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May 07, 2010

「ゆるめる身体学」

 GWはいかがでしたか?
 私は目前に迫ってきたいろいろな仕事、講演や講義の準備が一変に重なり、ほとんど勉強の毎日でした。お金はかからなくてよかったけど。

 スポーツや武道において体をゆるめること、脱力することが心身のコンディション作り、パフォーマンスに何より大切なのは常識ですが、ではどのくらいリラックスして力を抜けば良いのでしょう。

 答えは、とにかく力を抜き続けること、妥協なくゆるめることに徹すること、脱力に限界はないと思い知ることです。

 それが太極拳を始めとする我が中国内家拳や日本の合気道などの武術の基本的認識なのですが、「本当にそうか?ゆるめすぎたらダメじゃないか?ふにゃふにゃになってもいいのか?筋トレしなくてもいいのか?」といった素朴な疑問が湧いてくるのも無理からぬことです。

 私も実はそこのところを科学的にうまく説明できない部分もありました。体験的にはゆるめることの重要性は間違いないんですけど。

 そこへ、ゆる体操を作り上げた運動科学者・高岡英夫氏による新刊「ゆるめる身体学」は、体をゆるめることが人間の心身にどれだけ重要なことか、それも一人の個人だけでなく、社会や文化全体にとっても大変意義のあることだと主張しています。
 ゆるめることの意味について、これまでになく厳密に、自然科学、人文科学の両面から解き明かしてくれる好著です。

 もちろん著者が開発したゆる体操を紹介、喧伝するのが目的なので、結論はいつもそこにいくのですが、別にゆる体操をしなくても、体をゆるめることでもたらされる心身への深い影響についてとてもよく理解できます。

 私は普段の武術の稽古メニューの他に、ゆる体操が大好きでもう10年くらい(高岡氏が発表した直後くらいから)やっているけど、さらにやる気が出てきました。

 しかも本書では、サッカー日本代表はなぜ世界レベルで勝てないのかなどスポーツ界の問題の分析は著者の専門だから鋭いのは当然として、現代の子どもの心の問題、婚活や少子化問題まで論じているのだから、私の関心とも当然重なってきます。

 心理関係者にも納得いただけると思います。

 その驚愕の内容の概要は次回以降に紹介しましょう(多分)。

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