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April 22, 2008

「洗脳支配」

「洗脳支配」苫米地英人著,ビジネス社

 本ブログをいつも読んで下さっているある方から「すごい人がいる」とメールで教えていただいたのが、脳機能科学者、苫米地英人氏

苫米地英人-Wikipedia

 苫米地氏が世間に最初に注目されたのは、オウム真理教事件の時、信者の脱洗脳のスペシャリストとして、突然マスコミに登場したときでした。
 世間がサリン事件で上を下への大騒ぎの時期でした。

 実は私はまさにその頃、苫米地氏と共通の敵、オウム真理教とある意味、違った立場で戦っていたのです。

 私が当時勤めていた児童相談所で、オウム信者が居住する建物(通称サティアン)から、信者の子どもたち53人を一気に保護したのです。
 テレビで大々的に報道されたので、覚えている方もいるかもしれません。

 それからしばらくは通常業務はストップ、我が児相も上を下への大騒ぎとなったのでした。私もその混乱の中にいたのですね。
 職場の周りは、テレビ局のカメラが包囲し、私も一瞬テレビに映ってしまいましたよ。

 オウムの子どもたちと過ごす日々の中で、テレビの中で忽然と登場したのが苫米地氏でした。
「脳機能学?なんじゃ、それ。こんな時には変な人が出るもんだなあ」
 というのが、世間のみならず、私や仲間の心理職たちの感想だったと思います。

 私は、何となく心のどこかに引っかかるものがありながらも、自分のことで忙しく、次第に忘れていきました。

 あれから10年以上、苫米地氏はここ数年、大活躍のようですね。そこでこの数ヶ月、氏の著書を読んでみたら、実に面白い。

 滅茶苦茶頭の回転が速くて、経歴もすごいらしいけど、著書はとてもわかりやすいのです。
 学問的な専門書の体裁は一切取っていないけど、その経歴を背景にして読んでみると、私にはこの人の優秀さが際だってくるように感じました。

 洗脳、分析哲学、認知科学、脳機能学、気功などを縦横無尽にこなす内容は、慣れないと難しく感じる人はいるらしいし、胡散臭く感じる人も多いでしょうが、私がアドラー心理学以来これまで学んできたことと基本的な発想、思考のあり方に同質のものを感じました。

 もちろん、氏の驚異的な頭の良さには及ぶべくもありませんが。

 ただ、氏のことをよく知らない私としては、人物評価としての判断を留保している部分がありました。

 この知的超エリートといってよいこの人の、破格の活動の幅(巨乳になるとかIQが高まるとかいう「奇跡の着うた」の開発やケータイ捜査官の監修とか)がありすぎて、社会性というか共同体感覚というか、社会や人への視線のあり方がどのようなものかわからなかったからです。

 しかし、本書によって、この人は信頼してよい、味方かもしれないと思うようになりました。

 少し本書を中心に追っかけてみたいと思います。内容は次回以降に。

 

 

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