講演3つ・養老先生を見る
先週末からは仕事関係として、立て続けに3つの講演を受けました。
第一弾はなんと、あの養老孟司先生。
「能力開発研修 山梨自治セミナー」の講演会として来県したのでした。
「ヒトとは何か 意識と行動 変革の壁」というテーマ
何かと評判の悪い官僚組織や制度、規則の「バカの壁」を破るにはどうすればいいかという嘘のようなホントにそのテーマで、養老先生をお呼びしたようです(主催者がそんなことを言っていました)。
養老先生もお忙しいだろうに、わざわざ山梨まで来てくれてありがたいことです。公的機関はギャラも少ないはずだし(でも講演の中で先生は「金では来ない。来たいか面白いかで決める」とおっしゃってました。ありがたいことです)。
当日は広い講堂にびっしりと県や市町村職員が参集していました。
私も養老先生のことは80年代から知っていて、著書や対談をよく読みましたが、生で見るのは初めてです。
午後2時、舞台に白髪の大きな頭のあのお姿が登場。
「養老です。山梨には良く来るんですよ。甲府には来ませんけどね。虫取りに。この間下部に行きました」
などと挨拶もなしにいきなりボソボソと喋り始めました。
おお、あの養老先生が今、目の前で喋っている、そのまんまだ(当たり前)と感激しました。
講演の内容は、「バカの壁」とか著書を読んでいる人にはなじみのあるものだと思いますが、いきなり脳の話から言語や武道の達人、虫取りの話などをボソボソと話すうちにどんどん展開していくので、ついていくのが大変だったみたい。
後で会った知人(行政職)が、「よくわかんなかった」と言っていました。
「変革の壁」は破れなかったようです。
しかし、東大にもいる養老先生は、マスコミ主導の昨今の公務員バッシングには全く同調していない様子でした。
公務員だろうがマスコミだろうが民間企業だろうが、「バカはバカ」なのだと喝破しておられます。
内容(抜粋)としては、
・体を動かさないことは信用できない。今の人、子どもは動かない。歩けばいいのにエスカレーターに乗ったり、何としても体を動かしたがらない。運動が限られている。出力とは考えや言葉ではない。運動である。
・今の子は逃げる練習をしていない。だから火急の事態に対応できない。
・「よーく考えて」は即「バカの壁」。考えているうちは「枠」の外に出られない。枠の外に出るには「勇気」しかない。
・日常の体の動かし方が基本プログラムになる。
・達人はフワッと立っている。隙がないというのは、張りつめているということではない。脱力していること。
・脳への入力は、「感覚の世界」。「世界の違い」を感じ取る。動物は「違い」しか認識しない。
・脳の内部は、「演算の世界」。違うものを「同じ」とする。それが言語であり、情報となる。
・脳からの出力は「運動」のこと。
・情報化とは、文字であれビデオ、写真等なんであれ、「変わらないもの」を前提にしている。自己同一性、個性とは情報化。同一性は等価交換につながり、貨幣につながる。グローバリゼーションはその必然の結果。白人はそれにこだわる。バカすぎて、もう彼らを変えるのはあきらめた。
なんてとこだったかな。
面白かった。養老先生はなんとなく風狂っぽいけど、ほんとは正気の人を見た思いでした。
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時々お邪魔しています。
深沢さんのまとめでまるで講演を聴いたような感じがしました。
講演2、3も楽しみにしております。
Posted by: しゅんけん | February 14, 2008 11:57 AM
おお、しゅんけん殿!
先生のブログも毎日楽しく拝読しています。
これからもどんどん学んだことを(先生からも)、アップしていきますので、ご感想を教えて下さいね。
Posted by: アド仙人 | February 14, 2008 10:25 PM