今月の「秘伝」は面白い!
年度末の人事異動の時期ですが、来年度も私は引き続きK精神病院に勤務です。
しかし担当が大人の精神障害者のデイケアから外れて、思春期の子どものショートケア(デイケアの半日分)の立ち上げ、医療観察(司法精神医療)への参加、外来と病棟の心理査定・治療という幅広い業務を担当させられそうです。
超忙しくなりそうで、早く隠居したい・・・。
さてさて、今発売中の月刊「秘伝 4月号」BABジャパンは、私にとって実に興味深い内容ばかりです。
今話題の大河「龍馬伝」便乗企画「検証!幕末Real Fight Scene 龍馬の刻(とき)の剣」では、北辰一刀流を初めとする幕末江戸で隆盛を誇った剣術流派の特集記事で、とても興味深いのですが、その他の記事がとても充実しているのです。
今や自己啓発系のトップランナーの一人、脳機能学者・苫米地英人氏と日本のヨガの第一人者・成瀬雅春氏が実に面白い対談をしています。「型を学び、型から自由になる。そこに武道の到達点がある」は武道と能力開発に関心のある人には注目です。
本ブログでいつも取り上げる高岡英夫氏は「DSで解く!高岡英夫師の人類遺産」では、幕末の英雄・高杉晋作の身体意識の構造をヴィジュアルに紹介。
以前やはり紹介させていただいた長沼敬憲氏の「腸能力を磨け!」では、腸内細菌と食べ物の関係をわかりやすく説明してくれています。オリゴ糖の役割について初めて知った。
他にも中国武術家・松田隆智氏や物理学者・保江邦夫氏や古流武術家・黒田鉄山氏など今の日本を代表する武術・武道界の実践家、論客のオールスターが揃って読み応え十分です。
中でも最も注目してほしいのは、極真空手清武会を率いる西田幸夫氏の「空手に蘇る武術の英知」という連載記事。
周知の通り大山倍達氏によって興されたフルコンタクト空手の名門・極真空手のトップ選手・指導者を続けながらも、太気拳、沖縄空手、大東流合気柔術など自身の武道を極めるためにどん欲に学び続けた半生を綴っています。
今回は、私の中国武術の生涯の師匠・地曳秀峰師とその師であり中国武術の大家・王樹金老師との出会いが取り上げられています(写真もあります)。
講習会の会場である麻布の光輪寺でお会いすることのできた太極拳の名人は王樹金という先生であった。巨体がとにかく印象的で、胴回りの大きなズボンをサスペンダーで吊っておられた。お腹を打たせてもらったが、その感触はタイヤを殴っているような固さがあった。決してただの脂肪ではなく、内功といわれる内家拳特有の鍛錬で作られた身体であった。
ただの健康法ではない真の太極拳に空手家がどのように出会い、真摯に学んでいったかを知ることができ、同じ武道修行者として本当に参考になると同時に、本ブログに来て下さったみなさんには、私がやっているのはどういう武術なのかを知っていただくのに実に良い記事です。
よろしかったら是非、ご覧になって下さい。
Comments
ご紹介いただきありがとうございます。
僕も苫米地さんが気になっていて、
いまマキノ出版の「気功洗脳術」というCDのついた本を
読み始めてるところです。
これまで疎かったんですが、気功もやってるんですね。
あの自信がいいですね。
最近、栗本さんもそうですが、
仕事を通しての出会いが猛烈に広がっていて、
画期的な身体調整法を開発した
あるスポーツトレーナーの方とも新たなご縁ができました。
僕と同年代なのですが、これは夏か秋に本になります。
かなりびっくりする内容です。
アド仙人さんのような感覚の方に、
今後もいろいろご批評していただけるとありがたいです。
またよろしくお願いします。
Posted by: takanorix | March 30, 2010 12:23 PM
takanorixさん
ご活躍されていますね。
私も苫米地さんの「気功洗脳術」を読みましたが、特に内容に違和感は感じませんでした。CDも聴いております。
それにしてもあの自信はすごいですね。
まあ、あの学歴では仕方ないか。
栗本さんやそのトレーナーの話もいつかお願いします。
Posted by: アド仙人 | March 30, 2010 11:22 PM