学力アップは何なのか?
日本の子どもの学力が少しアップしたとのニュースがありましたが、これは一体どういう意味があるのか今ひとつよくわからない。
教育にとってどこがよいニュースなのだろうか。
短期的な点数の上昇にこだわる今の教育行政の方向で本当によいのだろうか?
山梨のアドラー仲間、蕪先生がご自分のブログ、勇気づけの教室で、改めてこのニュースの背景の問題を突いています。
彼は私とこの問題について語り合ったことを書いてくれました。
そもそも悪名高き「ゆとり教育」は
「四本足ニワトリ」を大学生が描いたところあたりが出発点だったような気がします。
詰め込み教育で,受験学力に偏重し,受験が終われば雲散霧消してしまう
そんな学力に対する激しい反省から,生活科・・・総合的な学習と体験に基づいた生きた学力を
身につけさせたいと考えたのではなかったのでしょうか・・・。
ゆとり教育の中では
何度も失敗と試行錯誤を繰り返させ,一人一人が気づき,納得がいくまで
学ばせる,「本当の学力」を身につけることを目指していたのではなかったでしょうか?
学ぶ楽しさを味わわせることを目指していたのではなかったでしょうか?
私は,そういった意味で今でも「ゆとり教育」に賛成です。
いえいえ,今だからこそ「ゆとり教育」が必要だと思っています。アド仙人さんにつぶやいた,ひねくれた学力感
「いま,学力が騒がれているのは,作られた危機感。目的は少子化のあおりを食らう教育産業保護のため。ゆとり教育では塾や予備校,通信添削は食えない。学力で追い込めば高校中退者が増え通信制の高校っていう産業も活気づく・・・。」
私は「ゆとり教育」こそPISA型の学力に直結していると思っています。
PISAの捉え方についての国際的な違いについて、内田樹先生が興味深いことを書いています。
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