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October 09, 2008

殺しの条件づけ

 本ブログでは、前記事をはじめ、けっこう行動分析学、行動療法関係を取り上げているので、割りと好きな方だと思っていただいてけっこうですが、それが本質的に価値観を持たない、中立的な科学技術であることを標榜している以上、それ自体は人類にとって必ずしも良いものではないと思うことがあります。

 9月の「NHKスペシャル 戦場 心の傷(1)兵士はどう戦わされてきたか」は、条件づけがいかに人を効率よく殺す教育道具になるかを生々しく描いていました。

戦場の兵士を襲う「殺される恐怖」と「人を殺す恐怖」。極限状況における人間心理を、国家はあらゆる角度から研究し、人間を戦闘マシンに近づける方法を模索してきた。初めて大量の市民が戦場に動員された第一次世界大戦では、精神に障害を負う兵士が続出。医師たちは電気ショックを与えるなどして戦場に送り返す「実験」を行った。また、第二次大戦で「敵に発砲できない兵士」が広範に存在することをつきとめた米軍は戦後、訓練法の改善を重ねることで、条件反射的に発砲できる兵士たちを作り出す。しかし、彼らが従軍したベトナム戦争では、日常生活に復帰できないPTSD患者が大量発生した。
兵士を戦場で戦わせるために、人類は何をしてきたのか。番組では、20世紀の戦争史をひもときながら、「兵士の心が壊れる」というもうひとつの悲劇を描く。

 第二次大戦後、米軍は兵士が弾を打っても実際に人にヒットする確率は意外に低いこと(確か30%くらいか)を憂い、いかに高率にするかを研究し、実践したそうです。

 兵士といえども人の子、目に見える人間を撃って死ぬ様を見るのは抵抗感があって、ただ空中に撃つだけということが多かったようです。なんかホッとしますが。

 そこで米軍は、行動科学、条件反射学のあらゆるテクニックを使って、兵士が「安心」して人に向けて撃てるように「学習」させたようです。
 その結果非常に高率になった(80%くらいだったかな)そうです。いいエビデンスだ。

 番組では、それまでの丸い的ではなく、人を見たら反射的に引き金を引けるように、人の形の的を撃つ訓練など映していましたが、きっとそんな素朴な「脱感作」「シェイピング」だけでなく、いろいろな洗練されたやり方が開発されたのでしょう。

 米軍関係者がインタビューで、これは「条件づけです」とはっきり答えていました。

 ベトナム戦争以降、「殺人機械化」した兵士の多くは、心に傷を負い、PTSDとなりました。
 心理学が殺人者を作り出し、心理学が癒す、まるでマッチポンプです。そのもっと大きな枠組みは政治・経済的状況なのでしょうが、何か不愉快で複雑な気分が残りました。

 関連して少し話は変わりますが、以前、日本や世界の支配層の真実を暴くという真偽不明の暴露系ブログ、オルタナティブ通信に超有名心理学者の大衆洗脳への「貢献」が出て気になっていました。

CIAのスパイ養成所として名高い米国のコロンビア大学、ジョンズ・ホプキンス大学では、人間のマインドコントロール技術が「軍事用」に研究されている。

 人間に無意識的に「一定の行動」を強制するために、ある行動には罰則を与え、ある行動には報酬を与える等し、選挙投票の際に「誰に投票すべきか」を国家がコントロールし、「選挙投票の自由という民主主義の根幹を破壊する事」が、この研究の目的となっている。

 テーマは人間の心をどのように支配するかであり、初期には一定の「望ましい行動には食事、麻薬等を与え」、「拒否すべき行動を取った場合には電気ショック」を与える等の処罰行為による人体実験が繰り返されて来た。

もちろん実験台にされた人間は、その人体実験に同意など一切していない。軍による強制的人体実験である。

 初期にはコロンビア大学のエドワード・ソーンダイク、ジョンズ・ホプキンス大学のジョン・B・ワトソン教授が、こうした人体実験に従事したが、現在では、個々人の趣味、好きな食物、匂い、色等を「密かに調査」し、望ましい行動を取った場合には、その人物の好みの物体を身辺に出現させ、反対の行動には反対の物体を出現させるといったマインド・コントロール技術を発達させ、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるリサーチメディア社によって「商品として、そのノウハウ」が販売されている。

