臨床発達心理士の研修
臨床発達心理士の資格を取って初めての研修に参加するために上京。明治学院大学に入るのは初めてでした。
臨床発達心理士は、発達心理学会などいくつかの心理学団体が集まってできたもので、仕組みとしては臨床心理士に似ています。
ただ領域、キーワードが発達に特化しているのが特徴で、教員や保育士、幼稚園教諭、市町村の相談員さんで取っている人が増えていて、指定大学院制度もないし、専門的だけど比較的オープンな資格です。
今回は東京支部主催の1日研修で、なんと無料!
金欠病の私は中身もろくに見ないで喜んで参加しました。
午前は自閉症の総合的療育プログラムとして最も知られているTEACCHについて、アメリカの最新の状況のレポート。講師はよこはま発達クリニックの心理セラピスト黒田美保先生。TEECHの本場、ノースカロライナ大学に留学してきた方です。
第1部 TEACCHの理念と構造化
第2部 TEACCHにおける診断
第3部 TEACCHにおける学校支援と高機能ASDクラスの実際
自閉症の特性に合わせて環境を変える「構造化」で知られるTEECHですが、実際の組織と学校や地区とのコンサルテーションの様子がよくわかっておもしろかったです。
午後は知的障害児・者の権利擁護に邁進する先生の講演。白梅学園短期大学の堀江まゆみ先生。その筋では知られた方です。
テーマは、「発達支援と危機管理-障害のある人が地域で安全に暮らすために」
先生からは実際に起こった施設内虐待事件のいくつかを詳細に話してくれ、そのひどい実態に慄然としました。
「閉鎖的な空間で、証拠や目撃者が少ない、内部の職員も孤立を恐れて言えない、親も『行く場所がない』と沈黙してしまうこと」が、虐待を生むことになってしまうといいます。けして特別のことではないのです。
施設内暴力だけでなく、性的被害や詐欺などの消費者被害に遭うリスクが知的障害者はとても高いのです。
予防・救済に向けては、親や専門家だけでは到底無理で、「地域の社会資源と一緒になって問題解決へ」と、警察官や商店主、消防士、駅員やバスの運転手さんたちを巻き込んで、「安全ネット」を作ろうと、先生は、警察や鉄道会社などにリーフレットを作って熱心に運動をしているそうです。
堀江先生はすごい情熱的な方で圧倒されました。
実際に施設の運営にも携わっていて、知的障害者福祉臨床を内からも外からも、見ることのできる貴重な方だと思いました。
とてもいい勉強になりました。
臨床発達心理士は指定大学院制度は取ってないけど、いずれ受験資格は大学院卒のみになる予定なので、興味のある方は今のうちに取っておくといいかもしれませんよ。
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