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October 03, 2007

東京でお勉強2・行動分析学を学ぶ

 26日ワークショップは「発達障害のある子どもの気になる行動に対する応用行動分析学によるアプローチ」で応用行動分析学を学びました。講師は井上雅彦先生。時々先生のブログを拝読しているので、とても楽しみにしていました。

 会場は2,3百人ぐらいか大教室にびっしりと詰め込んだという感じで大盛況。行動分析学を学ぶならこの人というくらい、人気講師のようです。
 山梨から遅れてきた私は、最後列近くの席しかなく、はるか遠くから先生のご尊顔を拝しておりました。
 声もなかなか渋くて良くていい男でしたよ(キャッ)。

 応用行動分析学(ABA)は知っている人はよくおわかりのように、とても単純です。ある問題となる行動の前後の環境の動きを明確にして、その環境の動きを操作して、目的の行動を操作しようとするものですよね。

 井上先生もその原理は「イヤになるくらい単純なもの」と仰ってましたが、そこにオッカムのカミソリというか科学原理としての自信とプライドも感じましたね。

 行動の前後に目を向けることによって、

・同じ機能(意味)でちがう行動(例えば「奇声を上げる」「他者をつねる」)をしている場合があるということもわかってきます。
・どんなときに起こりやすいかわかれば対応がしやすくなります。

 行動単体でなく、文脈を捉えることが大事ということですね。アドラー心理学やシステムズ・アプローチに展開させていける発想です。

 私も行動分析学の原理は、人生の骨組みだと思います。これを身につければ大抵の問題は解けます。感情的にならず冷静になっていられればね。
 スキナーはホントに偉い。

 ワークショップでは、発達障害児がよりよく対人関係や社会に適応するのを援助するためのアイデアに満ちておりました。

 ABAに基づく「ストラテジー・シート」を使って行動の流れを分析して、よりよい操作をどうやって見出していくか、どうやって当事者や家族、教員らと話し合っていくかについての講義とワークが面白かったですね。

 関西人らしくというか、アイデアを出すときは、まじめくさって考えるのではなく、ブレイン・ストーミングのように変なものでも臆さずどんどん出し合うことが大切とのこと。
 高いところに昇って困る自閉症児に対して、「学校の高い木を全部切っちゃう」みたいなものでも可。
 そういうのは甲州人の私も大好き、大得意。調子に乗り過ぎてクライエント、コンサルティーたちにあきれらないようにしなくちゃ。

 以前アメリカの事情に詳しい方から、アメリカの「ABAマーケット」はすごいという話を聞いたことがあります。すごいというの障害児療育の主流になっていてかつ効果的というだけでなく、またお金を生む市場にもなっているというニュアンスでした。

 日本はまだ特別支援教育や療育センターなど、公的機関中心のABA的援助ですが、これからは似たような感じになるかもしれません。
 社会的マージナルを扱う私の福祉領域はどうなるかな。

 発達障害児だけでなく、虐待の親子再統合や非行など、さまざまなケースでストラテジー・シートを使ってみたいと思います。

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