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April 19, 2006

面接の日々

 ようやく新しい職場にも慣れ、前任者から引き継いだケースのクライエントさんに次から次へと会い続ける日々。だんだんカンが戻りつつあるかな。

 児童相談所ってその名の通り子どもの相談所なんだけど、普通の方はどういうイメージなんだろ。今は児童虐待で子どもを保護するところでしょうか、やっぱり。一昔前私が子どもの頃は「悪いことをしたら連れて行かれるところ」というイメージでしたね。でも、知らない人の方が多いかもしれません。

 法律(児童福祉法)では、児童相談所は18歳以下の子どものあらゆる相談に応じるところとなっています。「あらゆる」ですよ「あらゆる」。それこそ子育て、生活、障害、虐待、非行から医療的な問題まで何でもやって来ますし、受けなくてはなりません。だから私もいろいろなタイプの面接をするのよ。
 もちろん「あらゆる」相談すべてを解決するのは一人の心理職だけでは無理なので、様々な職種や機関と連携していくわけです。でも都市部なら、専門機関や民間の社会資源がいくつもあって、分担し合っていけるところが多いのですが、地方の農村部、山間部はそういうのがとても少ないので、公的相談機関である児相が引き受けなくてはならないことが多いのです。
 地方は自然が豊だからケースの問題が楽だということはありません。むしろ社会学的には、都市化の周辺地域は問題が起こりやすいという話もあり、疲弊する地方経済や格差社会の影響を家庭はもろに受けることになります。

 だからスペシャリストであると同時にジェネラリストというか、得意不得意があるのは仕方ないとしても、いろいろな知識や経験が必要になります。職業や子育てなんかの「人生経験」だって、ないよりはあった方がもちろんよいでしょう。
 だから、自分なりの専門の心理学の枠の中だけでやりたい人(例えば治療構造にこだわるとか)には、枠がなくて(というか流動的で)やりにくいだろうな。

 よく「児相で働くにはどうしたらよいのですか」と心理職希望の方から聞かれるのですが、基本的には学問というより、子どもと遊べる人、女性(ほとんどのクライエントは母親なので)と生活の細々としたことを含めて話ができる人、でもって相談意欲の乏しいケース(虐待者とか)にも何とかこちらの土俵に引っ張り込めるだけのコミュニケーション力のある人が適性のある人かな。
 ああ、大変だ。

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