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May 31, 2007

「サッカー世界一になりたい人だけが読む本」

 サッカーワールドカップ・ドイツ大会から、早くも1年、あの熱狂と失望をもう我々は忘れかけています。

 熱狂とはいうまでもなくジダンの活躍、失望とは我が日本代表の体たらく。ジーコ・ジャパンはなぜあのような無様な負け方をしたのか、もう一度本質レベルから振り返ってみたい、そこから今の落ち続ける日本を見つめたいという方には、お勧めの一冊。

「サッカー世界一になりたい人だけが読む本」高岡英夫、松井浩著、メディアファクトリー刊

 なぜ、日本は、勝負どころで足が止まってしまったのか。
 なぜ、日本は、ミスを連発してしまったのか。
 なぜ、ヒデは、かつての輝きを失ってしまったのか。
 なぜ、柳沢は、どフリーをはずしたのか。
 なぜ、川口は、ファインセーブを連発できたのか。
 なぜ、大黒は、「神、仏様、大黒様」と絶賛されるようになったのに、本番では活躍できなかったのか。

 そして、何より、あの大会でMVPを受賞したジダンと日本選手との決定的な違いとは、具体的にはどういうことなのか。この本には、その答えと、W杯で優勝するための絶対条件がわかりやすく説明されています。

 その答えは、ジダンは究極的なレベルまで心身がゆるんでいたこと、対して日本選手は皆(川口選手をのぞいて)、ゆるむどころか、心身が質的、構造的にゆるんでいなかった、ゆるめなかったことに尽きるいいます。

 スポーツライターの松井氏を相手に、高岡氏はお得意の脱力理論を解説しながら、W杯選手の豊富なカラー写真で例示していきます。

 ブラジル選手のチェックをすり抜けていくジダン、ロナウジーニョ、ポルトガルのC・ロナウド、ベッカムらの柔らかく美しい姿と、中田や小野ら日本選手の姿を並べてみると、その違い、ゆるみ度は確かに一目瞭然に見えます。

 特に98年頃天才と呼ばれていた頃の小野伸二選手の軽やかな表情や姿と、06年頃のガチガチに固まってしまった姿を見比べると哀れなほどです。筋トレの仕方を間違ってしまったようです。そういう例が、日本のスポーツ界、武道界には多すぎます。

 予選の北朝鮮戦を前に、ゆる体操で才能を開花させて、あの決勝ゴールを決めた大黒選手は、その後あまり熱心に体をゆるめることに取り組まなくなってしまったようですね。
 その結果はなかずとばずでした。

 そして高岡氏は、ジダンのあのプレーについても驚くべき見解を開陳しています(続く)。

 

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