国家資格シンポジウム
心理職国家資格に関わるシンポジウム「国家資格の動向」を見てきました。
シンポジストは、大塚義孝臨床心理士資格認定協会専務理事、村瀬嘉代子日本心理臨床学会長、鶴光代同学会理事長といった内輪の有名人の他、医療心理師国家資格推進協議会から会長の織田正美早稲田大学教授、野島一彦心理学諸学会連合副理事長も出席されました。
内容自体には取り立てて新しいことはないのですが、注目すべきは、野島氏から過去のいきさつは捨てて心理学界が「協調と共栄」の時代に入るべきことを主張され、医療心理師サイドからも出席があったことでしょう。
その織田先生からは、日本の心理職資格問題の歴史の説明が改めてなされ、とても明快でわかりやすい内容でした。
いい感じの先生ですね。
ちなみに私、早大時代にこの織田先生の授業を選択した気がするのですが、受けた記憶がございません。
いかにいい加減が学生生活だったかを、こんな時に再確認してしまった。
織田先生は、国会で店晒しになったままの医療心理師と臨床心理士の二本立ての「二資格一法案」を、「考えられる限り、良くできた法案だと思う」とおっしゃってました。先生は、心理学の前に法学部も出られていて、法律には造詣があるようです。
私も、前回の記事のようなイギリス式にまで徹底することはできなくても、中途半端だけどこれが日本らしくて、いいのかもと思ったりしました。
あんまりきっちりした資格は窮屈だ。
私は、こんな仕事をしていて言うのはなんだけど、国が認めた「心の専門家」なんてほんとは気色悪い存在だと思っているからですね。
さて、これからどうなるのか。
森喜朗を臨床心理士資格認定協会会長に押し立てて、いまだ具体化せず。
政局は明らかに政権交代の流れとなっているのを、自民総裁選を必要以上に過剰にマスコミは報道して、衆議院選の前に自民に国民の意識を釘付けにして、必死に流れを変えようとしているかのようです。
極悪人・小泉も動いています。こいつだけは許せない。
民主党政権になると資格ができるのかはわかりませんがこの間の郵政選挙のとばっちりをうけた資格法案が、また政局に翻弄されるのかもしれません。
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