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September 06, 2010

教育心理学会アドラー・自主シンポジウム

 二週間に渡る学会ツアーも終わり、ようやく落ち着いてきました。

 レポートを続けます。

 以前お伝えしたように、8月29日(日)、早稲田大学で開かれた日本教育心理学会の自主シンポジウム「アドラー心理学による子ども・家庭支援(2)-勇気づけを中心に」にシンポジストとして参加しました。

 昨年に続き第2弾、会沢信彦先生(文教大学)の企画・提案によるもので、シンポジストはやはり昨年と同じ面々が務めさせていただきました。

 会沢先生、赤坂真二先生(上越教育大学)、そしてヒューマン・ギルド仲間の原田綾子先生(Hearty Smile)に一年ぶりに再会。
 まだ二度目なのに懐かしいというか、旧友、戦友に生きて再び出会えた気がしてしまうのは私だけでしょうか。

 会場は30名を越える人々で、ちょうどいい感じです。今年も成功です。

 先ずトップバッター、露払いは私、こういう役目昔からけっこう多いんだ。勢いで突破するタイプだから。
「心理臨床における勇気づけの諸相」

 アドラー心理学をご存知ない参加者のためにアドラーその人と、目的論などの基本概念の簡単な説明から始め、勇気づけの発想とはどういうものか、勇気づけられる体験とはどうことをいうのか、そのためにどんな姿勢・態度でいるとよいか、実際の臨床場面で私がどんなふうに使っているか、そしてコンプリメントや正の強化など他の臨床心理学派の類似概念との比較など、一気にまくし立てて終わりました。

 みんな、ついてこれたかな。早口でごめんね。 

 武骨な私が場を荒らした後は、原田先生の爽やかな雰囲気と熱い言葉で、場を暖かいものに変えてくれました。

「勇気づけの子育て-親支援の立場から」

 この1年間、最もパワーアップし、精力的に活動している原田先生の主催するアドラー心理学の親子関係セミナー、SMILEの様子を写真入りで紹介してくれました。
 参加者の若いお母さんたちの素晴らしい笑顔に、「これが本物の勇気づけの現場だ!」と納得せざるを得ませんでした。

  原田さんのブログに、私たちの写真がアップされてますよ。
  子育ての悩みは「勇気づけの子育て法」で解決♪

そしてラストは、我らが勇気づけ教師、赤坂真二先生(上越教育大学)による

「教室における勇気づけ」

 全国の先生、保護者を勇気づけるために東奔西走、多忙を極める赤坂先生は、その勢いそのままに、目的論による子どもの理解とカウンセリングのステップ、勇気づけのプロセスについて、熱いセッションを展開しました。
 そう、講義というよりライブなんだ。だから、聞いている私たちも自然に生き生きと、ワクワクしてくる、つまりその場にいるだけで勇気づけられる。

 昨年も感動したけど、今年も楽しかった。

 是非、1人でも多くの人に聞いてほしいです。

 そして、アドレリアン3人のトークの後は、指定討論者によるコメント。

 まず応用行動分析学の立場から、井澤信三先生(兵庫教育大学大学院)。
 その内容は、

・勇気づけは、好子(正の強化)であり、また好子が機能するための様々な取り組みを概念的に包括するものではないか。
・実践的には応用行動分析学とかなり類似している。
・勇気づけは、長期的、本質的に重要な価値を目指しているのではないか。
・勇気づけは、認知・行動の変容を目指している。

 というもので、さすが、短時間で勇気づけについて見事に分析してくれました。
 私も以前から応用行動分析学をよく参照して考えていたので、完全に納得できました。

 次に生徒指導の立場から、クレーム対応のスペシャリストとして知られる嶋崎政男先生(立川市立立川第一中学校)。

 初めてお目にかかりましたが、実に柔らかくて楽しい雰囲気のステキな先生で、かつ鍛え抜かれた、まさに「現場の人」という印象でした。
 先生からは、コメントというよりアドラー心理学への応援をいただきました。

 要約すると、とかく学校現場では教育相談と生徒指導は対立しがちだが、「心理的事実は受容し、客観的事実は責任でもって対応する」ことが大事であり、その点でアドラー心理学の考え方は良く、特に「勇気づけは自尊感情の向上に役立ち、是非具体的に現場で取り入れてほしい」といったお言葉だったように思います。

 今回の自主シンポジウムも、とても意欲的な取り組みだったと思います。

 アドラー心理学の良さ、普遍性と、進むべき課題も見えてきた気がしました。それについてはまたいずれ。

 最後に、意欲的な企画を実現してくれた会沢先生のご尽力に感謝と敬意を表します。

 

 

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