稽古で癒された
先日久しぶりに東京に出て、本部道場で稽古をさせていただきました。3,4か月ぶりかな。午後の時間をめいっぱい使って体を動かし、気持ちのよい汗をかきました。
普段は地方で生徒さんに細々と教える以外は、一人稽古が中心なので、熱心にやっているつもりでもついさぼりがちになったり、気がつかないうちに型が崩れてしまったりすることがままあります。本部に来るといつも老師に「違いますよ」とやさしくも厳しく間違いを指摘されて、冷や汗をかくことが多いのですが、それでもここで自分が学ぶ居場所を得ている、わずかでも進歩しているという感じが得られるので楽しいものです。生来の多動傾向のためか何にでも手を出してしまう自分ですが、おそらくここだけは一生抜けられないなあ、と思えて何だか不思議な安心感を感じました。
今年度の自分の仕事は身体障害者関係で慣れないことばかりだし、心理の世界は資格騒動もあって落ち着かないけれど、こうやって自分の身体と向き合う時間があるとホッとします。外側の世界はどうあれ、自分のベースはここにしかないんだな、と。
山紫水明、自然の豊かな土地に生活しているけど、だからといってストレスが軽いわけではないですね。都会の人が「いいところですね」と言ってくれるとうれしいし、僕も山に入って自然の「気」を浴びるのは好きだけど、自然だけでは癒されない。都会の街をフラフラ彷徨ったり、武道の稽古で打ち合うのも気分が良くなる。仙人だけど、俗っ気も抜けないのです(*^_^*)。
最近はデスクワークが主体の仕事で運動不足になりがちなので、できるだけ稽古に励むことにしよう。
Comments
楽しく読ませて頂いています。先日は本部でお会いできて嬉しく思いました。
色々と神経の脱力を許容しない事も多い社会とは言え、お元気そうで何よりです。
「自分のベースはここ」という言葉もまた嬉しく思いました。私も同様の事を自信持って言えるようになりたいし、日々そうでありたいものです。
本当に、休日午後の時間をまるごと稽古にめいっぱい使えるというのはとても贅沢な事で、我ながらなんとも身勝手かつ、王侯貴族のような優雅な生活をしていると思います。
今回の内容にはつくづく同感で、自分も少しずつでも進歩していると思える事が嬉しくて、柔拳には本当に癒されている感覚が有ります。
以前は謎だった事がだんだんと理解できるようになってきたり、今までできなかった事が出来るようになったりと実に飽る事無く、この先も続けたいと思わせて貰っています。
同時に、以前の自分がいかに恥ずかしい言動をしていたかと思うと穴に入りたくもなりますが、改めてつくづく、阿呆な自分によくあきれずに指導してくれたもんだ、と感謝しています。
また、今後も現在の自分に対して同様に恥ずかしく感じるのかもしれませんが、それもまた楽しみに思えます。
このブログを読んで、「知らなかった」と驚きも有ったり「そうそうっ!それそれ!」と同感に思ったりと、今後も楽しみです。
また本部で、山梨で、今後も宜しくお願い致します。
Posted by: 渡辺 | August 02, 2005 12:30 AM
渡辺様
最近は、本部道場に行くといつも君がいるので安心します。声が大きくて目立つもんね(^_^)。
稽古はいつも穏やかに進むのに、推手での先生方の力(勁力)に圧倒されて、そのギャップがいつもすごいと思います。まだ先は長いけど、がんばりましょう。
心理学に関しては、わからないところや聞きたいことがあったら、聞いて下さい。自分にとってはそれぞれ当たり前のことが、伝わってないということはけっこうあると思うので。
Posted by: アド仙人 | August 02, 2005 11:52 PM