こんなニュースが気になるようになってしまいました。児童相談所関連のニュースは大体悪い内容なのでいつも気が重くなりますが。
埼玉県警川口署は8日、同県川口市飯塚、無職田中裕良容疑者(45)を傷害の疑いで逮捕した。
調べによると、田中容疑者は7日、自宅で小学4年の長男(9)の全身を鉄の棒で殴ったり、両足を画びょうで何回も刺すなどして、右手の指を骨折させるなど2か月のけがを負わせた疑い。長男が自分から児童相談所に行き、発覚したという。
同署によると、長男は「掃除や洗濯がうまくできないのでたたかれた」などと話している。また、長男は以前にもネグレクト(養育放棄)の相談で児童相談所に行ったことがあるといい、全身に打撲の跡があることなどから、同署は長男が繰り返し虐待を受けていた可能性もあるとみて調べている。
田中容疑者は妻と長男の3人暮らしだが、田中容疑者は「妻は1か月ほど前に家出した」と供述しているという。
(2006年4月9日0時36分 読売新聞)
細部の情報がわからないので、同業者としては即断は避けたいのですが、児童相談所の関わり方の評価は焦点になりそうです。
子ども自らが児相に助けを求めたことは、その前の相談の段階でやるべきことをやらずに保護しなかったためか、それともその時点での保護はできなかったものの、子どもとのつながりは保っていて「いざというときは来いよ」という信頼関係ができていたからなのか。
前者なら児相のネグレクトと非難されても仕方がないし、後者なら理念ではなく綱渡りのような現実のケースワークのプロセスでは「あり」だと思います。
アセスメントだ何だと四の五の言わず、「あやしいものはすべて保護する」ことができるなら、死亡事件のような悲劇は起こりえないでしょう。でも都会辺りでは(こちらでも同様だけど)、特にネグレクトという通告だけでは、調査や判断が難しいケースが多いだろうな。どれだけがんばっても、明日は我が身となる恐ろしさが、この世界の臨床にはあるのは確かです。
でも、できるだけ子どもの安全優先に動くこと、保護優先で親との対決は辞さず、という強い意志を持っていたら、大抵のケースは乗り越えられると思います。同業者の皆さん、がんばりましょう。
Comments
私は、田中裕良の妻です。3年前の事件の真実を皆さんに知っていただきたいと思います。新聞報道・インターネット上に載っている情報は事実と大きくかけ離れているのです、
夫が、きちがい医師だとか、極悪非道の父親だとか載っていましたが、とんでもないです。逆です。世間様にそう言われるのは、私の方なのです。
子供を何十回とネグレクトし、虐待していたのは私のほうです。夫は、子供を守ろうとしていた側の人間です。
今回このような形になってしまいましたが、検察も警察、弁護士も詳しく調べて常習虐待でもなく、虐待ではない。父親として、これ以上子供への愛情を注げるだろうかと言う判断で、不起訴になったのです。
全治2ヶ月とありましたが、骨折もしておらず、2,3日程で施設の子供達と元気に遊んでいたそうです。これは、児童相談所の担当者から聞いたことです。
夫は、事件の前から、私や子供の異常行動から受けるストレスにより重症な病気になっていました。
子供の状態は、何十回とネグレクト(養育放棄)を受けてきたので、奇怪な行動をとるようになってしまいました。私がいなくなるという恐怖をごまかすために、わざと人とトラブルようにして怒らせる。トラブッていれば、恐怖心は忘れていられる。という事です。
今回の事件も、私が家を出て居ませんでした。子供は居なければ居ないで、寂しくってつらくなり同じことをしてしまいます。しかも、2ヵ月以上も音信不通にしていました。子供もつらいことだったと思います。しかし、トラブル対象者には彼が選ばれているので、彼もかなりつらいことだったと思います。
今回の事件で夫は、子供が淋しさ負けておかしな行動を取らないようにと病気の体で、気晴らしになるように釣堀に釣りに連れて行ったり、買ってきたお弁当ばかりではなく、手料理を作って食べさせたりしたそうです。食事のバランスの悪いときには、サプリメントを飲ませたりもしたそうです。話し相手を探して設定したり、病院に連れて行ったりもしたそうです。蒸気機関車好きの子供を連れて乗せに行ったりもしたそうです。
彼自信が、子供の気持ちを汲んで、声をかけたり傍にいるようにもしたそうです。
自分自身の食事も取れないような状態で、ここまでがんばったのですが、子供の寂しさは、私が2ヵ月も居なかった、連絡も取らなかったので、耐え切れなくなってしまって、辛抱強い彼でも耐え切れなくなって怒り出すように深夜まで挑発を続けたのです。夫が、怒り出すまでしつこく黙り、体も動かさず反応しない。をやり続けたそうです。3日間、昼も夜もなく続けたそうです。さすがの夫も、手が出てしまい、どうにも避ける事は出来なかったと思います。
