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September 17, 2008

蔓延する心の問題は「ゆる体操」で解決できる!

 ついに世界は恐慌に突入しましたが(The Great Depression)、人々の間にはとっくの昔からうつ(Depression)が蔓延しています。
 うつは自殺問題と裏表、今の日本の喫緊の課題なのは言うまでもないですね。

 この心の問題に、ゆる体操がどのように貢献できるかをわかりやすく説いたのが、

高岡英夫著「蔓延する心の問題は『ゆる体操』で解決できる!」日本実業出版社

 ここ数年、私が日々取り組む脱力系トレーニングメニューは、我が武術門派の体操(抜筋骨)と大成気功の他、もっぱらゆる体操です。

 ゆる体操は仕事の合間やちょっとした時間のスペースにできるし、その類い希なる効果は実感しているので、ほんとにいいものを知ったなと思っています。

 うつに対して、あるいはうつを誘発するストレスに対して、臨床動作法など身体からのアプローチの有効性を唱える心理臨床家が増えていますが、それなら、ゆる体操もおそらく同様の効果があるだろうと感じていたので、我が意を得たり、というところです。

 体が「ゆるむ」と心も伸びやかになる

 私はこれまで、身体と身体意識に関する研究を30年にわたって行ってきました。その結果、明らかになってきたことがあります。
 それは、“体をゆるませる”と、その人の“精神も伸びやかになる”ということです。
 体がゆるむと、体は柔らかくなって若返り、肩こりや腰痛もなくなります。呼吸も深くなりますから、酸素がたっぷりと入ってきて、疲労回復も早く、精神の安定効果も得られます。
 そうした精神的余裕が、周りのものや人に対する高い寛容度、温かく深い関心として現れます。ひいては、物事を鋭い観察力と広い視界で俯瞰できるようにもなります。
 さらに、われわれが医科学系の研究機関とともに行ったさまざまな科学的実験によって、体がゆるむと自律神経とホルモンの状態が改善され、脳内の血液中の酸化ヘモグロビンが増え、それによって頭脳も冴えて、学習力、理解力、認知能力、集中力といった人間の能力が高度化する可能性が明らかになりました。
 まさにゆるんだ体が、弾力のある、能力豊かな精神を作るという「体→心」の関係性が明らかになってきたのです。

 心の緊張、ストレス、症状にはリラックスが大事とは、心身医学や臨床心理の専門家でなくてもわかる当たり前の視点ではありますが、リラックスではなく、「ゆるむ」と概念化し、それを徹底化、方法化することで見える現象はさらに深くなることに、注意したいと思います。

 本書には、ゆる体操が心にはたらくメカニズムをわかりやすく説明し、いくつかの効果的なやり方を紹介しています。

 しばらく高岡氏の話がとてもおもしろいので、引いてみたいと思います。

 心理学者でも誰か、ゆる体操を研究する人が出てくれないかな。

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