 商品化されていると言う事は、マインド・コントロールが事実として可能であり「効果があるからこそ、資金を出して購入する者が居る」と言う事である。

 ソーンダイクとワトソンなんて、心理学の教科書に必ず出てくる行動科学者たちじゃないか。

 私には本当のことはわかりませんが、原爆実験に協力したアインシュタインなどの物理学者と同様のことが、当然体制側に認められた心理学者にもあったかもしれません。

 最近苫米地英人氏が、洗脳の実体と応用を公開していますが、犯罪者の「深層心理」を精神分析学的に解説する心理学者、精神科医だけでなく、権力や軍事、広告など、なかなか目に見えないけれど「現実」の出来事を心理学的に解説、批判する行動科学者・評論家が出てほしいと思います。

 私が知らないだけかもしれないので、もし既に、そういう方がいたり、適当な書籍等があったら、教えて下さい。

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Comments

心理学的操作よりも、危惧されるもの

最近、脳神経伝達経路とシナプスにおける、伝達物質の解明と、Na,Ca,イオンチャンネルの電磁的、物理作用の研究が、急速に進んでいる情報が、一般にも流れている、状況をみれば、軍事利用を目的とした、分野はもっと進んでいると思われます

たとえば、心理学的効果と同等の作用をもたらす、化学物質ワクチンの投与を兵士に行う
これは、イラク派遣兵のニュースにもあり、帰国兵にその後遺症を類推する、精神疾患が多発している点からも、十分疑われると思います

第二次大戦で、旧日本軍が、覚せい剤をしようしたように、薬物による、兵士のマインドコントロールが行われている可能性は高いでしょう

攻撃性を高めることはもちろんですが、ベトナム戦でおおくの反戦兵を出した経験から、兵士に厭戦気分を起こさないような薬物も使われた可能性もあるでしょう、一種の思考停止状態を作り出すような

これは、アルツハイマーの治療研究を、逆作用的使えば可能でしょう、軍事機密の裏で、とんでもないことが起きているような気がします

そして、この化学薬品、電磁作用による、心理操作テクノロジーが、一般社会において、犯罪や、一部の団体の利害活動に、使われたとしたら、目に見える銃器より、はるかにおそろしいものではないでしょうか

Posted by: 孝彦 | October 10, 2008 02:03 AM

 孝彦さん

 コメント、情報提供ありがとうございました。

 薬物は最も手軽に人を変える道具ですよね。
 そのようなことがあれば(十分あり得ますね)、恐ろしいし、許し難いことだと思います。

 一体どこまで進むのか、人の支配欲って限りなくて怖いですね。

Posted by: アド仙人 | October 11, 2008 02:13 AM

ありがとうございます
武術の方も読ませていただきました、テクノロジー的なものが極限に向かいつつある今、その弊害も、大きくなっているような気がします、それに対処できるものが、気のなかにあると思いました

恐れ、戦うよりも、ゆる、ゆるとした気持ちを持ちたいです
しかしながら、それを妨げようとする、第一の原因は、相手より、自分のなかに、あると思いました

日々、こわばらずと、教えていただきました、ふあ~あ

Posted by: 孝彦 | October 11, 2008 09:01 AM

 孝彦さん

 他の記事も読んでいただき、ありがとうございます。

 備忘録的に気に入った本や体験を書き溜めているだけですが、お役に立てればうれしいです。

 厭なことがいっぱいある世の中ですけど、自分自身だけはリラックスした良い状態でいたいですね。

Posted by: アド仙人 | October 12, 2008 12:38 AM

9.11の真実のサイトを運営しています、服部です。
http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/911terror/nyterror.htm

山梨大の工学部出身のもので、心理学とかも非常に好きです。(^_^;)
 
 さてNGOや国連の良心をもつ人々も支援する、この「時代の精神」の映画もご覧ください。
 アメリカCIAに限らず幅広く、アメリカの本当の真実を見せてくれています。
もうご存知かもしれませんが。(^_^;)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/Zeitgeist/

Posted by: 服部 順治 | December 26, 2008 08:08 PM

 服部様

 山梨大出身だったのですか!

 そのサイトを見たことあります。
 コメントありがとうございました。
 また勉強させていただきますね。

Posted by: アド仙人 | December 27, 2008 12:58 AM

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