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May 25, 2006

感覚タイプ

 発達障害関係の面接や勉強をすると、よく「視覚優位」という言葉に出会います。耳からの刺激は時系列的、言語的な情報処理に関わるのに対して、目からの刺激は空間的、共時的情報の処理に関わり、自閉症やある種の発達障害のある人は、目からの視覚的情報処理が優勢に働いているという考え方です。
 それを把握するための心理テストもあります。

 また、NLPなどの催眠系コミュニケーション・スキルにも自分や相手の感覚タイプを知って使いこなすことを重視していますし、臨床的にはけっこう使えるという実感を持っています。

 いつ頃からこういう感覚と認知、コミュニケーションの関連がいわれるようになったのかは知りませんし、科学的にどれくらい妥当かはわかりませんが、経験的には確かに人間にはそういう面があるなあと感じます。

 私は、はっきりいって視覚・体感覚優位タイプなのは間違いがないな。
 思い出すときは目玉をくっと上に向けて、そのシーンがヴィジュアルに浮かんでくるのを待ちますし、目を瞑ってイメージを作るのは割とスムーズにできるのですね。
 それに、女の子を見るときは、反射的にお顔と胸を見ます(それは違うか)。
 また、つい「~と見える」「うかがう」「感じる」「立場」という視覚・体感覚的言葉を使いがちです。 
 夢は常にカラーで、白黒の夢があるなんて信じられない。
 セラピーでも、描画やユング派でもないのに箱庭をしたり、催眠やイメージセラピーなどの意識や感覚の変容を誘うもの、ジェノグラム(家系図)を作ったり、図や表をクライエントと見ながらするのが好みです。子どもとのプレイセラピーはまさに運動そのものだし。

 じっと黙って話を聴くなんて飽きちゃうよ。大体「傾聴」って言葉がピンと来ないんだからねえ、ホンマにカウンセラーかいな。
 実際話聞いているうちに、話の内容は忘れて、表情や動きに気を取られていることがあるもんな。それで良くなることがあるんだから、セラピーって何だかよくわからん。

 武道だって、目で見て、身体を動かして、感じ取るといった見取り稽古が大事だと思っているし、結局は「不立文字」の世界です。

 だからといって、言葉を軽視しているわけではないのよ。よろず学問は大好きだし、言葉の芸を磨くことに人生を賭けているともいえるわけで。

 でもどうも、論理性が弱いのね。結構というか相当小難しい本が読みこなせるんだけど、自分では展開できないんだな。体感覚タイプの代表ともいえる長島茂雄のように、「ガーッと腰を入れろ」「来た球を振るだけ」なんて、感じで意味不明、再現不能のことばかり言ってしまいそう。
 私のことを少し知っている人は、論理的な人間だと「誤解」してくれることがあるみたいだけど、実は頭の中でイメージや図、チャートが浮かんでいて、それを解説、実況中継しているのです。だから途中で別のイメージが浮かぶと、そっちに引っ張られて早口になって語り出すので、全体としてつじつまが合わなくなってしまうことがあります。視覚タイプの人はそういうことが多いらしいです。
 本当に聴覚・論理的な人は、しゃべったことをテープ起こしすればそのまま論文や本になるような人らしい。うらやましい。

 だから、自分はとても研究者タイプではないし、心理士は研究が大事といわれても、あまりそういうのに惹かれないんだな。そういうことは得意な人がやればいい、自分は「お好きにどうぞ、その成果は上手に楽しく使わせていただきますから」って感じ(これは体感覚タイプ的言葉ね)。
 それより、どう全体的に俯瞰して見るか(これは視覚タイプ的言葉)に関心が向かうのです。

 とにかく、自分の感覚タイプを知ることは、自分自身とうまく付き合っていくには役に立つことが多いようです。

 

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