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November 01, 2010

「困った時のアドラー心理学」

 アドラー心理学の思想的側面を丁寧に紹介してきた岸見一郎先生が、アドラー心理学の「実用書」を出しました。

「困った時のアドラー心理学」中公新書ラクレ

 よくある人生相談形式で、友人関係や職場の対人関係、恋愛、夫婦・親子関係の悩みやトラブルについて、アドラー心理学の立場から、先生らしく、丁寧に誠実に明確に回答しています。

 これは数あるアドラー本の中でも、珍しい作りになっている本だと思います。
 本書を読めば、「アドラー心理学って、こう考えるんだ」「こんな風に考えられたら、きっと悩みは解決するだろうな」「面白いかも」と納得していただける内容だと思います。

 一問一答形式なので回答は比較的ストレートで、実際のカウンセリングではもっと迂回というか、凝った手段やテクニックを使ったり、時間をかけていくものだと思いますが、かえってアドラー心理学の、人生に対してやさしくも厳しい姿勢や考え方が浮きぼりになっているようです。

 そしてタイトルの「困った時のアドラー心理学」
 まさに正鵠を得ている言葉で、これまで仕事柄でもありますが、趣味と実益を兼ねていろんな心理学を学んで身につけてきました。そのどれも現場で役に立っているのですが、結局何を学んでも、どんな問題、症状、障害に対しても、行き着く結論、解決のイメージは、アドラー心理学が長年提案してきた生き方につながっていくのです。

 結局各種臨床心理学的アプローチは、そこへ至りやすくするための道筋の違いに過ぎないと思うようになりました。

 アドラー心理学における「人生の応用問題」に対する模範解答集が本書です。

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