腸能力!
本ブログは初めてもう4年目くらいなりますが、最初の頃はブログブームで、その時期に知ったブログで私が興味を持ってトラックバックさせていただいて知り合った方の一人に、フリーライターの長沼敬憲氏がいます。
身体感覚、丹田、ハラをスポーツや文化、人間理解のキーワードとしていち早く取り上げた一人です。
プロフィールによると、私と同じ山梨出身で、同じ時期に東京に出て大学生活を送っていて、しかも私と近い関心をお持ちだったようで、密かに親近感を抱いていました。
その長沼氏が、私が愛読する武術雑誌「秘伝」BABジャパンに先月号から、注目すべき連載をしています。
「身体と心の肝 腸で心と体が変わる!? 腸能力を磨け!」
腸能力というネーミングがいいですね。
ここ数年の武術・格闘技・身体論ブームの中で多くの実践者や研究者たちは、主に筋肉やパワーの出し方といった身体トレーニング、精妙な技の術理の発見、気や意識の高め方など、さまざまな角度からそれぞれが得意とするアプローチを研究し、発表してきました。
その様は、まさに諸子百家、百家争鳴といった状況でした。
しかし、それらの流れの中で、最も基礎になるべき大切なものが忘れられていました。
食事とそれを消化する胃腸の問題です。
食べ物が私たちの体を作るのだから、考えてみれば至極当然のことですが、実は生活の中でも最もコントロールの難しいのが食の問題であります。
どちらにせよ、ここで一つの事実が浮かび上がってくるはずだ。それは「食べたものが血となり肉となる」ということ。アメリカには食べているものがあなた自身である(You are what you eat.)ということわざがあるが、これは要するに、「私たちは食べている内容以上の存在にはなれない」ということだ。・・・(中略)・・・・
肉体生理の問題を軽視し、「食べているものがあなた自身である」という現実を置き去りにしてしまっては、いくら氣=意識の力の重要性を説いたところで不合理な精神論になりかねないだろう。(6月号)
「秘伝」6月号では、私たちの持っている蛋白質信仰の問題、腸をきれいにするためのファスティング(断食)のやさしいやり方が説明され、今発売中の7月号では、戦後の主流となった白米と肉食の問題や玄米の良さについて取り上げていて、とても参考になります。
特に現代より、元禄時代以前、戦国時代の方が本質的にずっと「豊かな食生活」だった、だから宮本武蔵のような(今から見れば)超人的な運動能力、武田信玄や上杉謙信のような傑物が次から次へと現れたのだという仮説には唸らされました。
長沼氏は、食にこだわる人にありがちは偏狭さはなく、むしろバランス感覚を大事にされる人のようです。これまでも食だけでなく、私が高く評価する高岡英夫氏など多くの論者、研究者をしっかりとフォローしており、ブログで取り上げています。
昨今の身体論・武術論の世界では、けっこうリーダー的論者同士の仲が悪くて(陰に陽に)罵倒し合っているところが見られますが、そういう悪い意味での「おたく性」とは距離を置いているようにも見受けられます。
氏のブログも最近よく見ていますが、本当に参考になりますよ。
フリースタイル・ラボ
ほとんどの人は実際に戦わなくても強くなくてもいいけど、食べることだけは逃げられないので、是非参考にして、できる範囲から実践してみましょう。
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Comments
ご丁寧な紹介ありがとうございます! ちょっとびっくりしました。でもうれしいです。
「腸能力」の連載に関しては、秘伝編集部の頭の柔らかさの賜物だと思ってます。基本の「型」さえ守ってくれれば、どんな「流派」でも構いませんよっていうスタンスですね。
第3回は新型インフルエンザに絡めて、腸と免疫の関係をやりますので、よろしければご一読ください。
ウチは妻が心理学やカウンセリング(ブリーフセラピーとか)を学んでいるんで、そのへんでもアド仙人さんには近いんですよ。
Posted by: takanorix | June 27, 2009 at 10:06 PM
takanorixさん
勝手に紹介させていただきました。
ブログも「秘伝」も、さすが、とてもセンスのいい記事で楽しませていただいています。
奥様はブリーフセラピーなども学ばれているのですね。それじゃ親戚みたいなものだ(o^-^o)。よろしくお伝え下さい。
連載大変でしょうけど、頑張って下さい。
楽しみにしています。
Posted by: アド仙人 | June 28, 2009 at 11:47 PM