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March 07, 2008

「マインドフルネス認知療法」

 瞑想を経験したことがある人が、一般の方にも臨床家にもどのくらいるのかわかりませんが、そんなに多くないのは確かでしょう。

 静かに座って(必ずしも結跏趺坐でなくてもいいですが)、呼吸を整え静かに内面に沈潜する、浮かんでくる思考や感覚、感情を見つめ、受け入れ、流れ去るのを見届ける禅的な方法もあれば、身体感覚やシンボル、イメージに集中する密教(タントラ)的方法もありますね。

 あるいは私のような中国武術学習者が日々行っているタントウ(立禅)と呼ばれる気功法も立って行う瞑想といえます。

 いずれにしても瞑想は、宗教的修行法、精神修養法であり、なんか宗教臭いと思う人が多いのではないかと思います。

 瞑想を取り上げた心理学といえば、禅僧やヨガの達人の脳波を対象にしたりした生理心理学とか、瞑想が切り開く精神世界を最大限肯定的に評価したトランスパーソナル心理学ぐらいなものでしょうか。

 しかし、最近の心理臨床界で瞑想が「効果的な心理療法の技法」として、新たな注目を集めています。

 マインドフルネス認知療法です。

「マインドフルネス認知療法-うつを予防する新しいアプローチ」Z・V・シーガル他著,越川房子監訳,北大路書房

 うつ病が薬や心理療法で改善しても、再発率が高いことが問題とされ、そこへアプローチする手段として、瞑想が非常に有効であることがわかってきたといいます。
 著者たちは、うつ病に特有の「ネガティブな思考と距離をおくように患者を教育する方法」を見つけようとしていたときに、マインドフルネスという概念と瞑想に出会ったようです。

 本書は、そのマインドフルネス認知療法の開発過程と実際の様子がわかりやすく(訳もいい)解説されています。入門書として、ちょうど良いと思います。

 仏教瞑想がアメリカに渡って3,40年、鈴木大拙の禅からは100年くらいか、欧米でも実際ものすごく大勢の人たちが、瞑想を体験してきたはずです。

 最初はカウンター・カルチャー、ニューエイジ思想の文脈で行われていたものが、次第に広まり、大衆化していったのでしょう。
 その瞑想体験の効果を確信したインテリの人たちが、瞑想を咀嚼し、あるいは心理学的に解析して、とても使いやすい形でプログラム化したといえるかもしれません。
 アメリカ人は、マニュアル化、パッケージ化するのがうまいですね。

 では、マインドフルネスとはどういうものなのか、本書から少し取り上げてみようかと思います。

 

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Posted by: upup | March 22, 2008 04:20 PM

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