飯田龍太氏逝く
2月25日、現代俳句を代表する飯田龍太氏が亡くなりました。86歳。
山梨・境川の地にあり続け、風土の中ではぐくんだ自在な詩で、現代俳壇に大きな足跡を残した。
俳人・飯田蛇笏の4男として生まれた。國學院で国文学を学んだが、戦後早くから蛇笏が主宰する俳誌「雲母」の編集にかかわり、1954年に第一句集「百戸の峪」を刊行。62年、蛇笏の没後「雲母」主宰を引き継いだ。(2月28日山梨日々新聞)
私は俳句はやったことはなく、全くの素人ですが、山梨に住む者として、また山梨文芸協会の会員でもあるので、飯田先生の話はいろいろなところで見聞きしてきました。
文芸仲間には先生を慕い、影響を受けている人は多いと思います。
今改めて、訃報の記事を読むと、大変な巨人だったのだと思い知らされました。
いくつかの「秀句」が載っていたので、素人ながら、心を惹かれたものを拾ってみます。
露草も露のちからの花ひらく
雪の峯しづかに春ののぼりゆく
手が見えて父が落ち葉の山歩く
どの子にも涼しく風の吹く日かな
かたつむり甲斐も信濃も雨のなか
またもとのおのれにもどり夕焼中
語録も素晴らしい。
「俳句は即興の詩という。たしかにその通りであるが、即興が生きるために一番必要なものは、鍛えた時間の蓄積である」
これは武術や心理療法にもそのまま当てはまると思います。
「想像力は人間の大きな価値のひとつ。文学とか、詩歌とかの基本でもある。想像力を豊かに身につけていくことが大切。そうすれば偏差値なんてなくなる。秀才とかいい学校とか。もうそんなことをいう時代は過ぎましたね。学歴なんて人の価値にあまり関係ない。選択する知恵も大事。『情報過多』と批判的にいう人がいる。情報なんてたくさんあった方がいい。大事なのは選択する知恵。情報の多さを批判するのは本末転倒。何を是とし何を非とするかで、人間の価値が決まる」
山間に庵を結んで、なおかつそこからでも現代社会をきちんと見据える透徹した眼差しを持っていらっしゃったことがわかります。
こんな方が近くにいたとは。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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