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April 24, 2005

心理療法で食う人々

 今は心理療法バブルといってもよい時代だと思いますが、確かに同業者が以前よりずっと増えたなという印象があります。その代表格が臨床心理士といってよいでしょう。
 資格創設時に参集した学会の多さ、権威性において突出していると言えます。まさに国家資格かのように大手を振ろうとしている勢いがあります。一般国民はそう思いこんでいる人もいるようですが、でも実際は国家資格ではないのは、周知の通りですよね。
 ただ、最近は厚生省が進めようとしている国家資格の医療心理師を巡って大もめにもめています。

 臨床心理士を、単に身すぎ世すぎの手段として、心理の仕事をして10年以上経ってから試験を受けて取った僕としては、さて次はどっちにつくか、いや両方取っておいた方がよいか、などと身勝手に遠目に見ている感があります。ただ、自分にも降りかかってくる問題だし、臨床心理士だけをとってもいろんな問題があるので、いずれ発言していきたいと思っています。

 さて、ここでは、最近急増している臨床心理士や各種心理カウンセラーなど、臨床心理業界で生きる人にはどんなタイプがあって、どう呼べばよいのかをここで提案します。半分冗談ですが。

心理学者:まあ、これは大方の人のイメージ通りで、大学や研究機関などで心理学の研究をして論文を書いている人たちです。センスと縁が良ければ、時代の先端を行く理論や概念を打ち出していくことができるし、そうでなくても精神分析など心理療法諸派の創始者や欧米の指導的学者の紹介や解説だけでもやっていくことができるかもしれません。また、現場にいてもつねに研究者的態度で、心理テストの解釈や報告書、会議に強いけど、融通が利かず、実は人と会うのが嫌いだったりする人もここに入ります。

心理業者:直接には心理学関係の何らかのマネージメントやメディアに携わる人、例えば心理テストや専門書の出版社やセミナー会社、クリニックの経営やカウンセリングの開業をしている人といったところでしょうか。この方達の活躍で、社会性の乏しい私たちは世に認知されるのです。

心理役者:臨床現場で心理学の専門家としての役割を負っている人全般を指します。臨床心理学の知識や技術を使って、あたかも「心の専門家」といった役どころで振る舞い、クライエントからは「先生」と呼ばれます。でも演じているだけなので、けっこう内心は冷や冷やだったりするかも・・・。反対に役に同化しきって、自信たっぷり、役であることを忘れている人も見受けられます。また、舞台(職場)によって、心理といってもいろいろな役があり、そこで求められる演技をうまくできないと「大根役者」と呼ばれます。

心理芸者:心理役者の進化形といえますが、臨床心理学の理論、技術を駆使してお客様(クライエント)に満足していただくことに徹します。そのためには、技術が「芸の高み」にまで達していないとなりません。下手をするとただの「太鼓持ち」になってしまいますから。自分がしていることがただの役であることを自覚し、プロフェッショナルに徹しながらも、どこか余裕もあります。また「心理学者」ほど真面目、強迫的でもありません。「芸」は真剣に打ち込める「遊び」なのです。

 どうでしょうか?他にもいろいろあるかもしれません。鋭意研究したいと思います。おもしろいのがあったら教えて下さい。
 僕は、もちろん「心理芸者」を目指しています。

 

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Comments

アド仙人様
再度のコメントありがとうございます。私もコメントいただいてすごく嬉しかったです。クライアントさんが,カウンセラーのコメントを大事にしてくださる気持ちが少しわかるような(笑)。
サイコロジストの分類,面白く拝読しました。私は開業してますが(心理業者?),クライアントさんから決して安くはない料金をいただいております。ゆえに心理芸者であることを目指し続けないとヤバイということになりますね。(肝に銘じます) ところでCBTの場合,面白いのが,私たちを「さん」付けで呼ぶクライアントが結構多いということです。「協同作業」的セラピーだからなのではないかと勝手に推測しておりますが,私はクライアントさんに「先生」ではなく「さん」付けで呼ばれるほうが,気持ちがいいです。ちなみにうちのスタッフ間では,すべて「さん」付けで徹底しています。
では今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: coping | May 12, 2005 04:16 PM

久しぶりに見たんですが、またたくさん書いてらっしゃいますねぇ。ところで、S村さんが今年、臨床心理士試験を受けるそうなので、応援の勉強会をしませんか?受験することは秘密だそうですので、こそこそ企画しましょう!

Posted by: K多川です | August 21, 2005 02:12 PM

 よくいらっしゃいました。ゆっくりしてって下さい(^^)。
 よーし、臨士試験の勉強会やりましょう。あの方、やっと重い腰を上げてくれたみたいなので、今から何とかパスするように、発破をかけるぞ。
 でも、今年で学部卒最後のチャンスなんてひどいな。特に職場の忙しさが尋常じゃないからね、あそこは。ハンデは大きいけど、頑張りましょう。

Posted by: アド仙人 | August 21, 2005 07:06 PM

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