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January 31, 2008

気をカウンセリングで使うには

 前回に続き、黒木賢一氏の、「気の心理臨床入門」の第5章「気の心理臨床の視座」から、氏がどのように「気」を心理臨床で使うか試行錯誤しているところを挙げてみます。

 そのためには面接室やセラピストとクライエントが作る「気場」が重要だと氏は言います。
 気場とは、「人とモノ、人と人、人と集団、人と社会、人と自然など、関係性によって起こる気の働き」のことであり、面接とは二者が対峙するとき、「お互いが発する気が交流することで、その空間にある雰囲気を醸し」出すものだといいます。

 では、気場がより治療的になるにはどうすればいいか。著者は面接室の「気場」を3次元に分けていて、一つは「面接室のある環境(風水)について」、二つ目は「面接室の気場」、三つ目は「セラピストとクライエントの関係性によって醸しだされる気の働き」を措定しています。

 面接室の風水は、文字通り昨今流行の風水ですが、「天地の気の測定法」であり、「地形、風や水の流れ、方位などから、環境と人間の相関関係を精確に知ることによって、自然の動きに調和した人間の生活を組み立てる中国古代の特異な地理学」だそうです。

 著者は阪神の芦屋にオフィスを構えているのですが、かなり風水的に良い場所らしく、それでも足りない要素があるので、室内に観葉植物や天然水晶をおいたりして場を整えているらしいです。
 けっこうこだわっています。開業だから自分のやりたいように面接室を作れるのはいいですね。

 ちなみに私の家も北と東西を山に囲まれ南に開け、風水的には良い場所なのですが、川がなく、水が足りないのがやや難点です。
 どうすれば「運気」が開けるか、ドクター・コパに聞いてみたいところですな。

 面接室の気の波動をよくするには、著者(と彼の師匠)は次のように考えて、実行しているそうです。

①部屋を簡素にして、物を多く置かない。
②物は自然の素材で人工的な素材を避ける。
③観葉植物と天然石を置く。
④自分が癒される物を置く。
⑤お香で絶えず部屋を浄化する。
⑥音楽(ヒーリングミュージック)を流す。

 なるほど。
 確かにこうしたら部屋の雰囲気は良くなりそう。
 自分もいつか開業したら、工夫してみよう。でも生来のADD(注意欠陥)なもんで、物が片づけられず、本やら書類がいっぱいのカオスな空間になりそうな予感・・・・。

 そして「セラピストとクライエントの気の働き」です。
 気の存在である二者が出会い、コミュニケーションをすれば、当然気の次元でも交流が生じます。

 そこで最も重要なのはお互いの信頼感だといいます。

 心理療法における気の交流では、セラピストはクライエントの受信につとめる。そこで重要なことはお互いの信頼関係である。信頼関係があればお互いの気が交流する。健康度が高い人ほど交流しやすく、病的な人ほど交流しにくい。動機づけが高い人ほど交流しやすいし、動機づけが低い人ほど交流しにくい。また治りたくない人は特に交流しにくい。

 一般のカウンセリングでいうラポール、アドラー心理学では相互尊敬・相互信頼の関係といいますが、そういう状態は気の次元での交流が盛んになっていることはわかります。

 良い心理治療関係は、そのまま良い気功治療になっているというわけですね。

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Comments

気・・・波動・・・。

抽象的な言い方ですが人は「自分自身になる」と
良い気、波動が出てくるような気がします。

上手く行っているカウンセリングは、ある意味で
気が「合って」いる状態なのかもしれません。

Posted by: ぐうたら三昧 | February 02, 2008 at 10:32 PM

 ぐうたら三昧さん

>上手く行っているカウンセリングは、ある意味で
気が「合って」いる状態なのかもしれません。

 そういうことだと思います。
 気がある、ないというより、そう感じていて、うまくいって、説明できればそれでいいじゃないかと僕は思っています。

Posted by: アド仙人 | February 03, 2008 at 12:42 AM

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