この事件が起きる前、子供がおかしな行動を取るようになる前から、夫は子供の心の状態には、かなり気を配っていました。身体についてもです。
子供がおかしな行動を取るようになってからは、仕事を休職して、かかりきりになったりもしました。児童相談所・保健センター・学校・病院・警察・住んでいるマンションの管理人さん・彼の知人など、出来る限りいろんな人に関わってもらうように彼が、していました。
検察庁もこれらの日頃の夫の子供への対応や仕事振りを認めて不起訴処分にし、子供の養育と医師の仕事を通してこれまでどおり社会貢献するようにというコメントをつけたのだと聞いています。
そんな彼が、あんなふうに書かれているのは、あまりにも気の毒です。
少しでも、間違いを訂正したくブログに載せました。
皆様には、大変御心配、御迷惑をお掛けした事を心からお詫び申し上げます。
田中裕良の長男虐待事件についての真相(2)
僕は、田中拓海です。自分が本当の事をインターネットに載せようと思った理由は新聞や、インターネットに書いてあることがでたらめであるからです。
それを訂正するために本当の事実を書きました。
3年前の事件の真相について、自分はウソをついていました。
お父さんが怒って自分に暴力をふるった本当の理由は、自分がお母さんがいなくなったことによる苦しみや悲しみをごまかすため(感じなくさせるため)にお父さんをわざと怒らせ争いを起こせばよいと考えました。それでわざと、お父さんに自分がなにを言われてもだまっている状態を何日間も深夜までずっとつづけていたからです。
つまりお父さんをしつこく挑発したのです。
洗たくや家事を失敗したから殴られたりしたわけではありません。家事などは自分からすすんでやると言ってやっていたことです。
そのときお父さんは、お母さんの養育放棄と家出と、僕ががそれまで何年も気が狂った行動(何日間もだんまり(口をきかない)・言うことを聞かない・泥棒・おしっこをわざともらす)などをしたせいでストレスで重い病気になっていました。だから辛抱強いお父さんも僕の挑発で夜も眠れなくなりついに切れてしまったのだと思います。
それから、僕が2ヵ月の重症にされたと新聞にのっていましたが本当は三日ぐらいもすればふつうに歩いて遊んだりできる体になっていました。本当は2ヵ月の重症ではありませんでした。
自分は本当の理由を知られたくないので今までこれらのことを黙っていました。ウソをつき続けてきたのです。
自分はこの事件が起こる前にもお母さんがいなくなりその苦しみをのがれるために家のトイレの壁におしっこを三ヶ月もひっかけたり家出を何十回も繰り返したりして注意されると口をきかないなどをずっと何年にもわたりくりかえしお父さんを困らせ注意もきかず周りの大人のいうこともききませんでした。最初のうちはお父さんは怒りもせず、僕が汚したトイレを仕事から帰ってから毎日掃除していました。
この事件が起こる前には釣堀に連れて行ってもらったり、ぼくのすきなSLに乗りに連れて行ってもらったりしてお父さんと仲良くしていました。
お母さんがいない間世話をしてくれたのはお父さんです。お母さんがいなくなったときに、苦しみやかなしみを一番よく聞いてくれたのも理解してくれたのもお父さんです。
お父さんはお母さんが家出中や家にいてもおかしくなったときはいつも自分を守る立場に
いました。その証拠に休みの日も仕事の日もいつも毎日自分のことを心配して様子を見に
きたり話をしたり、いつも僕が3人で暮らしたい願いをかなえるために頑張ってくれました。自分の意見や話なども聞いてくれました。自分の感情もちゃんと理解してくれてお母さんにもちゃんと伝えてくれたし周りの僕の味方をしてくれている人にもちゃんと伝えてくれていました。あるときは自分のためにお母さんのかわりに料理を作ってくれるときもありました。もちろん病気の状態で作っているときもありました。お父さんは、いつも自分を守って救ってくれた人です。いつもお母さんが自分を苦しめていた人です。
これが事件が起きた本当の理由であり、それまでお父さんに自分に対してさせた事、してもらった事の一部と、自分がお父さんに対してしてきたことです。
だからお父さんは弱いものいじめをする気違い医者ではありません。
僕はしつこくしつこくお父さんを困らせることや悪いことをして、お父さんに怒られて叩かれたことはありますが、虐待されたとは思っていません。
Posted by: 田中一恵 | May 02, 2009 07:45 PM
田中一恵様
当事者なのか確かめようもないのですが、コメントありがとうございます。
いろいろなご事情がどのケースにも、家庭にもあるのはよく承知しています。マスコミ報道は常に歪んでいるということもあると思います。
経過の詳細は追っていませんからわかりませんでしたが、とにかく援助者の方々との信頼関係を切らすことなく、孤立することなく、子どもさんの幸せために頑張って下さい。
Posted by: アド仙人 | May 03, 2009 12:07 AM