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November 16, 2010

講師体験

 サッカーJ2のヴァンフォーレ甲府が感激のJ1昇格を決めた14日とその前日の13日、私は東京・神楽坂のヒューマンギルドでセミナー講師をしていました。

 13日は発達心理学とアドラー心理学を統合して使うための考え方について、14日はカウンセリングが上達するため、アドラー心理学の臨床力を上げるためのアセスメントと治療の視点を学ぶ、というもので、講義と簡単なワークを交えながら学んでいきました。

 両日とも保育士から教師、教育相談員、産業カウンセラー、心理カウンセラーなど、乳幼児から青年・成人期までの幅広い実践現場の方々延べ21人が参加して下さいました。
 実に熱心に講義を聞いていただき、質疑応答も活発で、みんな少しでも自分の実践を良いものにしたいという熱意が伝わってきました。私もついつい悪のりして変なことを口走ってしまったかも。大体私は興奮してくると口が悪くなるから。

 アドラー心理学は発達心理学のような詳細な子どもの発達地図を持っていませんが、人の誕生から死までに通底する本質的なところを見事に突いています。また、どのような病理や障害があっても必須の援助思想に満ちています。

 そこへ厳密な発達心理学の知見を統合させることは、必ず役に立ちます。

 自閉症やアスペルガー障害のような発達障害は、一見アドラー心理学が通用しない領域のように思われ、これまでも「自閉症は行動療法で」というだけでスルーするアドラー派の人もいました。
 しかし、「最も大事な心の発達とは共同体感覚の養成である」とするアドラー心理学の考え方は、それが最も伸ばしにくい発達障害者だからこそ必要なもののはずです。
 ただ、今まではそれを伸ばす方法論がなかっただけです。
 アドラーだけでなく、主流の応用行動分析学(行動療法)でさえ、自閉症の本質的な問題には届きません。
 今回私が画期的な援助法だと感じているRDIの考え方を紹介させていただき、自閉症・発達障害への新しいアプローチを考察しました。
 私にとってもまだまだ発展途上であり、これからも実践を深めて、お伝えしていきたいと思っています。

 心理アセスメントについても、単に心理テストなど「頭の中」を言葉や数字で表したものだけに頼っては不十分です。全体論に立つアドラー心理学は身体性も考慮に入れ、その人を巡るコミュニケーションのシステムを分析しつつ、ライフスタイル(スキーマ)を明らかにすることで、ダイナミックな援助の可能性が開けます。

 今回は人の心を理解するために、気質について考慮することの意義と、家族システムを理解するためのジェノグラム(家系図)の使い方をフロイトとアドラーのジェノグラムを通して説明させていただきました。精神分析学とアドラー心理学がどうして全く違う体系になったのかの理解もしていただけたと思います。

 それから効果的な心理療法の共通要因から自分たちの実践を振り返り、ブリーフセラピーや認知療法にもつながるアドラー心理学の豊富な技法をおさらいし、紹介させていただきました。

 自分にとっても、自らの実践を振り返る良い機会となりました。

 

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Comments

2日間ご指導ありがとうございました。

参加した方から高評価のメールをいただきました。

私も出られなくて残念な思いをしています。またよろしくお願いしますね。

Posted by: 岩井俊憲 | November 17, 2010 at 11:19 PM

 岩井先生

 こちらこそ貴重な機会を与えていただいてありがとうございました。
 おかげさまで二日間、何とかこなすことができました。

 自分にとっても、いつも実践を整理し直す良い体験になっています。やっぱり教えるのが一番勉強になりますね。

 これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: 深沢 | November 18, 2010 at 01:06 AM

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