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October 05, 2008

スキナーの早期回想

 ここのところ朝夕の気温差が大きくて、風邪を引いてしまったようです。なんか調子悪い。

 応用行動分析学の祖、スキナーの思い出、いわば早期回想が「スキナーの心理学」に出ていたので紹介します。

 10歳のスキナーは、パジャマを片づけないので母親から繰り返し叱られていたそうです。それに対する回想です。

 ちょっとした仕掛けを作って私はその問題を解決した。パジャマをしまっておくクローゼットに紐とフックを取り付け、紐を中継点を介してドアに結び、「パジャマは片づけたか?」と書いた紙をぶら下げた。パジャマをフックにぶら下げると、紙は上へ上がる。夜、パジャマをフックからはずすと紙はドアの前にぶら下がる。朝、起きて、服を着て、そのまま出ようとすると、紙はドアの前ということになる。もどって、パジャマを片づけると、紙は上へ上がる。

 すごいなあ。
 後の環境主義者(人の心/行動は環境の強化によって左右される、だから「心」は存在しないとする立場)の片鱗というか本質が現れています。

 私だったら、
「うるせえ、くそばばあ」と母親に悪態をつくか、時々パジャマを片づけるくらいでやり過ごそうとしたでしょうね。

「頑張る」「自覚する」「忘れないようにする」という目に見えない「心がけ」に頼らず、自分から環境を操作し、環境が自分の行動を導くようにする、結果はうまくいくからそれが強化子となって、さらに片づけ行動が維持されていく。

「私は課題を工夫して解決するし、できる。それには環境を自分から作り替えればよい」といった認知がうかがえます。

 そういう決断をしたことも、スキナーなどの徹底的行動主義者なら「環境の強化によるものだ」というのでしょうけど。

 アドラー心理学だったら、そういう環境の影響を重視しつつも、ソフト・ディターミニズム(柔らかい決定論)の立場から、そういう環境/課題を解決しようとした主体的決断を重視するかもしれません。

 ちなみにスキナーは、子どもの頃から異様にメカ好きで、ローラースクーター、ハンドル付き台車、そり、メリーゴーランド、いかだ、連結式の台車、模型飛行機、手作り楽器などなど作って、本格的なグライダーを作って飛ぼうとさえしたそうです。

 後年、鳩やネズミの条件づけ実験で知られたスキナー・ボックスを開発したのもうなづけます。

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Comments

早期回想、味わい深いものがありますね。
いろんな人の早期回想集めてみたくなります・・・。
それにしても、
う~ん、スキナーボックスか・・・。
小さい・・・。
(母にされたことを動物にね・・・)
(大発明なんだろうけど・・・小さい・・・笑)

Posted by: 蕪 | October 05, 2008 at 06:15 PM

 蕪さん

 僕は伝記やインタビューに触れるときに、反射的に「早期回想だ!」と頭が解釈に動き出すようにしています。

 有名人の早期回想を集めて、勝手に解釈ごっこをすると面白いですね。
 やってみましょう。

Posted by: アド仙人 | October 05, 2008 at 10:59 PM

う~、楽しそうですね~♪
早期回想コレクション。解釈ごっこ・・・。

しかしさすが、ゆるんでらっしゃる。
反射的に早期回想モードに入る
瞬発力に脱帽です。

Posted by: 蕪 | October 06, 2008 at 09:19 PM

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