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October 01, 2006

スピリチュアリティーを読む

「英語でスピリチュアリティーを読む会」というのに参加してきました。

 講師はトランスパーソナル心理学随一の論客、ケン・ウィルバーの著作を何冊も翻訳された松永太郎さん(多摩美大講師)。
 まさに古今東西の哲学、思想に明るく博覧強記でなかなかスケールの大きい、面白い人物でした。

 スピリチュアリティーといっても、何もオーラが何色とか前世が猫だとかそういうことではなく、人間の意識の高みの最高峰とは何か、心はどこまで成長するのか、世界と心は究極的にはどういう関係があるのか、といったことを突き詰める思考なのだと思います。

 その日の読書会は、インド人の医師でディーパック・チョプラというヨガの思想をアメリカで伝えている人の本を取り上げていました。アメリカでは人気作家らしいです。邦訳も出てます。
 スピリチュアル本だと思うと日本語だとどうしても先入観が邪魔をしてしまうところがあっても、英語だと割に素直に内容が理解できるような気がしました。
「人間とは自覚の場であり、その本質は純粋な意識、スピリットなのです、それが心と体になるのです(You are field of aweareness;your real essence is pure consciousness,or spirit,which becomes both the mind and body.)」なんてすっと入ってきました。もちろん、そういうものの下地がないとわかりにくいでしょうけど。

 高名な心理学者の中には意外にというか、宗教的実践やスピリチュアルなものに携わる方や影響を受ける方がいます。

 古くはユングのグノーシス主義や錬金術などへの傾倒がありますし、ベイトソンは臨済禅の公案をよく論文や講義で引用していたり、先のウィルバーは臨済、曹洞両方とも修めていました。
 ブリーフセラピーの最前線にいるスコット・ミラーは確か曹洞禅をされているとか。確かにパラドクスを多用するMRIアプローチは公案を使う臨済禅的で、セラピーは関係が大事でシンプルがよいとするミラーのセラピー観は曹洞禅的です。

 確かに欧米の知識人は禅を好む人が昔から多いですね。確かマズローやロジャーズだって時代的にそうじゃないかな。
 特にゲシュタルト療法のパールズも禅の影響が強いといわれますね。

 それから、オートポイエーシスなどで知られ、ナラティブ・セラピーへの流れの源流にいる認知心理学者フランシスコ・ヴァレラは、チベット仏教のニンマ派(中沢新一さんが修行した流派)を修行していたそうです。瞑想中の幻視体験が独創的な学問につながったのかもしれません。

 私は読んでないけど、認知行動療法と仏教の瞑想法の合体したような本も邦訳されたようだし(「マインドフルネス&アクセプタンス」ブレーン出版)、かえって日本人の方がナイーブかつ慎重でスピリチュアルなものにあまり触れたがらないけれど、あちらでは70,80年代とは違った感じで、心理学とスピリチュアルな思想や技法がつながりつつあるのかもしれません。

 いつまでもユング派の独占市場にしてはいけません(笑)。

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Comments

認知行動療法と仏教の瞑想法の合体したような本が出てたんですか・・・。

そのうち『スピリチュアル認知(行動)療法』なんてのが開発されたりするのかな、などと夢想したりすることはありました(^_^;)。

認知療法の技法にスピリチュアリティ的視点を盛り込むような・・・。って、両方ともよくは知らないので、的外れになっているのかもしれませんが(*_*)。

とにかく、スピリチュアル云々は、効く人には効くのではないかと思う今日この頃です。

Posted by: ぐうたら三昧 | October 02, 2006 at 06:01 PM

 ぐうたら三昧さん

 その読書会HGを借りてやってますよ。

 確か仏教の八正道に正見、正思惟、正語っていうのがあって、正しい見解、思考、言葉って意味だと思うけど、まさにアドラーや認知療法だという気がするのね。

 アメリカ人のいいところは、何でもチャンポンにして新しいものを作るところかも。TFTやEMDRもそうだし。

 また、スピリチュアリティーというのは非合理ではなく理性的なのが本来の姿かもしれませんね。

Posted by: アド仙人 | October 02, 2006 at 11:34 PM

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