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May 14, 2009

樹林気功の思い

 樹林気功のわかりやすい解説は、今田求仁生氏にきちんと学び、三重県で普及活動をしている藤田雅子氏の「イラストで学ぶ やさしい樹林気功」というステキな本があるので、関心のある方は是非当たって下さい。

 正直なところ私は、パワーアップでも喧嘩に強くなるでも金持ちになるでもエッチがうまくなるでも何でも、気功の持つ「現世利益」の側面は好きです。

 健康な人は、さらに強くなるために、能力を上げるために気功を利用することは人間として当然だし、気功に代表される東洋の心身技法にはそれが可能な潜在力があると思います。
 アドラー心理学的には「マイナスからプラスへ」動くこと、「劣等感の補償」が人の本質的傾向だから、それを十分に伸ばすことが「幸福への道」と思われます。

 しかし、それが自分本位だけになってしまうのはやはり問題です。
 樹林気功には、気功学習者が陥りがちな独善性を突破し、世界を大きく広げていく力があります。
 気を与えるとか奪うとか、邪気を払うとかいう一方的な関係ではなく、弱者や病者、障害者と共に、対等の関係の中で気を高め合い、癒し合うことができ、さらに樹木や生物全体との「いのちのつながり」を体感することが可能なことを樹林気功は示したと思っています。

 アドラー心理学では、その体感を共同体感覚というのだと思います。

 今田氏の医療に対する考えを聞いてみましょう。

 私は若い頃から医学の研究をしてまいりましたけれど、今の医学は、いのちがどこかへ飛んで行ってしまって、確かに生きている機械としての生体はあるんだけれど、いのちはないという状態に思えるんですね。もっと広く見てみると、こんな自然破壊を起こしているのは、いのちのつながりが見えないからだと思うんですね。

 そういうことを、もう一度、生身から問い直せるような方法として、私は気功を伝えてみようと思いまして、それで「樹林気功」という名前を勝手につけまして、やり始めたわけなんです。気功もひとりよがりのところがございまして、ややもすれば密室に入って、いろいろな恰好をして、呼吸法をやって、悟りきってしまうところがあるんですね。それは非常に不健康なことではないかと思うんです。

 本来の気功の思いというのは、いのちひとつらなりということに、生身が感じるということだろうと思いまして、それこそ森の中に、ポンと立っていれば、森がいろいろなことを教えてくれますから、それで樹林気功ということで、森をお相手にというか、お師匠さんにしてやる場をつくろうと、今やっているんです。「愚者の知恵」p95

 20代の強くなりたい盛りで武術の稽古ばかりしていた私に、強烈な一撃を与え、目を開かせてくれた今田求仁生氏には本当に感謝しています。

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Comments

こんにちは。ずいぶん前にやりとりさせていただいた、takanorixと申します。じつはこのたび「秘伝」誌で「腸」をテーマにした連載をスタートしました。

アド仙人さんのブログ、時々拝見していましたが、確か「秘伝」読者だったと思い、ご連絡させていただきました。よろしければ該当ページをご覧ください。

↓下記のブログでもふれています。

http://d.hatena.ne.jp/thunder-r-labo/20090517/1242543447

突然のメールで大変失礼しました。よろしくのほどを!

Posted by: takanorix | May 18, 2009 01:31 PM

 takanorisxさん

 お久しぶりです。来て下さっていたようで、ありがとうございます。
 ご活躍ですね!

「秘伝」の最新号もちろん持ってます。その記事の著者を改めて見たら、なんと貴方でしたね。うっかり見落としてました。

 腸の話は実体としてのハラを考えるときは本当に必須だと思います。参考にさせていただきます。仲間にも教えます。

 連載を楽しみにしていますね。

Posted by: アド仙人 | May 19, 2009 12:40 AM

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