テレビに出られなくなったきっかけ
「売国者たちの末路」には小泉・竹中路線の罪深さと郵政改革の本当の姿、今後の経済について本当に重要な情報に満ちているのですが、ここでは、そんな本筋とは別の面白いエピソードを引きます。
副島隆彦氏は今は絶対にテレビに出してもらえない評論家なのですが、以前はたまに出ていた時があったらしいです。
しかし、小泉政権が発足した頃を境に完全に干されてしまった。
そのきっかけのテレビ出演の様子が生々しい。
小泉純一郎が自民党総裁になる直前の2001年4月14日、日本テレビ・読売系列の「ウェークアップ!」という番組に副島氏が出演しました。
一緒にその場にいたのは、自民党総裁選の候補者、橋本龍太郎、麻生太郎、小泉純一郎、亀井静香のオールスター。
副島「このとき、私が麻生さんに『日本は毎年、国債で30兆円分をアメリカに差し出すという密約があるのですか』と聞いた。すると横から橋本さんが急に怒りだして、『お前みたいな若い評論家が何を言うのか』という顔をしながら『私は米国債を売りたいと言った男だよ』と言ったのです。司会をやっていた桂文珍が大慌てで、手で×印を組んでディレクターに合図して、カメラをよそに回されました。私に反論させなかった。この後私はテレビから干されるのですが(笑)。
あのとき橋本さんが立候補したのは、みんなに相当嫌がられた感じがありましたね。国民からは『またあんなのが出てきた』と。しかし私と橋本さんはこのとき2人だけで気持ちが通じ合いました。橋本さんは『俺は愛国者だ。アメリカに抵抗している』と言いたかったのです。
これは非常に重要は発言でした。属国の指導者が『米国債を売りたい』というのは、アメリカにとって逆鱗に触れる言葉です。一番大切なのは国民のお金の問題ですからね。
国家の秘密を臆せず暴く副島隆彦とそれに応える橋本龍太郎、「やばい!」と慌てる桂文珍という取り合わせが妙に面白い。
あれ以降日本はまだ自由さがあった言論が封殺され、それは隠蔽され、お笑いや出来レースのような政治報道番組ばかりになってしまった感があります。
もうちょっとましになってほしい。
でないと地デジを買う気はなくなるな。
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