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October 14, 2005

アドラーの夕べ

 先日、というかちょっと前になりますが、山梨在住でアドラー心理学を学んでいる方たちと、甲府で会食をしました。小学校の先生と主婦でスマイル・リーダーをやっている方と僕みたいな心理臨床家の4人で、ファミレスで安いパスタとドリンクサービスだけで3時間ぐらいねばったかな。

 お互いの存在は以前から知っていたけど、まともに会って話をしたのはこの時が初めてだったので、何となく自己紹介的なところから、お互いのアドラー心理学との出会いのいきさつや、教室やふだんの生活での実践のこと、ライフスタイル診断のコツみたいなところ、地方から東京に出てカウンセリングの勉強することの大変さについて、等々いろんなことをお喋りしました。楽しかったな。

 一地方都市で、主な臨床家のほとんどが精神分析志向ばかりの状態の中で、アドレリアンを一人で気取っていた頃は常に孤独をかこっていましたが、こちらにもお仲間ができたことは本当にありがたく、うれしく思っています。皆さん、僕以上に熱心ですごかった。

 それに心理臨床家でなくて、教師や主婦というところがいかにもアドラーらしいですね。治療共同体という概念は、アドラー心理学の専売特許ではないですが、まさに我々が目指しているのは治療共同体なのです。地域や組織やネットワークが、そのように治療的に、勇気づけ的に動いていることを、大なり小なり求めているのですね。

 ただ、その実践はけっこう難しいところで、運動家的に熱心に活動されている方も全国にはいらっしゃいますが、僕は基本的にそういうムーブメント志向あるいは巻き込み型ではないので(世捨て人志向?)、これまで臨床現場以外に動くことはしてきませんでした。その辺が僕の限界なんだけど、これからは、いろんな方が、それぞれの立場で実践していくお手伝いはしていこうと考えるようになってきています。

 まだ小さな滴だけど、少しずつこの地にも浸透していったらいいな、と感じているところです。

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Comments

アド仙人さんのお仲間との交流には非常に共感するものがあります。特に,

>それに心理臨床家でなくて、教師や主婦というところが
>いかにもアドラーらしいですね。
>治療共同体という概念は、アドラー心理学の
>専売特許ではないですが、まさに我々が目指しているのは
>治療共同体なのです。地域や組織やネットワークが、
>そのように治療的に、勇気づけ的に動いていることを、
>大なり小なり求めているのですね。

の部分です。CBTの仲間作りについては,
●専門家同士で高度なネットワークを作るべし,というのと
●「専門」にこだわらず,広くネットワークを作るべし,
という2つの立場があるようなんですが,
私はそんなに「専門家」ということに拘泥せず,
同じアプローチに興味のある人と,
広く,ゆるやかにつながっていって,
いろんなことを話したり共有したりしたいもんだと
考えています。

おっしゃるとおり,そのような活動自体が「勇気づけ」,
CBT的に言えば「協同的」に
機能するのではないかと思いますし,
簡単にいっちゃえば,精神科医とか臨床心理士だけで
つるむよりも,よほど面白いし楽しいんですよね。

以上,勝手な感想を書き散らしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: coping | October 14, 2005 at 11:30 PM

coping様
 ありがとうございます。励まされます。
 べてるの家なんて、まさに治療共同体の実践なんでしょうね。障害者福祉の世界も、基本的にはそういう発想で施設や作業所を開いていこうとしていく動きが多くなっているみたいだし、厳しい時代の中で、みんながんばっていますね。
 CBTみたいによい意味での常識(コモンセンス)を基盤にしていると、社会や専門家以外の人たちとのつながりも作りやすいんじゃないでしょうか。
 ところで、今「認知療法・認知行動療法の理論と実践」「認知行動療法の臨床ワークショップ」など仲間に紹介してもらいながら読んでいます。わかりやすくて、おもしろいです。copingさんの記事で予習していたのがよかったのかも。

Posted by: アド仙人 | October 15, 2005 at 12:31 AM

ごめんなさい!今頃気がつきました・・・。書いていただいていたのですね。山梨でアドレリアンが4名、安いパスタを食べながら熱く語ったのはもう半年も前になるのですね・・・。さて、今まで気がつかなかったことで、もう一つ「現代アドラー心理学」を翻訳された方も、山梨出身なのですね。山梨だからどうってことはないのですが、アドラー心理学って、もしかしたら山梨の波長に合うのでしょうか?マイナーなんだけど、ホントはすごいのよ、みたいな・・・。第2回アドラーの夕べ、またいたしませう。というわけで、はじめてコメントさせてもらいました。

Posted by: 蕪の家 | February 15, 2006 at 10:21 PM

 蕪の家さん

 集まりのこと、勝手に書いてしまいました(笑)。またしましょうね。
 その本は翻訳したのは高尾利数先生ですよね。確かにプロフィールにはそうありますね。私はお会いしたことはないのですが、岩井先生は知っているかも。
 山梨県人にアドラーが合うなんて考えたこともないのだけど、目の付け所が変わっている人が多いので、意外にそうかもしれない、と決めつけておきましょう。

 ところで、お家はできあがりましたか?

Posted by: アド仙人 | February 16, 2006 at 12:26 AM

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