「よい子のお母さんは聴き上手」
ここのところ、昼夜と毎日の寒暖の差が大きすぎて、気温の変動に弱い自分は体調を崩してしまいました。
咳と頭痛に見舞われております。
鼻水が出そうなのを抑えて面接するのもつらいものです。
そんなときは原点回帰。待望のアドラー心理学の子育て本に当たります。
「よい子のお母さんは聴き上手-子どもの愛と勇気を育てる本」岩井俊憲、志道不二子著、PHP文庫
親御さんとカウンセリングをしていて、
「何か良い本はないですか?」
と尋ねられることがあります。
自閉症などの発達障害には、最近当事者や家族が書いたものや、行動分析学などに基づいた良書が出るようになって、お勧めしたり、その本をネタにして面接をすることあります。
でも、子育てにかかわること(しつけから不登校、非行、虐待も含めて)については、やっぱりアドラー心理学がベストだと思うのですが、手軽な本は意外に少なかったのです。
本年2月に出た本書は、私の師匠の岩井さんとアドラー仲間の志道さんの共著です。
岩井さんは中小企業診断士で経営コンサルタント、志道さんは幼児教育や親教育に携わっており、NPO法人エンカレッジ広場を設立して積極的に活動されています。
同じアドレリアンでも 私も含めて、現場の領域はみんなそれぞれ違うところが、おもしろいですね。
本書の構成は、
プロローグ 聴き上手とは
第1章 子どもはいつも悪い行動をする?そのわけは?
第2章 聴き上手になろう
第3章 子どもや自分を勇気づけよう
第4章 失敗から学ぶこと
第5章 子育てを楽しもう
となっていて、とてもわかりやすく、読んでいて気持ちのやさしくなる文章で、例も豊富だし、アドラー心理学を知らない一般の方が読んでも十分に理解してもらえると思います。
値段も文庫だから476円とお手頃なので、お母さんたちに勧めやすいですね。
こんな本を待っていたのです。
最近一部で復活しつつある体罰容認論どころか積極的推奨論など論外。でも抽象論や道徳論で解決するわけはありません。
具体的な手だてと視点が必要なのです。
子育てに迷っていたり、悩んでいる方には先ず、お勧めしていきたいと思います。
Comments
こんにちは。
アド仙人さまの文章を読むと、気持ちが落ち着いてきます。
聞き下手な私が読む必要のある本のようですね。
買います。
ただいま、乗馬教室の3回目が終了したところです。
1回目に乗った時には、想像以上に高い目線に、思わず「怖い~!」と言ってしまいました。そしたら、「怖い気持ちが馬に伝わって、馬も落ち着かなくなるから、だめですよ。大丈夫ですから。」と怒られてしまいました。下馬した後も、しばらく体ががたがた震えていました。自分がこんなに弱虫だとは思いませんでした。
でも、初回のレッスンで3回乗ったら、そこのクラブの会員になろうかな、と思ったくらい気持ちがよかったです。
馬の手入れは大変そうですけどね。
若かりしころ、運動神経に少しは自信があったのに、他の方よりも飲み込みが悪いのにも少々焦っています。
まずは楽しまなくちゃ!ですね。
では。
Posted by: akino | May 13, 2007 10:41 PM
>アド仙人さまの文章を読むと、気持ちが落ち着いてきます。
そんなこと言われたの初めてです。ありがとうございます。
乗馬上達されているようでよかった。
確かにあの高さで、軽く走られたら体が上下に揺さぶられて怖かったですよ。
慣れれば、とても気分が良くなって、馬がかわいく思えますね。
いつか颯爽と乗りこなしてみたいですね。
頑張って下さい(^^)/。
Posted by: アド仙人 | May 13, 2007 11:05 PM