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March 03, 2005

カウンセリングの時代?

 今日本は、心理療法やカウンセリングが求められている時代なのだそうです。本当そうなのかかはわかりませんが、確かに僕の職場の児童相談所でも、児童虐待を中心にトラウマによるとされる深刻な相談が後を絶ちません。暴力や性的な虐待がひどくてとても家庭には置いておけないとして、身柄を保護される子どもはひっきりなし、一時保護所は常に定員オーバーです。もう一方の職場、精神科思春期外来でも、リストカットや解離性障害とされる若者がよく来ているなという印象です。

 そこで、カウンセリングを私のような心理職が担当することになるのです。目的は、子どもの傷ついた心のケア、虐待をしている(またはしそうな)親のカウンセリング、子どもを施設や里親に預けて親子を離れ離れにさせてから再度よりよい関係を作るための再統合などなど、やることはいっぱいあります。ありすぎて、今全国の児童相談所はパンク寸前、とても理想どおりに機能できているとはいえないと思います。
 
 さて、そこでカウンセリングでできることはなんでしょうか?反対にできないことは?本当に「心」が治るの?
 心理学ブームの中で、カウンセラーは人の心を読んだり操作できるような印象が世間のみならず、私のいる業界でもなきにしも非ずです。一方カウンセリングなんて、ただの気休めに過ぎないという冷めた見方をする人が(専門家の中にも)いるのも事実です。世間から期待されているような、そうでないような・・・。
 心理療法の効果に関する多くの研究や僕の経験でも、心理療法はやらないよりはやった方がまし、よいことが多いのは確かなようです。でも魔法ではない(当たり前ですが)。

 学問的にも難しいテーマなのですが、僕がカウンセラー、心理療法家として経験してきたことを振り返りながら考えてみたいと思います。
 有名な精神科医や心理学者、大学の先生たちが著した心理学の専門書にはない、地を這うような臨床現場からのレポートにしたいと目論んでいます。

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