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January 13, 2006

男の落とし方

 人気の内田樹先生が、また楽しいことを書かれていました。
 いかにして男は籠絡されるか/弱雀小僧 is come back
 ラカンとかレヴィナスとか、思想的なことはともかく、こういうことには食いつけるな。
 女性必見、「男の落とし方」。

私の結論は、「男を騙すのはまことに簡単」ということである。
せっかくなので、宴会に参加されなかった一般読者のかたにも知見の一端をご紹介しておきたい。
男が「弱い」ポイントは「才能」のひとことである。
「あなたには才能があるわ。他の人には見えなくても、私にはわかるの」
と上目遣い斜め45度の視線プラス「かなぴょんのポーズ」でまず80%の男は落ちると断言してよろしいであろう。

 あー、ほんとそうかも。私も一度でいいから言われたい。一瞬にして、落ちるであろうな。これまでの人生、ただこの一言を待って生きていたのかも。

「才能」のひとことであえなく陥落する男たちは「自分には才能があるはずなのだが、世間のひとが認めてくれない」という事実にフラストレーションを抱いているからこそ、このひとことで籠絡されるわけであるが、そのような「自己評価」と「外部評価」のずれがある場合、高い確率で外部評価の方が適切であるということが難点と言えば難点である。

 誰もが持っている「自己イメージと自己理想の差」、いわゆる劣等感を刺激するっていうやつですね。
 アドラー心理学の種4・劣等感
 こんなふうに刺激されれば、自分なんてその娘になついて離れないかも(笑)。
 男の劣等感の焦点は、能力にあるというのが経験の教えるところです。

「才能」で落ちない男も落ちるのは「ルックス」についての賞賛である。
すべての男は(驚くなかれ)、自分の容貌にある種の期待を抱いている。
「こういう顔が好き」という女性が世界のどこかにいるかもしれない・・・という儚い期待を胸にすることなしに男は一秒とて生きることのできない悲しい生き物なのである。
だから、「あなたには才能があると思うの・・・」で落ちなかった男も、「私、あなたのルックスが好きなの」にはあっというまに崩れ去る。
嘘だと思ったら、やってごらんなさい。
やれば、わかる。

 うーむ、やっぱそうだな。あー、男って哀しいほど単純・・・。

なぜこれほど「ルックスへの言及」が効果的であるかというと、才能については外部評価が「学歴、IQ,年収、名声、威信」などという考量可能な指標で示されうるけれども、容貌には外部評価が存在しないからである。
「きれい」と思えば、「毛虫だってきれい」なのである。
    (中略)
「いい人だけど顔はイマイチ」と言われるのと「ワルモノだけどいい男」と言われるのと、男たちはどちらを選ぶか。
答えは明かである。

 すべてのお父さんは、「昔は俺もワルだった」説を唱えるそうで、いかに立派なオスであるかをいくつになっても認めてほしいのね。

というわけで、配偶者をお求めの女性諸君には、標的とされた男性については、まず「隠れたる才能を評価し」ついで「ルックスを称える」という二段構えで攻略した場合、たいへんに高い確率で所期の成果を挙げうるということをご教示しておきたい。
言っておくが、「人間的な暖かさ」とか「器量の大きさ」とか「優しさ」などというものについては、いくらほめられても男は微動だにしないので言うだけ無駄である。
なぜなら、そのような資質が自分にはゆたかに備わっていることをすべての男性はゆるぎなき自信をもって信じているからである。
「顔は便所のスリッパみたいだし、知能指数はネコレベルだけど、優しくて暖かいひとなの」などと言われて喜ぶ男は世界に存在しない。
男が待望しているのは、「それが備わっているのかどうか、ちょっとだけ自信がない」美質についての「保証」のひとことだけなのである。

 このような「美質の保証」テクニックに併せて、例えばカウンセリングの傾聴とか、NLP(神経言語プログラミング)などのペーシング(呼吸合わせ)、ミラーリング(相手の動きや身体の姿勢に合わせる)などの非言語的テクニックを身につけたら、まさに無敵でありましょう。
 こういったことが天性の勘で自然にできてしまう女性は、「魔性の女」と言われるのでしょうか。ああ、墜ちてみたい。

しかるに多くの女性は(ほとんどの、と申し上げてもよろしいかもしれない)、親しくなった男性に対しては、まず「その浅学非才を指弾し」、つづいて「チャレンジドな容貌を嘲弄する」という挙に出る。
これをして「インティマシーの表現」と誤解している方が多いので、ここに声を大にして申し上げるが、男にむかって「あんたはバカなんだから」とか「ブッサイクな顔して」とかいうようなことを(たとえそれが事実であるにせよ)告知することは当該男性との良好な人間関係の構築には百害あって一利なしということを改めてご指摘させていただきたいと思うのである。

 まったくだ。わかったかね、○○。
 なんか、勉強になったような気がする。

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Comments

あははは(笑)
これはわかりますなあ・・・。まさにその通り。ですが、ネタを知っているせいか、それだけで堕ちる気がしない・・・。

今日は、一回り上のお姉さんと飲みに行って、今帰ってきたところです。
「隠れた才能うんぬん」と「ルックスうんぬん」の話もありましたが、悪い気はしませんが、今家でブログやってる自分がいますよ・・・。

Posted by: しゅう | January 14, 2006 01:39 AM

 しゅうさんは偉いなあ。
 難攻不落っぽくて、男臭くて、きっといい女が寄って来るんでしょうね(^^)。

 私など、「早く落としてくれ」オーラが漂っているに違いない。
 どうも「才能」や「ルックス」ではなく「きもかわいい」路線に変更したらとどうだろうかと思う今日この頃です。
女子中高生のクライエントちゃんに、「せんせい、きもーい」とはよく言われたので、あと一ひねりがんばるかな。

Posted by: アド仙人 | January 15, 2006 12:02 AM

この流れは「女の落とし方」につながらないんですか?
私もそろそろ、妙齢なので親がうるさくて・・・(w

Posted by: ぺぺ | January 15, 2006 11:26 PM

 ぺぺさん

 女性にこのまま適用するのは難しいでしょうね。「隠れたる才能」、次に「ルックス」の順はやはり男性向きという気がしますが。ぺぺさん、実際にどうか試してみて下さいな。
「女の落とし方」について語る資格は当方にはございませんので、すみません。

 それでも私の立場と乏しい経験からいえば、カウンセリングの傾聴、アドラー心理学の勇気づけは、女性と(同性でも良いけど)付き合うには有力な武器になるのではと思料しております。
 柔拳仲間として言えば、「相手に合わせてつつ、自分を入れていく」ということね(^_-)。

 がんばってね。

Posted by: アド仙人 | January 15, 2006 11:48 PM

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