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March 22, 2010

「先生のためのアドラー心理学」

 教育現場でアドラー心理学を実践する方は着実に増えています。
 それは、他のどんな心理学に比しても、「抜群に使える」からです。
 そして、実践者が増えてくれば自然の流れで、いつかその中から優れたテキストを著す人が出るだろうと思い、期待もしていました。

 そしてついに現れたのが、元小学校教諭で上越教育大学准教授の赤坂真二先生

 赤坂真二著「先生のためのアドラー心理学」ほんの森出版は、まさに学校現場でアドラー心理学を使いこなすための決定的入門書になるでしょう。

 はじめに

 学級づくりが難しくなったと言われています。かくいう私も学級づくりに悩む教師でした。
 私は19年間、小学校の教師でした。最初はつまずきの連続でした。私も「私なり」にいろいろ努力してきたつもりですが、やはり経験と勘だけに頼った実践は、一貫性に欠けていました。

 学級づくりは、ほとんどの教師がその重要性を認識していながら、その質的な向上は、個人の努力に任されているように思います。私にとって、そんなばらばらな努力を意味づけ、整理してくれたのがアドラー心理学だったのです。アドラー心理学は、実践に根拠を与えてくれました。根拠を得たことで、自信を持って子どもの前に立つことができるようになりました。とはいえ、私は「まず、アドラー心理学ありき」で実践をしてきたわけではありません。主張を鵜呑みにすることなく、自分なりに解釈し実践をする中でその有効性を実感してきました。

 アドラー心理学はよさそうだけど、なんだかわかりにくい・・・。本書は、そんな先生方に向けた、私なりの「勇気づけの学級づくり」です。本書が、先生方の自信と勇気の一助となれば幸いです。

 私は昨年の日本教育心理学会でのアドラー自主シンポジウムで、初めてお会いし、共にシンポジストとして立った時に、この方の実力を目の当たりにし、クラス会議の価値、おもしろさに目を開かせられ、すっかり隠れファンになりました(別に隠れなくてもいいけど)。
 教育心理学会アドラー自主シンポ・3

 本書は初めてアドラー心理学に接する教師のために、目的論や所属欲求などアドラー心理学の理論の簡潔な解説で始まり、勇気づけの考え方の紹介と読者に理解してもらうための簡単なレッスンがあります(これ、すごくやりやすいので、先生やスタッフとの研修で使わせてもらおう!)。        

 そしてクラス会議の進め方、教育相談でのアドラー心理学の実践例など、わずか140ページの中に実にうまくわかりやすくまとめられています。

 クラスを持つ学校の先生だけでなく、スクールカウンセラーも先生たちを援助する際に是非参照してほしいと思いました。

 

 

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Comments

赤坂先生の説得力は抜群ですね。
まだ現役の教員をされていた頃、研修に参加しその迫力に
圧倒されました。
山梨に是非いらしていただき、教員をはじめ多くの人に
赤坂先生のお話を聞いてもらいたいものです。

Posted by: | March 23, 2010 at 09:40 PM

 蕪さん

 是非山梨に呼んで下さい!

 今年は教育心理学会は早稲田でやります。

 また行きましょう。

Posted by: アド仙人 | March 23, 2010 at 10:57 PM

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