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February 24, 2009

「芸」に学ぶ心理面接法

 心理臨床家としての自分をどう規定するかを考えたとき、私は自分自身を「心理学者」だとは能力的にも学力的にも学歴的にも思ってはいませんが、心理芸者にはなりたいと思っています。
 もちろん造語です。

 時には諸国流浪をしながら、かわいそうな村娘を救う心理武芸者にもなりたいね。

 昔は私のような職種を「心理屋」という言い方をする人がいましたが、私としては、もう少しエンターテイナー性と職人技をさらに昇華させた「芸」を極めた存在になりたいというのが希望というか、方向性ですね。
 そんな私のような人間に大変参考になる本があります。

 心理面接を科学としての「技法」という側面だけではなく、「芸」として見直してみようというのが、
 前田重治著「『芸』に学ぶ心理面接法-初心者のための心覚え」誠信書房

 心理面接、カウンセリング、心理療法を古今東西の「芸論」を通して語るという興味深い内容です。

 芸論といえば「秘すれば花」の世阿弥が有名ですが、本書では世阿弥も出ていますがそれだけでなく古今東西の芸術家や評論家の言葉が引かれ、心理面接を「芸」のあり方として結びつけています。

 昔の歌舞伎役者や劇作家などなど知らない人も出ていますが、寺山修司や赤瀬川源平、谷崎潤一郎などよく知られた人の言葉もあります。

 少し引用します。

 総べて感覚と言うものは、何度も繰り返して感じるうちに鋭敏になるのであります。・・・・・文章に対する感覚を研くのには、昔の寺子屋式の教授法が最も適している所以が、お分かりになったでありましょう。講釈せずに、繰り返し繰り返し音読せしめる、或いは暗誦せしめると言う方法は・・・・実はこれが何より有効なのであります。
                        -谷崎潤一郎「文章読本」

 彼はそこに三味線の修業の例を引用している。ともかく理屈抜きに繰り返して習っているうちに、「感覚に導かれて文章道の奥義に悟入する」ことを強調している。
 面接でも、どうしたら相手の心の動きを鋭敏に感じ取れるようになるのか、ということは理屈ではない。ともかく臨床の場数をふむしかないわけで、私はしばしば初心者たちに、「経験七分に、読書三分」がいいと勧めてきた。講義を聴き、教科書を読むだけでは感覚は磨けない。
 これを裏からいうならば、ある程度は本を読んでいて知識がなくては、感覚は洗練されないということでもある。

 著者は精神分析家なので、クライエントの層も臨床スタイルも私とはおそらく大分違うと推測されますが、「芸」として見るとけっこう共通しているところがあると思いました。
 とても共感できるところがたくさんありました。

 それは個々の内容ではなく、「学びのスタイル」のことだからでしょう。

 心理面接の芸を極めたい人にはお勧めです。

 私もこんなブログをやっているのだから、昔日の武術家の秘伝書(武蔵の「五輪書」や柳生の「兵法家伝書」など)で心理面接を語ってみたいけど、古文が苦手なんだよなあ・・・・。

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February 19, 2009

酔っぱらっちゃった人には武道を

 中川昭一財務相兼金融担当相の「もうろう会見」は何だったんでしょう。

 瞑想、気功、催眠でいつも酩酊、変性意識状態の私には、「格好悪いけど、別にいいんじゃない」と大目に見てたけど、世論は一気にヒートアップしました。
 どうせマスコミから強引に煽動された流れの中でひねくれ者で「陰謀論者」の私は、ニュースを聞いてとっさに

「これは盛られたな」

 と直感しました。
 別に根拠はないけど、かんぽの宿疑惑隠しか政府紙幣論への反撃か、反攻に出た小泉側がこれまでにもあったように、例によって「やりやがったか」と思いました。

 中川氏は強面風だけど、二世議員でどこか愛嬌というか甘いところがあると感じていましたが、やはり脇が甘かった。麻布高校から東大のエリートなんですってね。
 酒に溺れやすいそうですけど、何かがあるんでしょう。

