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February 22, 2005

アドラー心理学と児童臨床

 アルフレッド・アドラーが創始したアドラー心理学(個人心理学:Individual Psychology)を学んでもう、15年以上になります。
 その間私は、児童相談所の児童福祉司(ケースワーカー)、心理判定員(カウンセラー、セラピストといっていいでしょう)としてもっぱら児童福祉臨床に携わってきました。
 80年代の後半に私が就職した頃は、児童の福祉や心理臨床の世界は、不登校が相談の主流といった感じでした。今は児童虐待が主流で日々忙殺されています。随分とシビア、ハードな世界になってしまいました。
 
 でも私にとってアドラー心理学はいつも重要な指針であり続けました。臨床心理学は(知っている人は知っていますが)、たくさんの理論や技術、考え方があります。フロイトの精神分析、ユング心理学、行動療法、来談者中心療法、家族療法・・・・。特に日本人はユング心理学がお好みのようです。専門家以外に一番ファンが多いのではないでしょうか。専門家はロジャースの来談者中心療法をベースにされている方が一番多いでしょう。
 私自身は、昔からの心理学好きなので、いろいろ勉強してきたし、どれが嫌いとか間違っているとかいうつもりは全くないのですが、ここでは自分がこれはすごい、おもしろい、役に立つという心理学を紹介していきたいと思っています。

 ただ、アドラー心理学の体系的な紹介ではなく、あくまでも自分のたどってきた、思考や実践の中から語ってみたいと思います。
 関心のある方は、関連の本やHPを当たってください。僕は主にヒューマン・ギルドで学んでいきました。いいところですよ。

 アドラー心理学は、なぜか臨床心理学史の中で、常に異端、傍流の位置にありました。その考え方、有効性は時代の先陣を切っていたにもかかわらずです。きっと、精神分析のような魅力的な学術用語は少ないし(アドラーで知られているのは「劣等感」くらいか?)、ユング心理学のような神秘的なところもないし、「共感」とか「クライエントの心に寄り添う」なんてロジャース派みたいな情緒的な訴えも乏しい。学者にとって魅力ははっきりいってないに違いない!

 でも1911年フロイトと学説上の対立から仲違いして離れた後、アドラーはウィーンに世界に初めての児童相談所を作って活躍したと聞いています。私の経験でも、子どもの臨床や教育にアドラー心理学は絶大な力を発揮します。それでもこれまで、私のいる世界でアドラー心理学から発言する人はとても少なかったように見受けられます。

 そこで、これから順次、アドラー心理学の臨床的応用について述べていこうと思っているのです。だから、これを読んで多少参考になるのは、同じ畑の人か、心理学マニアになるかもしれません。心の悩みを解決しようとか、お金を儲けようとすることは、おそらく無理かもしれません(^_^)。

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