうなのか、と最近の私は思っています。全然根拠はないですが。

 ただ、ここ10年の各分野での古武術などの身体知への注目、近年のアドラー心理学の流行、そして関係ないかもしれないけど去年のトランプ大統領当選など、それらが世間で騒ぎ出す大分前から目をつけていたんだぜ、と独特の嗅覚があると自負する私の中に、なんか催眠は響くものがあるんだな。

 だから残りの臨床家人生で、アドラー心理学と共に催眠に取り組んでみようと思う今日この頃なのです。

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July 22, 2018

酷暑の中で大失敗

 連日の殺人的酷暑でみんな大変だと思いますが、先日スクールカウンセリングの勤務先の学校でも、保健室に何人か熱中症らしき症状で担ぎ込まれるのを見ました。他県で小学生の死亡事故もあったので、先生方もナーバスになっているようでした。

 その日は私も朝からなんだか気分がすぐれず、クラっと来た感じがあったので、「これはいかん」と相談室でしばらく休んでました。カウンセリング中も何となく意識が解離した感じがありましたね。それでもできてしまいましたが。いつもよりうまかったりして。

 暑さで脳の調子が悪くなったのか、もともと持っているADHDの不注意傾向のためか、それらの相乗効果のためか、21日(土)に、いつも講師を務めている横浜の日本支援助言士協会の講座で、なんと開始時間を間違えるという大失態を犯してしまいました。午前10時開始なのを午後1時開始と思い込んでいたようです。なぜかはわかりません。ただ、そうだと思い込んで、チェックしなかったのは事実です。

 朝まだ山梨から電車で横浜に向かっている最中、スタッフから来たメールで時間を間違えていたことに気づき、一瞬全身から血の気が引きました。

 慌ててスタッフとメールと電話で対応を協議、私が着くまで協会の理事長が講義を代行をしてくれることになりました。

 結局、2時間弱遅れで到着、スタッフと理事長、参加者にお詫びをし、午後の講義を4時間半完遂しました。日頃やり取りをしている仲間だから、温かくも迅速な対応をしていただき、大変ありがたかったです。

 今回の講義のテーマは「発達心理学を支援に活かす」、発達障害の話も当然したのですが、図らずもADHDの格好の事例を提供してしまったことになりました(苦笑)。

 不注意や忘れ物にはいつも気をつけているし、一応専門家だからけっこう対処できているつもりだけど、時々やっちまうんだなあ。

 優秀な(美人)秘書が必要だ。

 私に仕事を依頼する人は、アドラー心理学でいう「相互信頼」(無条件で相手を信じること)ではなく、条件付きの「信用」で、むしろ不信ベースでお願いします。

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