 父・中川一郎氏の自殺(一説には他殺)を見て、この世の裏の地獄を見知ったためでしょうか。

 その弱点を突かれた。

 酒好きは仕方ないけど、中川氏には護身の概念が乏しいと言わざるを得ません。
 武道、特にスポーツではない(つまり正々堂々と戦う、スポーツマンシップに満ちたものではない)、ある意味反則技や姑息な技と呼吸法などの心身の鍛練法でできている古武術や我らが柔拳を学ぶのが良いと思います。
 柔らかい人当たりと隙のない気配りができて、政敵からはめられる危険性は減るかもしれませんよ。

 政治家、志望者は習いに来て下さい。

 なんてことを感じていたら、副島隆彦氏が同様の視点から解説していました。
 副島隆彦の学問道場-気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板

  副島隆彦です。緊急で、現下の政治情勢への私の分析を、手短に書いて、載せてお  く。

1.中川昭一(なかがわしょういち)財務・金融大臣が、やられた。彼は、14日のローマでのG7で、酒の中に
クスリを盛られたのだ。 ロバート・ゼーリック世銀総裁(デイヴィッド・ロックフェラー直系の子飼い、忠実な孫クラス、公表しているユダヤ人)との会談の席だったか、そのあとの、怪しい女記者たちとの30分の食事の時に、薬を入れられたようである。

(中略)

副島隆彦です。中川昭一は、私はすこしだけ話したことがあるが、父親(中川一郎、自殺、しかし本当は殺された)に継いで、立派な政治家だ。中曽根系の後継ホープだが、
立派な男だ。 酒を毎晩、浴びるように飲んで、失禁することも多い、と言われ続けた男だ。やっぱり、アメリカは、弱点を突いてくる。

2.麻生太郎首相たたきは、昨11月から始まった。ホテルのバーで遅くまでお酒を飲んでいる首相と叩き始めた。それから、漢字が読めない(受験勉強をしていない、学習院卒だから、弱点と言えば、そう) と嘲笑した。 それは、麻生と、中川が、昨10月13日前後から、 アメリカに、「もうこれ以上は、日本は、アメリカに金(かね)を出さない。国民の大切な資金を、出さない。米国債は買い増したくない」と、公然と、言い出したからだ。 麻生と、中川は、愛国者である。 

3.世の中で、大事なことは、カネを出すか、出さないか、だ。いい人、悪い人も、正義・悪も、判定は、どうにでもなる。が、日本国民の為に、資金を奪われないように、抵抗するのが、日本にとっての正義であり、善で、あり、愛国者で、いい人だ。いい指導者だ。アメリカの手先ではないということだ。

4.アメリカは、麻生政権潰しに、公然と動き出した。 カネを貢がないからだ。
小泉は、麻生が、「郵政民営化には、自分は必ずしも賛成ではなかった」と、失言(思い余っての本音)した翌日、「笑っちゃうしかない」と言って、政権打倒の火柱をあげた。
そのあと、モスクワに立った。 アメリカが、小泉を、特使(使い走り、メッセンジャー・ボーイ、仲介人間)に立てて、送ったのだ。

5. ロシアは、石油(原油)の値段が、一バーレル32ドルまで下げられて、食をなくした労働者たちが、モスクワでもデモをしている。多くの建設工事が泊まっている。このままでは、いくら、豪腕のプーチン、メドベージェフでも、金が無くなって困る。デタントである。それで、アメリカが、「原油を、上げてやるから、その代わり、米国債を、もう一度、買いなおせ」と、ロシアに、日本を使って、交渉している、ということだ。

ニューヨークの先物の石油市場である、NYMEX(ナイメックス)で、アメリカは、石油価格もあやつっている。どうにでも操作できる。 それで、家来(同盟国)の、サウジアラビアが、悲鳴を上げている。 もうこれ以上の、原油の安値は、アメリカも耐えられない。

