厚生労働省に行ってきた
先日、障害者自立支援法の説明を聞きに、総本山の厚生労働省に行ってきました。全国的な会議に職場の代表というか、偉くもないのにトップの代理として行ったのです。長年厚生労働省傘下の機関に勤めていますが、霞ヶ関まで行ったのは初めてでした。
警備員の簡単なチェックを受けて白亜の高層ビルに入り、少し離れたところに国会議事堂を臨むきれいな会議室に座って法案の説明や質疑応答を聞いたり、地下の大きなレストランで職員の方々とランチを食べていると、高級官僚の気分に地方の低級官僚の私はなれるのでした。
会議では、自立支援法の経緯やその内容、特に自立支援医療で障害者に負担してもらうことになる自己負担分の出し方など細かく説明を聞きました。めんどくさいことがいっぱいあって、こりゃ直接の窓口になる市町村は大変だ、という感想を先ず持ちました。僕のところも法案が国会を通れば、市町村や医療機関向けの研修をしなくてはならないので、はっきりいって大迷惑ですわ。
知的、身体、精神の障害者サービスを一元化するというお題目はよいのですが、支援費制度の財政的破綻が法案ができたそもそもの理由なので、希望の持てるような話はほとんどありません。障害者団体が反発するのも当然です。
そういった仕事のことは別にして、今回僕は初めて目にする厚生労働省の専門官や官僚の方々の様子を観察していました。その全体的な雰囲気や、複雑な制度をよどみなく、実にわかりやすく説明するのを見ると(自分たちが作ったから当たり前だけど)、さすがに高級官僚は優秀そうだなあ、頭良さそう、と素直に思いましたね。長年、人の能力を判定しているので、大体ちょっと観察すれば知能の程度はわかるのです(やな奴だねー)。それに、彼らの障害者福祉への真面目な態度も疑えませんでした。
一方で、その優秀な彼らも財政的問題で財務省などからプレッシャーをかけられていることとあるべき障害者福祉の政策との板挟みになって、こんな苦肉の策の法案を作らざるを得なかったすっきりしない雰囲気がうかがえましたね。意味もなく同情の念が湧きましたよ(人が良いのかな)。
結局彼らも、今の経済状況と小泉・竹中が主導する「小さな政府」の潮流でもがきながら泳いでいるだけなのかも。この国の福祉の姿が本当によいものなのかどうか、僕にはよく見えません。
何となく重い気分で厚生労働省を後にしました。気分直しに神田神保町で書店巡りをして、これは楽しかったけどね。
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