講演3つ目・発達障害を学ぶ
養老先生、高山先生の講演の翌日は、発達障害、特別支援教育について改めて学ぶ機会となりました。
家の近くの英和大学にて、講師は東京学芸大学教授、日本LD学会会長の上野一彦先生。
いわずと知れた、日本の発達障害児教育、臨床をリードし続けてきた重鎮です。
テーマは「知的遅れのない『発達障害』の理解と対応-今始まった特別支援教育の中で-」
今回は山梨臨床心理士会学校心理士部会でスクールカウンセラーの研修として先生をお呼びしたのです。
私はスクールカウンセラーではないけど、なぜか部会員なので、会場設営から手伝いました。
それにしてもわずか2日の間にそのスジの大物3人に会えるとはありがたいことだ。
上野先生はふっくらとしたした体型、お顔にメガネ、人懐こそうな素敵な笑顔で、雰囲気がアドラーに似ているなあと思いました。
「話が好きで何時間でも喋れる。今日は2時間しかないと聞いてムッとしました」なんて冗談を言ってました。
上野先生ご自身も実はLD(学習障害)だそうで、「LD教授の贈り物 普通であるよりも個性的に生きたいあなたへ」講談社という素敵な本を先ごろ出しています。いつか紹介しましょう。
講演は、長年発達障害児支援の先頭に立って文部科学省などと交渉をしてきた方だけに、そのプロセスや裏話などが詳しく聞けて面白かったです。
LDやADHDの認知特性に応じた指導とか専門的な話が多かったのですが、ここでお伝えできる内容としては、
・特殊教育から特別支援教育への転換は、単なる看板の架け替えではない。
・インクルージョン教育とは、個々に必要なサービスを与えることで、同じことを同じようにすることではない。
・特別支援教育体制の整備を、校長の責務として明確化し、逃げられなくした。特別支援コーディネーターに丸投げしないように。
・個別の支援計画の作成では、心理アセスメントをしていることが重要(アセスメントできない心理士はいらないとも)。
・ADHDをもつ子の力は、「創造力がある、よく気がつく、自己主張ができる、決断力がある、エネルギッシュ、おもしろい、気軽、いつも考えている、思いやりがある、なかなかの役者、熱中力」。
・多くの子は勉強ができるようになりたいと思っている。不登校児の6割は高校へ行くが、中退、不登校になってしまう子が多い。小中の段階で、魅力的な「通級による指導」が必要。
上野先生と同じく、私も発達障害児と関わることは面白くて大好きです。
発達障害の諸概念が整理でき、とても前向きな気持ちにさせてくれた講演でした。
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