6.ヒラリーの、悪(ワル)女が、16日夜、来日して、すぐに、深夜に、カバの中川秀直(なかがわひでなお)と小池百合子と、在ったはずだ。自分たちの手兵、子分だから。
小泉・竹中平臓の、アメリカの手先代表(売国奴の頭目)と連携している勢力だ。

日本に、小池百合子政権を作らせようと、バカヤローのアメリカは、ヒラリーは画策している。日本国民の気持ちなど、何も考えない。帝国は、属国にそういうごり押しをする。

8.日本に、60兆円分ぐらいの、米国債を買わせる腹である。それがヒラリーの現下の仕事(任務I)だ。 これで、累計、700兆円ぐらいになる。 小池百合子ら、見ず転芸者の、アメリカへの屈従を、許してはならない。何が「上げ潮」経済だ。この手先どもめ。

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February 17, 2009

20世紀最強は誰か?

 最強は誰か?
 
これは武道・格闘技をする人なら誰でも抱く疑問であり、みんなその人なりの持論があり、これまでも長い間口角泡を飛ばす論争がありました。
 絶対結論が出ないけど、楽しいテーマでありますね。

 最近たまった本や雑誌を整理、処分しているのですが、「格闘Kマガジン」2001年2月号(ぴいぷる社)という今はない格闘技雑誌が出てきまして、「20世紀の武人・最強の10人」という興味深い特集をしていました。
 その中で、「識者に訊く!20世紀最強の格闘家は誰か?」として、この「業界」のかなりマニアックな「識者」たちにインタビューをしていました。

 答えていたのには、梶原一騎の弟・真樹日佐夫氏や無門会空手道の富樫宣資氏、シューティングの佐山聡氏がいましたが、私の好きな運動科学者・高岡英夫氏がとても興味深い答えをしていました。

 覚えと関心のある方のために転記します。

最強は中国の三大家

 李書文
 郭雲深
 王向斎

 中国武術の3人と・・・、あと日本では大東流の佐川幸義でしょうね。ただ、佐川先生はあまりにも実戦のエピソードに乏しいので、これを格闘家という概念でイメージするのは難しい気もします。

 今挙げた中国武術の三大家以外ですと、ルールに即した闘いになってきますから、これも難しい。最近はバーリ・トゥードなど、打撃系、組技系が同一の土俵でできるルールもできていますから、最近の格闘家同士なら比較ができるようになりましたが、20世紀全体を視野に入れるとなるとそうはいきません。

 組技系、打撃系、そして武器まで含めて、李書文などは現代人の想像をはるかに超えるほど強かったと思います。20世紀から外れれば、日本でも宮本武蔵や真理谷円四郎という1000回戦って無敗という剣豪もいますが、そうした達人たちと同じく、あまりにもDS(ディレクト・システム:身体意識の構造)が素晴らしく、もはや次元を越えた存在となっているのが、李書文、郭雲深、王向斎の3人です。

 彼らの戦いを、現代格闘技界の試合を例にかろうじて推測するとしたら、ヒクソン・グレイシーが高田延彦と闘った1回目の試合ですね。なぜ高田は卑屈な感じになっていたのか?いつもの高田らしい勇気あふれる構えはどこへ行ってしまったのか。あれはヒクソンのDSが素晴らしく、立ち会う前から圧倒されてしまい、自分の力が出せない状態だったと推測できます。

 中国の三大家には信じられないくらい素晴らしいDSが形成されています。実際に相対して、やる気がONになったとしたら、もう前に立っていることができない。戦う気力さえ失われてしまうでしょう。

 これは李書文のDS図です。今回はまだ発表できませんが、近いうちにお見せしたいと考えています。ほら、この熱性の気を発するディレクターが凄いでしょう。李書文の前に出たら、正視することすらできず、試合になりませんよ。技はまったく揺るぎない動きによって繰り出され、相手の反応など一切構わず、問答無用に貫徹してしまいます。
 背中、側軸系が半端でなく、身体意識の強度が凄まじく高い。側軸がない人に、人為的に李書文の側軸を作ってやったとしたら、猛烈に痛んで立っていられません。彼らは、長い鍛錬によって側軸を形成し、自分のものにしていったんですね。

