中竹監督、コーチングを受ける
ラグビー大学選手権優勝の早稲田大学中竹監督が、アドレリアンのコーチングを受けていたことは前に紹介をしましたが(早大ラグビー優勝の陰に)、その様子がWebで読めるようになりました。
毎週連載しているようです。
日経ビジネスONLINE「常勝軍団、早大ラグビーの作り方 中竹監督に学ぶメンタルマネジメント術」
その第1回はそのまま読めますが、それ以降は会員登録をしなくてはなりません。でも無料なので、私はしちゃいました。
是非、読んで下さい。これが面白いの。
内容は登録制だからUPしませんが、中竹監督と平本さんのやり取りの中から、名門・早稲田ラグビー部を指揮する監督の悩みや問題意識、それにコーチングで応じる平本さんの問題の捉え方、そして実際のコーチングの様子が浮かび上がってきます。
型にはめることなく、徹底的に肯定的に、相手の中から解決を探っていく、心身が「流れるようにすべてがうまくいく意識状態」であるゾーンのその人なりのあり方を見つけて、再現していく様子は、創造性の極み、「まさにアートだ」と感じ入りました。
心理療法、カウンセリングにも職人技、アートの部分はありますが、今はどちらかというとエビデンス、プログラム、マニュアルといった客観性、科学性に重きを置く傾向があります。
はっきりいうと、障害や病理、逸脱からの回復、社会適応というのは、たとえその人の個性に応じてといっても、パターン的なところが作りやすくて(なぜなら、人間の不幸は結局同じようなものだから)、健常人以上のスーパー・パフォーマンスを作り上げるには創造性やアート的なところが濃くなるのかなあと思いました。
以前、平本さんから、
「カウンセリング、心理療法は人が牢屋から出るお手伝い、コーチングは人が山の頂上に登るお手伝い」
と聞いたのを思い出しました。
言い得て妙です。
しかし、カウンセリングにもコーチングと共通する要因は多いはずで、臨床家、教育関係者にも大いに参考になると思います。
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