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June 16, 2006

マズローとアドラーの交流

 引き続き「アドラーの生涯」から。

 人間性心理学自己実現で有名なアブラハム・マズローにとってアドラー心理学が本当のベースになったみたいです。

 1935年の秋、アドラーは背の高い、外向的な若い、後に教育に大きな影響を及ぼすことになる心理学者、アブラハム・マズローの師の役割を果たし始めた。・・・・・ウィスコンシン大学の大学院での研究を通じて個人心理学のことはよく知っていた27歳のマズローは、すぐにアドラーの非公式のクラスに定期的に通うようになった。そしてついに友人としても多くの時間を過ごすようになった。「エイブはいつもアドラーのことを話していました」とバーサは後に解雇している。「そしてアドラーの理論にひどく興奮していました」・・・・・アドラーはまたマズローの関心を人間の特徴である共同体感覚の考えに向けた。

 自己実現から自己超越へという、マズローの発想の基底には、人間の精神的健康は、単なる個としての自我意識から周囲、社会、環境へと関心が広がっていくことによっているという共同体感覚の発想があることが推測できます。

 ただ、個性的な二人は、やがてちょっとしたいさかいから、離れてしまいます。その後独自の道を歩んでいったマズローは、それでも「このことを数十年後も後悔することになる」のです。

 マズローは1970年に亡くなる少し前に宣言している。「私にとってアルフレッド・アドラーは年を追うごとに正しいものになってきている。事実がわかってくるにつれて、アドラーの人間のイメージはますます確固たるものになってゆく・・・特に・・・全体としての人間を協調したことを」

 アドラーからマズローと前述のロジャーズへと、肯定的、全体論的な人間観に基づく心理学は大きな流れとなっていったのです。

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