 李書文はコミック「拳児」で有名になり、格闘ゲームでも人気のある八極拳の名人、そして、私がやる武術の直系のご先祖2人(郭雲深と王向斎)も挙げられているのがうれしいね。
 信じられないかもしれませんが、どうしてそうなのか。

 高岡氏は、

 中国武術の鍛錬はもちろん優れたものですが、それに加えて時代的なところも理解する必要があります。

 と述べ、20世紀初頭の動乱の中国で実際に殺し合いをしていた時代の「トップの中のトップ」であったためとしています。
 逆にいうと、ルールの中の試合のみで強弱を論じても野球とサッカーの強弱を論じると同じように意味がないということでしょう。

 しかし今は実際に殺し合わなくても、心身の能力開発に素晴らしい「中国の鍛錬法を科学的トレーニングとして仕立て直すこともできます」と自身の開発したメソッドを紹介していますが、同様に21世紀は様々な角度から、東洋の方法論が見直されてくると思われます。

 昨今の古武術ブームはその先駆けだったのかもしれません。

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February 13, 2009

グロリアとロジャーズを観た

 学舎、ヒューマン・ギルドの演習で心理カウンセラー、臨床家の間では有名なビデオ「グロリアと3人のセラピスト」のロジャーズのところをみんなで観ました。

 ビデオの存在はとっくの昔に知っていましたが、私はなかなか観る機会がなくて初めてでしたね。

 このビデオは、グロリアという女性クライエントに、来談者中心療法のロジャーズ、ゲシュタルト療法のパールズ、論理療法のエリスという三人の心理臨床界のスーパースターが順番にカウンセリングを行うというもの。
 各学派の特徴がよく出ているので、とても勉強になるといわれています。

 ネットで検索してもいろんな臨床家、カウンセラーが観ていて、それぞれの立場で感想を書いているのがわかります。

 母親としての自分と女としての自分の葛藤・罪悪感に悩むというグロリアにロジャーズがどのように挑むか。
 ビデオを見たことのある人はわかるでしょうが、そこにあるのは普通のカウンセラー、臨床家がロジャーズに抱く姿とは少々違い、受容的といえば受容的ですが、むしろ積極的に発言し、毅然とした姿でした。

 後期ロジャーズの姿だといいます。
 日本に主に根付いたのは、受容・共感がキャッチフレーズの前期ロジャーズだといいます。

 その積極的な姿勢はロジャリアンというより「アドラー派のカウンセリングに似ている」という印象を語る仲間もいました。
 私は観ながら、昔聞いた、ミルトン・エリクソンを訪問した成瀬悟策先生が、患者を治そうとするエリクソンの「迫力」に感銘を受けたという話を思い出しました。

 やはりカリスマは「気力」「迫力」がある。

 しかし、私としては違和感もありました。
 何としても緩慢というか、同じところをグルグルと回っている印象がするのです。

 これがロジャーズと彼の学派のカウンセリングの持ち味といえばそうですけどね。
 グツグツ煮込んでいるうちに錬金術のようにポンと良いものが浮かんでくる、析出されてくるというイメージを持っているように思われました。

 おそらくそれは、クライエントの訴える罪悪感という葛藤に対する考え方によると思われました。

 葛藤が問題や症状を生む、葛藤に引き裂かれるかわいそうな人というモデルをロジャーズは持っているのではないかな。
 だから受容・共感という適切な土壌、環境を与えれば自然にクライエントは変わっていくと考えている。

 アドラー心理学は葛藤は原因ではなくて、対人関係で目的を達成するための手段に過ぎないと考えるから、あまりその辺でウロウロしなくても良いようにできています(状況によってはウロウロしてもかまいません、クライエントに「寄り添う」と称して)。
 そういう考え方のために、動きや変化を作り出しやすいのだと私は思っています。

