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January 04, 2010

「臨床家族心理学」

 明けましておめでとうございます。

 今年も本ブログをよろしくお願いします。
 といってもマニアックに領域限定なので大した人気があるわけではないのですが、確実に毎日100から200のアクセスがあるので、きっと定期的に読みに来て下さる「リピーターさん」がいらっしゃるのだろうと推察しています。
 ご期待(あるかな?)にそえるよう頑張ります。

 今年最初に紹介する本はこちら。

「臨床家族心理学-現代社会とコミュニケーション」秋山邦久著、福村出版

 著者の秋山先生(文教大学)から「こんなの書いちゃっいました」と恐縮されながらいただいたのですが、とんでもない、今の私のニーズにピッタリはまりました。

 そもそも秋山邦久先生は、私が知る限り臨床能力、技術においてトップレベル、まさに臨床の名人と評価し、尊敬している方です(名人、達人コレクターの私がいうのだから間違いない!)。

 何年か前、誰かいい家族療法家を山梨に呼びたいと家族心理comを見て、「この人を山梨に呼ぼう!」と私と先輩のN氏でひらめいて、児童相談所が中心になって講演会、研修会を開いたら大ヒット。

 家族療法、ブリーフセラピー、催眠療法を基礎に行動療法、精神分析学、ユングやアドラーまで射程に入れて縦横無尽に使いこなし、的確に事例のアセスメントを行い、治療法、対応法まで持っていく手際の良さは圧巻でした。

 私は、あれから山梨に本格的に家族療法が伝わったといってもいいと思っています。

 おまけに話がめちゃくちゃ面白い。
 だから先生の講義を聴いてファンになった参加者が続出しました。

 そんな先生が、臨床心理学から見た現代家族の特徴と諸問題、子どもの発達課題とその対応法まで、建前や理想論でなく、具体的に使えるようにわかりやすく案内してくれています。
 元々秋山先生は長年児童相談所で「リアルな臨床」をこなしてきた人なので、僭越ながら私には、先生の厳しい実践に裏打ちされた視野の広さと現場に即した考え方がよくわかるような気がします。

 章立てだけ引いてみます。

1章 現代家族の諸問題
2章 現代家族の特徴と特殊性
3章 家族の誕生から消滅まで
4章 家族関係の理解
5章 現代家族の課題とその対応
6章 家族支援と文脈
7章 環境の変化と子どもへの対応
8章 子どもからのサインを受け取る
9章 家族支援における専門機関との連携
10章 発達障害と家族
11章 家族問題の解決に向けて

 私は、最近自分が講師をした研修会で子どもの発達の問題を説明するときに、7章と8章の中身をパクッて・・・いや、引用させていただきました。とても使いやすいです。
 本ブログでも折に触れ、内容に触れていきたいと思います。

 心理臨床家、カウンセラー、医師等、家族支援に携わる全ての方にとって格好の教科書になるでしょう。

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Comments

明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年秋にはヒューマンギルドでお会いでき、とても光栄でした。
蕪(かぶら)さんのゼミナールの発表に感動し、さらに加えて、taichiさんとの初対面と握手と対話に感激しました。

僕にとっては、taichiさんはほとんど想像していたとおりの方でした。誠実で度量の豊かな研究者・臨床心理士・教育者・武道家で、素朴で軟らかいお人柄なのだろう、と思っておりました。
マイミクのkeeeeNさんに報告したところ、「F先生は笑いのセンスが抜群だよ。話がメチャ面白から」と返事をくれました。

KeeeeNさんを介してtaichiさんのブログにお邪魔できるようになれたことを、感謝いたします。
岩井先生とヒューマンギルドのお仲間さんたちにも感謝しております。

僕が心理学への興味を強くしたのは、自身をアダルトチャイルド的な神経質者だと認めてからです。
治癒を目的とする森田療法を学び、森田入院療法も体験しました。お陰で、生活適応する力は身についたと思います。

昨年の1月に、初めてヒューマンギルドのプログラムに参加し、
アドラー心理学は治癒と適応を目的にしている療法ではなく、
「人間関係共同体の中で幸福に生き生かされるためのヒューマニズム哲学であり、他者たちのために自分の能力を生かすことのできる人格を育てる教育芸術なのではないか」
と直観しました。

「学びと実践と行動によって全人格的な成長の過程を進むことができるのであれば、成長と発達という現象の副産物(=オマケ)として心の病理も解決されていくのではないか」
という確信めいた希望が持てました。

また同時に、目的が治すことではなく、「人間関係共同体の中でより良く生きられてより幸福になること」であるならば、たとえ期待し求めた「完治」が得られなくっても、「人間同士が支え合い助け合い勇気づけあう生き方を学び体得していける」だけで十二分の主産物(成果)は得られるのだ、とも思いました。

「臨床家族心理学」も読んでみたいと思います。
家族同士の連帯感と信頼感の薄かったAC的な家庭環境で育った自分です。家族の病理に関心があります。

書き出したら、長々となりました。
とりとめない駄文をお赦しください。

今年もtaichiさんのブログとヒューマンギルドで、未知の新鮮な勉強をさせていただきます。

taichiさんにとって、素晴らしい2010年となりますように。祈っております。

再会をたのしみにしています。

               しんぷる 拝

Posted by: しんぷる | January 06, 2010 at 01:00 AM

 しんぷるさん

 明けましておめでとうございます。
 
 昨年は私もしんぷるさんに思いがけずお会いできて良かったです。しんぷるさんからも真面目で誠実なお人柄を感じました。

 これからはしんぷるさんとも共に学び合える関係を作っていきたいと思っています。

 今年もよろしくお願いいたします。

Posted by: アド仙人 | January 06, 2010 at 11:42 PM

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