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November 26, 2011

真の学力=勇気

 内田樹先生のブログで、(平松さんの支援集会で話したこと)、いつもながらそこで先生独自の教育論を説いていて、とてもよい言葉がありました。

「学力とは何か?」、という問いに対して、昨今問題の学力不足やグローバリストの人材論には大して意味はないとして、むしろ先生は「勇気」を持つこと、持てるようになることを挙げています。

 これは勇気づけの心理学、アドラー心理学を追及するものにとってもとても意味のある言明だと思います。
 アドラー心理学が長年勇気という心の特質に注目しながら、教育に深い関心を持ってきて、高い実践力を発揮してきたことと、リンクすると思いました。

 憶えに引用します。

 先ごろ亡くなったスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の卒業式での有名なスピーチがあります。僕が言いたかったことを彼は全然違う言葉で言っていて、僕は深い共感を覚えました。彼がその中でこう言っていました。半生を振り返って得た結論が、一番大事なことは、「あなたの心と直感に従う勇気を持つことだ」(the courage to follow your heart and intuition)と。どうしてかというと、ここが素晴らしいんですが、「あなたの心と直感は、あなたが本当は何になりたいかを知っているからである(they somehow know what you truely want to become)」。
これを僕は本当に素晴らしい言葉だと思いました。僕の言う二番目の学力というのはこれのことです。「勇気」です。
こういうことを勉強すると、これこれこういういいことがある、この知識や技能や資格や免状はこういうふうにあなたの利益を増大させる、というような情報に耳を貸すな、とジョブズは言っているんです。だって、まわりの人が「これを勉強しろ。これを勉強すると得をするぞ」と言い立てている通りに勉強するなら、勇気なんか要りませんから。勇気が要るのは、「そんなことをしてなんの役に立つんだ」とまわりが責め立てて来るからです。それに対して本人は有効な反論ができない。でも、これがやりたい。これを学びたい。この先生についてゆきたい。そう切実に思う。だから、それを周囲の反対や無理解に抗して実行するためには勇気が要る。自分の心の声と直感を信じる勇気が要る。

 同記事には市場原理主義やグローバリズムから教育を語り、介入することがいかに危険なことか説かれており、いつもながら読みごたえがありました。

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