 いずれにしても、貴重な機会となりました。

 改めて調べるとそのビデオが動画としてネットに出ているのですね。
 でも吹き替えも何もなく、英語のみですよ。

http://www.youtube.com/watch?v=ZBkUqcqRChg

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February 09, 2009

金丸信の息子さんと飲む

 漢字の読みがおかしくて、本ブログで学習障害を指摘した麻生総理ですが(ニュース雑感・麻生さんって)、最近一層面白い。
 発達障害特有の読みの悪さかひらめきか、「わたしゃ、郵政民営化なんてしたくなかった」の発言、なかなかいいです。

 かんぽの宿疑惑から発展して、小泉・竹中逮捕なんてなるといいけど、どうでしょう。
 旗色悪くなった竹中平蔵は最近「改革が足りん!」と頻繁にテレビに出ておりますが、新自由主義者の退却戦にどう攻撃の波を加えて殲滅させることができるか、僕らには見えないけれど、いくつかの勢力争いが今進行しているように思えます。

 そんな中、地元山梨の知人のライターさんがある新年会に誘ってくれました。
 それはあの超大物政治家、故金丸信氏の長男・金丸康信氏と飲む会でした。

 金丸康信氏は、地元の放送局・テレビ山梨の代表取締役社長をされていて、他に教育長などの公職にも多く就いており、それだけなく歌人でもあり、宮中歌会始にも招待されるほどの実力、当然全国の政財界にも顔が利き、まさに山梨のエリート層のトップクラスといえる方です。

 そんな人の会に何で私が呼ばれたかというと定かではないのですが、主催のライターさんが、なぜか私を以前から気に入ってくれていて、山梨での文化振興や社会奉仕に活躍した人と金丸社長を対面させるという趣旨の会に「面白そうな奴だから来い」と考えたからのようです。

 そうはいってもいくら私でも、あまり失礼なことはできないので、普通にご挨拶と自己紹介などして、後は金丸社長や参加者の方と歓談しました。

 参加者は8人。
 元公立図書館長の書誌学者、第九合唱の会を地域で開いている方、障害者でありながらボランティア活動を長年されている方など、みんな私よりずっと年輩、先輩の方々で私が最年少。

 金丸氏は60歳を越えていると思いますが、お顔はお父さんの信氏に当たり前だけどよく似ていて、とても柔らかい物腰と明るい雰囲気の方でした。

 気さくに最近の体調や趣味の話をされていましたが、やっぱり何といっても、お父さん仕込みの政界裏情報、田中角栄や竹下登のエピソード(氏はDAIGOとは彼が小さいときから仲良しだったんだから)、金丸信氏が追い込まれた佐川急便事件などなど、面白かった。もちろん、中身は言えません。

 県外の普通の人は金丸信なんて、政界の超大物、フィクサー的人物として得体の知れない怖い印象があったかもしれませんが、地元ではけっこう慕われていて、今でも人気があります。
「今信玄」なんていわれたこともありましたね。

 私から見ても変人・小人物の小泉や麻生と違い、金丸信はごく普通の「田舎のオッさん」だったと思います。
 建設族特有の品のなさはあったかもしれないけど、実際さっぱりした「親分」でありました。
「お金もらったよ」
 と言って、さっと辞めちゃうんだから。

 その息子の金丸氏が今の政治・経済をどう見ているか?、地デジはほんとに大丈夫か?など聞きたいことはたくさんあったけど、楽しい新年会にしようという趣旨、空気に合わせて控え、気楽にお酒と料理と会話を楽しみました。

 これで私もセレブの仲間入りか?
 
