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September 23, 2011

「勇気づけの心理学」

 アドラー心理学の表看板、アドラー心理学といえばこれ、というのが勇気づけです。

 しかし、勇気づけはわかりやすいようで、なかなか難しいところがあります。

 本邦で最も詳細に勇気づけについて紹介、解説した名著が増補・改訂版という形で復活しました。

 岩井俊憲著「勇気づけの心理学 増補・改訂版」(金子書房)

 2002年に出された初版「勇気づけの心理学」は地道に売れ続けロングセラーになったようで、アドラー心理学への昨今の注目の増加に大いに貢献したと思われます。

 私自身も蔵書の中で、本書は最もアンダーラインや書き込みの多い本であり、何度も読み返しては、講演や研修や書き物のネタにさせていただきました。

 本書のおかげで私のような口下手、人見知り(?)な人間でも人前に立って話ができるようになり、本当に役に立ち、助けられました。岩井先生、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

 というのも本書の優れたところは、アドラー心理学や勇気づけの理論的な解説だけでなく(これもとてもわかりやすい)、それを実践、体感するためのワークが豊富に紹介されているところです。惜しみなく、といってもよいくらいです。
 熟練の名研修講師ならではのところです。

 説明や解釈のためではなく、実践の心理学としてのアドラー心理学の面目躍如たるところでもあります。

 改めて面白いと思ったのは岩井先生と私は、現場というか専門領域が必ずしも同じではないのに、先生のワークが私の現場(精神障害者のデイケアやアルコール依存症のグループなど)でも使えてしまうところです。
 ワークの汎用性の高さと、アドラー心理学の射程の広さ、そして勇気づけの普遍的有効性ではないかと思うのです。

 今回の増補・改訂版は、誤記を改めたり、勇気づけに関する記述を増やしたり、2011年の現在にマッチした内容になるように工夫されたということで、一読すると確かに初版本より、さらに読みやすくなったような印象がしました。

 これからは本書にアンダーラインや付箋を入れていく日々になりそうです。

 ということで、本書はアドラー心理学を学びたい人はもちろん、自分を振り返ってより良いコミュニケ―ションを身につけたい人、授業や研修などでポジティブな場や体験を演出してシェアしたいという願いのある人にも大いに役立つと思います。

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Comments

拙著『勇気づけの心理学 増補・改訂版』のご紹介ありがとうございました。大いに勇気づけられました。

そう大きくない改訂のためあまり著者自身宣伝していませんでしたが、この増補・改訂版をもとに中国でも翻訳が進んでおり(大手の出版社から発行予定)、日本だけでなく中国でも影響力を発揮するはずです。
その意味でも、「勇気づけ」は、これからが本格普及の段階に入ると確信しております。

お互い勇気づけのアドラー心理学の道を開いていきましょう。

Posted by: 岩井俊憲 | September 23, 2011 at 07:08 AM

 岩井先生

 いつも勝手に紹介させていただいています(笑)。
 改訂版出版おめでとうございます。

 勇気づけとアドラー心理学がアジアに広がっていくといいですね。

 私も微力ですが側面的に応援させていただきます。

Posted by: 深沢 | September 24, 2011 at 03:50 PM

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