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March 06, 2009

「アドラーに学ぶ」

 ちょっと久しぶりにアドラー心理学関連。

 ギリシア哲学と心理療法の実践者、岸見一郎氏の「アドラーに学ぶ」(アルテ)は、アドラー心理学の視点から生老病死を考察したとても奥深い本です。
 私も一読して、次々にアンダーラインと付箋を付けていきました。

 紹介と自分の覚えのために、そこからしばらく引きます。

 よくアドラー心理学は「勇気づけの心理学」といわれますが、では、その勇気とはどのようなときに私たちは身につけることができるのでしょうか。

勇気を持つために

 たしかに人生の課題は困難なものであるけれども、それでは、どうすれば解決しうるという自信をもてるようになるだろうか。
 アドラーは次のように言っている。

「私は自分が価値があると思うときにだけ、勇気を持てる」(Adler Speaks,p.34)

 直面する課題もその解決は困難であるが、それに直面するためには、自分に価値があると思えることが必要である。勇気を持たねばと思ってみたところで、あるいは、勇気を出しなさいといわれたところで、勇気が起こるわけではない。p46

 まったくそうで、「自信をもっと持ちなさい」なんて簡単にアドバイスする人がよくいますが、自信や勇気をくじかれた人には、「それを持ちなさい」なんて言われたって、ほとんどなんの意味も効果もありません。

 何か別の視点、発想が必要です。
 著者は、

 アドラーは、自分に価値があると思える時に勇気を持てるという。一体、どうすれば、あるいは、どんな時に、自分に価値があると思えるのだろう。

 と問題提起をして、アドラー心理学に沿ったご自身の考えを述べていきます。
 一つ一つとても含蓄があるので、勇気について学びたい方は、是非本書を当たっていただきたいと思います。

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Comments

「自分に価値があると思える」ために、人間関係、仕事、勉強、スポーツ、貢献・奉仕、振る舞い、言動、服装、ヘアスタイル・・・・・・と様々な部分に努力して来ました。

でも、結局のところ、自分以外の人たちからの評価と承認に依存してきただけだったような気がします。
要するに、試験の成績とか仕事での実績を根拠に、客観的なはずの自己評価をしてきました。
ですから、客観的なはずの評価がダウンすると、自分の価値も同時にダウンします。

そういう自己評価の仕方をくり返していては、いつまで経っても「他者の眼や社会の奴隷」として振り回され、評価がアップ・ダウンするたびに一喜一憂して過ごさねばなりません。

そこで、「誰からでもない、自分が自分に対して価値があると信じられる」ための「セルフイメージ」の持ち方・造りかたがあるはずだと考え、2月27日のmixi日記に論考(小論文)を書かせてもらい、全体公開しました。

また、「癌などで余命宣告された人たちや、就労が困難なほどの重症の障害を持った人たちには、人間としての、また個人としての価値がない(or価値が低い)のだろうか?」という疑問が湧いてきます。

先ほどの、僕が今まで信じて使ってきた「自分への評価の仕方」をすると、「彼らには価値があるとは思えない」ことになってしまいます。
それは、恐ろしい判定です。
そもそも、自分に対する評価の仕方を、他の人を評価する際にも適用してしまうこと自体が、恐ろしいことです。

説明不足ですが、僕は今「自分自身の価値を自分で感じながら、自分に価値があると思える」ようになろうと試行錯誤しています。

余命の少ない人たちにも、重い障害を抱えた人たちにも、「自分と同じに価値がある」と思いたいのです。

「アドラーに学ぶ」。
きっと読ませていただきます。
ご紹介と解説、ありがとうございました。

Posted by: しんぷる | March 07, 2009 01:24 AM

 しんぷるさん

 コメントありがとうございます。

>「誰からでもない、自分が自分に対して価値があると信じられる」

 まさに引用した次の節から、そのところが論じられています。
 是非、参考にして下さい。

 しんぷるさんがいろいろと苦闘された末の到達された境地は、とても説得力がありました。
 私も励まされました。

Posted by: アド仙人 | March 07, 2009 02:01 AM

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