自主シンポジウム挙行
日本心理臨床学会に昨日まで行っておりました。
何しろ、バカでかい学会なので、いつもはただ関心があるところにフラフラ冷やかしに立ち寄り、飲み食いしたいところにフラフラ寄ってはくだを巻くだけ(?)、なのですが今年はちょっと違いましたよ。
9/4(木)に自主シンポジウムを打ったのです。
「現代日本におけるアドラー派による臨床心理学的援助活動-アドラー心理学の現代的意義と可能性を探る」
日本の心理臨床界における「絶滅危惧種」アドラー派がついに立ち上がったのだ!
司会はなんと私。ああ、初めてでなんかうまくいかなかったよ・・・。
でも、シンポジストのお話は充実していましたよ。
トップは今回のシンポジウムの実質的企画者であり、我々を支えて下さった、東洋学園大学の鈴木義也先生。
アルフレッド・アドラーとアドラー心理学の紹介、臨床心理学全体に与えた影響とペアレンティングについて、概括的な話で導入を果たしてくれました。
次は新進気鋭のアドレリアンにして、「脱力の臨床心理士」神奈川県スクールカウンセラーの橋口誠志郎先生による「スクールカウンセリングとアドラー心理学」
元々教育モデルのアドラー心理学は、スクールカウンセリングは格好の実践現場です。
今後のさらなる展開の期待が大です。
スクールカウンセリングの話を受けて、文教大学の会沢信彦先生が「アドラー心理学と学校教育」
アドラー心理学によるクラス会議の本を翻訳されたこともある先生で、すでに各方面でこのテーマは発表されているようで、話は手慣れたものでした。
「教育相談の動向と課題」「問題行動の理論」「勇気づけと共同体感覚による学校教育の提案」など、これはプロは聴かなきゃ損というものでしたよ。
次は札幌から、大通公園メンタルクリニック・デイケアクリニックほっとステーションの青沼眞弓先生による「臨床における早期回想(Early Recollection)の利用について」。
クライエントの思い出のエピソードを面接に使うのは、精神分析以来、臨床ではよくあることですが、アドラー流の切れ味の良さを再認識させてくれました。
クライエントと作っていく回想の解釈とその変容の過程は、まったくナラティブ・セラピーそのものです。
やっぱりアドラー心理学は早い。
最後に私が「児童臨床とアドラー心理学」
自分が長年児童相談所で鍛えられながら、アドラー心理学をいかに実践しようとしてきたかを、「子供の仲間になる」「親・家族への有効な支援の提供」「子どもと作るアセスメント」などをテーマに一気に話しました。
ただ私の悪い癖で、早口で話が散漫になって、まとまりがなくなってしまう傾向がまた出てしまったな。
こんなに充実の内容なのに、参加者はとっても少なく、ちょっと残念。
学会開催の前日のワークショップの日だったこと(大体WSの日に自主シンポをするのは初めてじゃないかな)、申し込みが3月の締め切りギリギリだっためか、本会場でなく、随分寂しい場所になってしまったことも災いしたかもしれません。
「見に行くからね」と言ってくれてた人も「ごめん、ワークショップで疲れたから行けない」とメールをくれたり、学会のみ参加の知人はこの日は来られず、なかなか苦戦しました。
しかし、これも日本の心理臨床界におけるアドラー心理学の現実であると受け止めつつ、フロアとのディスカッションで目覚めた問題意識と共に次への方向性が見えてきた気がしました。
でも、私はとても楽しかった。
一人で悶々としているより、仲間と動く方がはるかにいいね。
何か小さな橋頭堡を作れた気がします。
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