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October 29, 2006

戦争と教育

 なんて固い内容ではありませんが、やっぱり今の世はやばいなと思います。
 それにしても最近テレビを見る時間が減ったなあ。最低限のニュースは見て、アナウンサーやコメンテーターのバカすぎる話は聞き流して、あと関心があればネットで様々な角度からの情報や所見を探索・確認という生活パターンになっています。

 数少ないプライベートの時間を、ブログの他に本も読んだり稽古もしたりで、くだらない番組を見ている余裕がなくなってきました。東京発マスコミ情報は相当割り引く習慣ができてしまいましたね。去年の9.11選挙以来そうなったな。
 いいことだとは思うけど。

 そこで、内田樹先生が飛ばしてます。
 あの高校世界史未履修問題について、
  教育破壊はどこまで続く

 いじめ問題と教育改革について
  学校のことは忘れてほしい

 日本核武装論について
  核武装ニッポン

 山梨県でも甲府一高、桂高、吉田高の3高で未履修が明らかになりました。甲府一高は私の母校よ(ちなみに中沢新一さんや石橋湛山首相もそう)。
 何が問題か、実は教育問題に造詣も一家言もない僕にはよくわからんのですが、進学塾という外部リソースの充実度が低い地方で、私立高校に対抗する公立高校への進学ニーズは高いものがあるようです。
 うちの息子だって、万が一お利口さんになって、「早く社会に出てお父さんに楽させて遊ばせてあげたい」なんて言ってくれずに「大学に行きたい」なんて変なことを言い出したら、高校は僕の稼ぎじゃ私立なんてとても受けさせられないので、自分の母校など公立を勧める(命じる)でしょうね。

 「上流」に入るのは大変なんですよ。

 それにしても世界史なんてすごく面白いのに学ばないなんて、今の子たち損しているよな。僕、ギリシャ、ローマ時代とフランス革命辺り(ベルバラのおかげで)、中国史(三国志のおかげで)が大好きだった。

なるほどね。そうだったのか。
大学生諸君が世界史の年号どころか世界史的事件について話しても、みんな「きょとん」としているのを不思議に思っていたが、そのせいであったか。
「ウェストファリア・システム」と言っても誰も反応しない。
「米西戦争」というようなものがあったことを知らない。
「ハワイの併合」の事情を知らない。
「フィリピンの独立宣言がアメリカ下院でなされたこと」も知らない。
「インドシナ半島をフランスと日本が共同統治していたこと」も知らない。
たしかにこれくらいものを知らなければ人類の歴史は「グッドガイ」と「バッドガイ」の二極のあいだの戦いであるというパッパラパ世界史認識に着地してしまうのも致し方あるまい。
若い方のあいだにナショナリズムがさかんな理由にも納得がいった。

 僕も納得がいった。
 ちなみにアドラー心理学では確か、校則でも法でも、みんなから守られないルールはルールが悪い、と考えるようです。「悪法も法なり」とかいって守らないことを寄ってたかって非難したってダメだということです。当たり前だね。

 内田先生の核武装論については、僕が習ったブリーフセラピーの技法では「最悪予想」、アドラー心理学の技法では「論理的結末」に近いかな。
 クライエントの不合理な信念や思いこみ、過剰な不安を戯画的に拡大して見せたり、その帰結を推論させてみて、その無意味さ、滑稽さを気づいてもらうものです。

だから、日本の核武装とはすなわち日米安保条約の廃棄ならびに日本以外のすべての国を潜在的な敵国とみなすということである。
そういう核武装についてなら一考の余地がある。
その場合、東アジアにいかなる隣国とも友好関係をもたない孤立無援の「帝国」が生まれることになる。
私はこの「ハリネズミニッポン」はなかなかに「男らしい」ありようだと思う。
いかなる同盟関係もないままに、単身で軍備するのであるから、とりあえずすべての社会的リソースは軍に集中させねばならない。
先軍主義である。
日本の「北朝鮮化」と申し上げたらよいであろう。
当然ながら徴兵制が施行される。
男女問わず国民皆兵である(フェミニストのみなさんもこれには諸手を挙げてご賛同下さるだろう)。
少子化で子どもの数が少ないので、申し訳ないが、20歳から30歳まで10年間ほどお若いみなさんには兵役を義務化させていただく。
あたら青春の日々を気の毒に・・・とは思うが祖国防衛のためである。

 来るべき時には公的機関の心理屋として、徴兵検査の心理担当者として務めさせていただきましょう。クレペリンでもロールシャッハでもテキトーにやって、みんな合格にしてあげます。もちろん、事前に何かいいものを渡してくれたら「人格的に問題があり兵役は不的確」と判定してあげますよ。
 もちろん臨床心理士はそのためにめでたく国家資格となっているでしょう。若い心理士諸君は、メンタルケアに兵士に同行して行って下さい。

 ついでに、僕がたまに参照している田中宇さんの
 日本の核武装とアメリカ
 この問題に対する視点としてとても面白かったです。

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