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November 06, 2008

「時代を見通す力」

 米大統領選はオバマで決まりましたが、オバマ当選と、誰の目にも明らかになってきた世界恐慌突入をとっくの昔から予想というより断言し、警告し続けていたのが、本ブログで何度も称揚する副島隆彦氏

 メディアはあたかもそれらが何もかも予想外の事態であるかのように報道、解説しているし、多くの国民がそう思っているのでしょうけど、私は副島理論をある程度理解していたので、全く驚くことなく、「やっぱりそうなんだ、ふーん」という思いでいつもニュースを見ていました。

 まさにデジャ・ヴュの感覚。

 副島氏がリーマン・ブラザーズ破綻の直前に出した「恐慌前夜」(徳間書店)は実にタイムリーで、今やベストセラーになっていますね。

 今回取り上げるのはその少し前に出た本、「時代を見通す力」PHP研究所

 副島氏が次々に「予言」を的中させるのは、おそらく無意識のレベルで時代を感じ取る「直感力」があって(高岡英夫氏のいうリバースという身体意識があるのでは)、その上でいかなるしがらみもなく、「全てを疑い、暴く」という姿勢を誠実に堅持していること、さらに短期的な売り買い、儲け、権力闘争ではなく、歴史を俯瞰する視点を持とうとしているからではないかと思います。

 テレビの経済報道に出てくるエコノミストと称する証券会社等の業界の利益代表者とは、「出来」が違うのです。

 本書はその副島歴史観が披露されたものです。

 日本(人)の歴史を貫く法則は何なのかを、私はずっと考えてきた。私は五十五歳になってようやく日本史の全体像がなんとなく分かってきた。だから「歴史についての本」を書く気になった。ついでに日本史のなかに隠されてきた諸々の真実を、極力、表に出したい。

 人間(人類)の歴史とは、まず「(自分たちを)食べさせてくれ」と集まってくる人々の群れがいることだ。そして、その人々を何とか食べさせることのできる、その時代その時代の権力者や企業経営者のような人々の存在に行き当たる。

 人類(人間たち)の歴史はきれいごとではない。おそらく政治(統治)の本質は悪であり、巨大な悪が人間の群れを支配している。近代政治学の祖であるニコロ・マキャヴェッリが見抜いたとおりだ。だから戦国大名という人たちは、いまで言えば広域暴力団の大親分のような人たちだったはずなのだ。

 私は壮麗な夢物語のような、美しい人間絵巻の歴史ものには興味がない。自分の実感でわかる、本当の日本の歴史の真実を探っていきたい。(まえがきより)

 内容は「現在につながる仏教と神道の対立」「江戸中期の思想家、富永仲基を評価する」「明治維新はイギリスの世界戦略の中に組み込まれていた」など、普通の歴史ものとは一線を画したものになっています。

 中でも「第6章 昭和史の背後に戦争を仕組んだものたちが潜む」は、先の大戦の裏側が暴露されていて瞠目させられます。

 折に触れ、気が向いたら内容も紹介していきます。

 歴史をディープに知りたい人は読みましょう。

 ちなみに副島氏は、オバマ当選に際して次のように言っていました。
 http://soejima.to/

 それは、ニューヨークの金融財界が、黒人を大統領にして、自分たちが操(あやす)ればいい、どうしても自分たちに逆らうというのなら、リンカーンと同じように暗殺してしまえばいい、と考えているのだ。このように私には理解できた。

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