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March 13, 2008

瞑想を勧める

 私、15の時に初めて禅寺で参禅して以来、20数年、瞑想もしくは瞑想らしきことをやり続けてきたことになります。

 座禅、ヨガ(ハタヨガだけじゃないよ)、チベット仏教、ヴィパッサナ、立禅(気功)などなど。それに催眠やイメージ療法やトランスパーソナルのセラピーなどを入れれば、もう忘れてしまったものも数多く、もの好きというか、まさに自分は瞑想ジャンキー、変性意識ジャンキーといえましょう。

 しかしそれにも関わらず、前世の因縁か業が深いのか、無明の闇は深く、悟りが開ける兆しはございません・・・・。

 まあ、別にいいんだけどね。悟る気もないし。

 お悟りは開けなかったけど瞑想をすることで、心に浮かぶよしなしごと、思考や感情、感覚、外界からの情報、刺激を受け入れながらもあまり左右されないで、流れるに任せておく、見つめ続けることがけっこうできるようになったと思います。

 このような瞑想状態を最近の臨床心理学ではマインドフルネスと呼ぶようです。先頃ここで紹介した「マインドフルネス認知療法」から、それはどういうものか引いてみます。

「マインドフルネスとは、意図的に、今この瞬間に、価値判断をすることなく注意を向けること」
「いっさいの解釈や判断をせずに、ただひたすら見続けること」

 そのためには、静かに座って、自分の呼吸を感じ続け、見つめ続けます。
 何か思考や感情が湧いてきたら、その存在を見つめ、許し、呼吸に戻ります。

 そのようなことを繰り返すことによって、ネガティブな思考と距離を置けたり、感情に巻き込まれにくくなったり、逆に感情や感覚に適度に敏感になりながら、受け入れることができるようになるといいます。 

 ネガティブな思考に巻き込まれがちなうつ病の方にとって有効なだけでなく、様々な心の状態に対処し、自らもいろいろな思いを体験するカウンセラー、心理臨床家が是非身につけておきたい心の態度ですね。

 本書の著者たちも、患者たちに実施する前に、自分たちがマインドフルネス瞑想を身につけることにかなりの努力を要したとあります。
 アメリカでマインドフルネス認知療法の先鞭を付けたジョン・カバットジン(インド人?)という人は言います。

「患者にマインドフルネスを指導したいならば、まずは自らそれを実践してください」

 本で読んだだけのマニュアル的知識では実践できないのが、瞑想です。少なくともその状態を味わってみなきゃ。
 実践重視のアドラー心理学と通じますね。

 瞑想も臨床心理もいくらでも科学で腑分けできるだろうけど、やるのはあなたです。

 また、日本や中国の武術家が昔から瞑想を基礎教養としてきたのは、「精神をタフに鍛える」のではなく「柔らかくしなやかな心を作る」ためだったのだと思います。

 ちなみに私の流派の気功は、ただひたすら立ち続けて、細く長い呼吸を続けるものです。
 ある種の気功にあるような、どこそこの経絡を流れる気をイメージするとか、何かシンボルや景色を想像するようなことは一切しません。
 まさにマインドフルネス型の気功法なのです。

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