 

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February 04, 2009

甲野古武術の科学性・3

 「構造構成主義とは何か」より、甲野善紀氏の古武術を科学論から評価してみるとどうなるか見てみましょう。

 そして、甲野はその技の改良・進展過程を数十にわたる著書や雑誌、ビデオの中で説明し、また、そして自身のwebサイト(http://www.shouseikan.com/) に克明に記録していることから、「構造化に至る軌跡」を残しているということができる。
 さらにいえば、甲野善紀は一度身につけた技は、場所や相手を選ばずに繰り返し再現できることから、再現可能性は担保されている。また、その技をかけられた人がどのようになるか宣告した上で、実際、技をかけることによりその通りにすることも可能なので、この意味で、予測可能性も制御可能性も担保されているといえよう。

 また、甲野は「稽古会は実験室」と述べているように、・・・・(中略)・・・・その技の有効性は常に現実で試されることから、反証可能性も確保されているといえる。

 以上のことから、甲野善紀の古武術は、再現可能性、予測可能性、制御可能性、反証可能性を満たしており、まぎれもなく人間科学の実践に位置づけることができるといえよう。

 このように一見科学とは見えない甲野氏の武術的実践は、立派に科学の要件を満たしていると考えられるのです。

 こう考えると、これまで人目をはばかるように(?)続けてきた武術の稽古が、「実は科学的営為だったんだ!」「僕も『科学者』だったんだ!」と思えてきてうれしくなりますね。

 そして、甲野氏の古武術が生み出した身体技法が、バスケットボール、野球、卓球、サッカー、ラグビーなどのスポーツから楽器演奏、工学、介護、精神科医のカウンセリング、JAXA(宇宙航空研究開発機構)まで幅広い分野で応用されてきていることから、

 このように領域やテーマを問わず援用(継承)可能なのは、それが「原理」と呼ぶにふさわしいほど抜本的に動き方の質を変更する「理路」を提供しているからに他ならない。

 と普遍性・応用可能性を指摘しています。

 多くの普通の人は、目に見えるものや数値化できるものを語ることが科学的だと思い込んでいるでしょうけど、科学とは「考え方」「現象との付き合い方」であり、武術は科学の原理を満たし得ると知ることは大事なことだと思います。

 甲野氏が研究し、武術の先人たちが作り上げてきた身体技法や思考法は、本質的に科学的精神の賜物なのです。

 長年「非科学的なことをやっている」と思われていた身(被害妄想?)としては、科学とは何かを考えるときに、また理論武装をするときに、構造構成主義科学論はとても参考になり、役に立つような気がしました。

 どういうものか知りたい方は同書をお読み下さい。

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February 02, 2009

愛育会で講演

 1月28日に今年第一弾の講師の仕事。

 甲府盆地東部を管轄する峡東保健所主催の愛育連合会の集まりに呼ばれて「地域における子育て支援」というお題で、約50人の前で講演いたしました。

 といっても行政的な固い話でなくて何でもいいというので、ここは多くのお母さん、お祖母さん方の関心のあるところであろう「子どものやる気を出すには」というテーマでお話させていただきました。

「やる気のない人間・子どもはいない。ただその『やる気』を気に入るか、気に入らないか価値判断する大人がいるだけ」というところから始め、でもより健全な方向へやる気を出してもらうにはどうすればいいかという話をしていきました。

 「強化の原理」から外発的・内発的動機づけの違い、そしてお得意のアドラー心理学の勇気づけを紹介させていただきました。

 といってもほとんどの参加者は子育てというより、孫育ての世代である妙齢のご婦人方(要するに田舎のおばちゃん、お婆ちゃん)とお見受けしたので、難しい話は私を心理のプロと信じてもらうためのネタとして使って、後はいかに笑わせるかに心を砕きましたよ。

 おかげさまで大変良く笑っていただき、帰りに会長さんから、「子育てはもう終わったので、孫を育てるのに使っていきます」とおっしゃっていただけました。

 愛育活動は昭和30年代辺りから始まり、日本全国にネットワークを作ったようですが(確か皇后陛下が会長でしたっけ)、今はなかなか活動が沈滞気味だったり、人が集まらなかったりで大変らしいです。
 最近の若いお母様たちは、昼間は仕事でいなかったり、「めんどくさい」「わずらわしい」で関心を持たないことが多く、今年度で愛育活動を終える地域もあるとのことでした。

 これも時代の流れかもしれませんが、地域の「おせっかいおばさん」が減っていくのは、少々寂しい気もいたしました。

 

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