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February 19, 2011

「気功で読み解く老子」

 老子といえば道家、道教、タオイズムの始祖とされ、孔子の儒教と並んで中国から広がる東アジア思想のエッセンスを体現した人物といえるでしょう。

 厳密には老子・荘子の道家の思想と民衆宗教である道教は必ずしも同じではないようですが、本質的には通じるものがあるでしょう。

 お高くとまった儒教は「支配者の思想」で、道教こそが中国人民が本心から愛している「反権力の思想」だと副島隆彦氏も言っています。

 そして本当は日本の神道も本質は道教だといいます。邪馬台国の卑弥呼がやっていた「鬼道」も道教のことだとはわかっているようですし、日本では仏教が支配者の思想になって大衆化していきながらも、その根底には厚く道教が存在しているといわれています。

 では老子の教えとはどういうものか、実際の「老子」を読んだりしてもなかなか難しく、わかったようなわからないような気がしてしまうものです。

 老子を解説した東洋哲学の本を見ても、「万物の根元=道」とか極めて抽象的な言葉があるばかりでピントは来にくいものでした。
 しかしそれでも私は、長年気功法や太極拳をやっているためか、なんとなく感覚でわかるような気がしてはいました。それが正しいのかどうかは確信が持てないままでしたが。

 以前「気功-その思想と実践」で紹介した廖赤陽氏が著した「気功で読み解く老子」(春秋社)は私にとっても最も魅力的でわかりやすい老子入門書です。

 それは廖氏自身が気功の本格的実践者で、その身体の視点から老子を理解しているからです。

 むしろ気功のような心身の修練を経ないで老子を理解することは不可能だという立場です。

 私にはとても共感できる考えで、身体技法の実践から心を考えるのは武術にもいえることでもあります。

 しばらく内容を紹介して、勉強していきたいと思っています。

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Comments

アド仙人さん、
 武蔵野美術大学の廖赤陽です。心理学と東洋医学の研究会以来、お久しぶりです。
 偶然、仙人のブログを見つけて読ませていただき、関連分野のいろんな書物や情報が載せられて、よい勉強になりました。
 小生の拙著のコメントもいただき、良い鞭撻になります。
 この世には、頭の良い学者もぞろぞろいますし、腕の立つ気功師や武術家も足りるほどです。しかし、理性の精神に満ちて、社会的な方向感を持ちながら、地味な心身実践を目指す同志はそう多くありません。アド仙人は正に良き同志であると思っています。
 ちなみに、旧著:気功―その思想と実践はこの数日間増補再版することとなります。新たに2章を書きくわえました。一冊を送呈したいですが、差し支えなければ、私の個人メールに住所をもう一度教えてください。
廖赤陽

Posted by: 廖赤陽 | March 05, 2012 at 10:18 PM

 廖赤陽先生!

 コメントいただけるとは感激です。
 お久しぶりです。

 先生のご著書は大変共感することが多く、おまけに同志とまで呼んでいただき、光栄の限りです。
 なんか今までの自分の在り方を先生に肯定していただいた気持ちになり、とても勇気づけられました。

 連絡先をお伝えしますので、是非よろしくお願いします。

Posted by: アド仙人 | March 06, 2012 at 09:54 PM

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