「パフォーマンス・マネジメント」
世間の誰もが、「あいつが悪い」と悪者探し、責任者探し、つるし上げに狂奔しつつある中、心理学界が真に具体的に社会に貢献できるのは、行動分析学がトップクラスでしょう。
「パフォーマンス・マネジメント-問題解決のための行動分析学」島宗理著、米田出版
会社員の上澄係長と大学で心理学を教えている平野豪という登場人物を中心に、会話形式で物語的に応用行動分析学の基礎と応用がわかりやすく説明されています。
テーマは部下の作業効率を高めること、安全管理、体重のマネジメント、恋愛、スポーツのスキル、道徳教育、品質管理、組織のマネジメントなど。普通の人が日々直面する困難を、行動分析学ではどう考え、解決するかが理解でき、明日からでも実践できます。
仕事や人間関係がうまくいかないとき、我々はその原因を他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにして、問題解決のアクションをとらないことが多い。これを個人攻撃の罠という。上司として仕事をしていると、特に陥りやすい罠である。自分の責任でなく、人の責任とする方がたやすいからだ。でも、この罠にはまっている限り問題は解決しない。また、罠にはまった上司の元では部下が育たない。
報酬や強化など、心理学にロマンを持っている人は、冷たい印象を行動分析学に持つ人が多いようですが、実はとてもヒューマンなものなのですね。
ただ、行動分析学の原理に通暁している人は、善男善女、一般市民より、何とか人心をコントロールしようとする支配層、悪人どもが多いように気がするのですが。
科学技術自体は、本来道徳的に中立だから、使う人の「思想次第」なのですね。
生活や人間関係で具体的に困っている人は、先ずは本書の原理を応用してみるといいと思います。
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